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風の流れで思考をうながす!
学校からクロスバイクで、家に帰るはずが
ふと、気がつくと、河川敷のバイクロードを走っていた。
風が気持ちい!
バイクロードに沿って、走りながら、ホホの上を流れる 風 から刺激を受ける。
エリカの頭の中では 『タイトル、タイトル・・・・』と鳴り響き
エリカのホホは、緩んでいた。
楽しみだった!
認められたことがない エリカ にとって
先生の 褒め言葉 が最高に嬉しかった。
市民展示会は、毎年開かれる秋の感謝祭みたいなもの。
幼稚園や小学校、おじいさん、おばあさん、そして、中高大学生。
みんな、おもいおもいのものを出展できる。
見にきた人の投票で決まる評価で、報奨金も出る。
『入賞すればいいな』、と思いつつ、
クロスバイクを走らせていた エリカ の目の前に、
ワンちゃんを散歩させていた老人が突然出現!
『あ!』と思いながら エリカ は急ブレーキをかけて、
少し脇に避けて止まった。
老人は驚く様子もなく、
エリカの方に顔を向けて、コクリと挨拶し、
去っていった。
タイトルが浮かんだ!
【 Good - ONE 】
なんやそれ、と思うやろうな。
【 グー 】 と 【 ワン・犬 】 の掛け合い、
ダジャレ?
いやいや、違う。
エリカ は思った。
生まれて初めて褒められた。
この記憶を、彫刻にたくす。
良い人生に向かう 人 になれるチャンス!
【 Good - ONE 】
にこめる。
その思いからだ。
ここから エリカ の快進撃が始まる。
まずは・・・・・・・・
――――続く