7月のエッセイ
経験したことのない大雨、というフレーズを毎年耳にしているように思うものの、本当に経験したことのないような時代の過渡期のさなかにいるのだろうと思わずにはいられない。今もなお大変な状況におられる方は、引き続きお気をつけてください。
そして、今月のエッセイをアップしました。
ボイルドエッグズのサイト内でアップしているエッセイは、毎月、何となーく、ゆるーくお題があって、今月は「きのう何読んだ?」ということで一冊本を取り上げた。
「兄の終い」村井理子著 cccメディアハウス
村井さんは人気の翻訳家だが、こちらはご自身の実録である。けっして仲が良くなかったお兄さんの突然の訃報を受けるところからはじまり、お兄さんを荼毘に伏すまでの5日間を綴っている。いい本だった。おもしろかった。人の死に触れているのだから、おもしろいなんて言うのは不謹慎かもしれないが、でもやっぱりおもしろかったというのが素直な感想だ。
人が生きていれば、いろんなことがある。思いがけない出来事に右往左往する。いかんともしがたい状況に立ち尽くし、形容し難い感情と向き合うこともある。面倒くさい。でも、おもしろい。
エッセイ、ぜひともどうぞ。