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8月のエッセイと台所に置かれていた段ボール箱を開けたら鳩が入っていたというトラウマ

8月のエッセイです。
先月のエッセイでは、透析患者なのにグレープフルーツを4個一気食い(しかも数週間、毎日)してあわや心停止しそうになった父のことを書きましたら、いろんな方面から「お父さん大丈夫?(心配)+(笑)」というメッセージなどをいただきました。(こちら、先月のエッセイ『父、危篤!?』)



ご心配をおかけしましたが、きっとこれからも父は似たような事象を巻き起こしていくのでしょう。
反響にお応えして(え? ない?)またも父の話を書きました。
本当にネタだらけの人だな。
サンキュー! ダディー!


『夏になると、父は日常的に木を眺めていた。実家の前には桜並み木があり、その一本、一本を、父は暇さえあれば眺めていた。そして蝉を見つけては、素手でつかんでスラックスのポケットに入れていく。』(エッセイ引用)


これ、ほんとーにうるさいの!
今でいう、あたおかってやつ。
子供心に耳を塞ぎながら
「この人、あたおかやわ……」的な気持ちで、父を眺めた。
ちなみに実家の近くに銭湯があり、そこのおばちゃんが鳩に餌をあげていたから、いつも鳩がたくさんいたのですが、その鳩も捕まえてきたことがあるんですよね。
台所に入ったら段ボール箱があって、何やろ? と開けて鳩が入ってた時の恐怖って、まあ、なかなか比類のないもので。
それはそれは、しばらく段ボール箱を不用意に開けられないくらいのトラウマでね。
しかも、鳩を捕まえようとしている父を同級生に目撃されていて、翌日学校に行ったら、
「尾崎さんのお父さん、昨日●●湯の横で鳩を捕まえようとしてたで」
と言われて。
もういやや、逃げたい……。
繊細な心まで傷つけられたものでした。
でも、無邪気でやさしい父なんです、ええ。


そして、その血が脈々と次男に受け継がれている様子。
素晴らしきかな、DNA……。

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先日、友達と一緒にカブトムシパーク的なところに連れていってもらった次男。パークのおじさんから達人と言われたようで、7匹捕まえてきて我が家がカブトムパークと化してしまうという。近くの草むらでゴマダラカミキリムシも捕まえたから、ケースは三つに。意外と、次男はカブトムシよりもゴマダラカミキリムシに夢中。カミキリムシの鳴き声がかわいいから? キューキューって鳴くの。

8月のエッセイはこちら↓です。

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