フルオーダー不織布製品の生地色について
全国ほとんどの地域がいつもの年よりかなり早く梅雨明けし、ここ大阪も快晴で暑い日が連日続いています。
さて今回は紙やポリと並ぶ、「fukuroyasan.jp」尾崎紙工所の主力素材である不織布の、中でも生地色についてのお話です。
紙袋に使われる、いわゆる『製袋適性のある』紙には色の種類があまりなく、しかも色付きの紙より白い紙に好みの色を印刷した方が安かったりします。またポリ袋では、白や透明よりも価格は高くなりますが、元のポリ素材の中に色の成分を混ぜ込んで、ある程度の生地色を作り出せます。
それに比べて不織布ではオリジナルの生地色を作ろうとするとポリ袋並みの最小ロットになってしまいますので、フルオーダー製作で弊社の提携する複数の中国工場では、それぞれが20〜40色の生地を『在庫生地』としてストックしています。基本的な色が揃っているのはどこの工場でも当然なのですが、実はその工場によって不織布の生地色はかなり違っているので注意が必要ということは、以前にこのブログの『オリジナルの袋を作るのに役立つ6つのポイント』で書いた通り。
弊社で製作を依頼する各工場の生地で、例えばいわゆる紫系統の生地見本や使用した製品を集めるとこんな具合になります。
見ての通り、同じ紫系統といっても、薄い色から濃い色の生地、また青みが強いものから赤っぽいものまで、かなり幅広い色合いの生地があることがわかります。もちろん紫系統に限らず、赤や黄色、青や緑色、グレーなどでも色のバリエーションは幅広く、例えば「生地色は黄緑色で」と指示しても、工場によって出来上がってくる製品の生地色は(同じ黄緑色系統ではあるものの)様々です。
もちろん製品やその確認サンプルが出来上がってから、生地色のために工場を代えるのは難しいので、弊社では生地色見本のデータや現物、時には同じ生地色の過去の製品をあらかじめ見ていただいた上で製作に入ることが基本です。
ただこの『工場によって生地色に幅がある』という状況は、例えば会社や学校の色に合わせた不織布製品を作りたい等の理由で、生地の色にこだわりのあるお客様にとってはありがたい話。もちろん価格は工場によって変わりますので、希望した生地色が最安価格になるとは限らず、お客様が価格と生地色のどちらに重点を置くかの悩みどころになることも多いようです。
弊社では小ロットから製作可能な小回りの効く工場や、小ロットでは製作費があがるが中〜大ロットでは価格的に優位な工場、シブい生地色をそろえた工場など、中国の様々な工場で不織布製品の製作が可能ですので、生地色はもちろん数量や様々なこだわりをお教え頂けましたら、それに合わせた工場での製作をお勧めできます。これは不織布バッグや不織布巾着、不織布ワイングラスホルダーやお猪口ホルダーなどだけではない、様々な不織布製品すべてについて同様ですので、何かございましたらお気軽にお問い合わせ下さい。
もちろん不織布製品以外のもの、例えば紙袋やポリ袋、ノベルティ類や封筒、下げ札やタグその他についても、ご質問や見積もりのご依頼等お待ちしておりますので「fukuroyasan.jp」尾崎紙工所へのご連絡をよろしくお願い致します。
おまけ
以前予約した『広角・単焦点・ハーフマクロ』なレンズが先週末我が家に届きました。レンズにぶつかりそうな距離でも写真が撮れるのが非常に面白く、近距離でばかり撮影してしまいます。レンズに広い景色も見せてやりたいんですがねぇ。
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