不織布バッグやポリ袋などの生地色について
一月も半ばを過ぎ、来週末からは中国の春節休業も始まります。中国にある提携工場だけでなく、中国全土で物流などもほとんどストップしてしまうこの休日期間は、弊社「fukuroyasan.jp」尾崎紙工所の業務にも大きく影響します。
お客様のご希望に合わせたフルオーダーメイド製品を中心に販売している弊社では、見積もり依頼について、紙袋やポリ袋、既製品の不織布製品などの国内生産品以外は、複数の提携中国工場との折衝が必須なため、どうしても回答が遅くなってしまうのです。もちろん製造についても納期の遅れは間違いないので、中国生産のフルオーダー製品を考えておられるお客様は、なるべく来週前半までの見積もり依頼やご発注をお願い致します。
さて本題の件、弊社提携の中国工場で生産されるEVA2層やPE2層を含む不織布バッグやポリ600D+ PVCバッグなどを生産する際、印刷についてはご希望通りの色で行いますが、生地色は基本的に各製造工場の在庫色での対応になります。これは万単位の数量生産でなければ一から生地色を調合するのは非効率であるとともに、あらかじめ決まった生地色の不織布を生産しておくことで、納期が短縮できることがその理由。もちろん各工場は20〜30色以上の在庫色をそれぞれが持っていますから、よほどの微妙な色合いを追求しない限りご希望に近い色をお使いいただけます。
これは不織布バッグなどに限らず、例えば透明PVCバッグなどでも同様。ご希望の生地色を選択いただいてのご発注となります。
紙袋などの場合は、汎用性の高い白紙に地の色をベタ印刷した方が結局は経済的なのですが、不織布などはそのままではベタ印刷が難しいため、フルカラー印刷したPPフィルムを表面に貼りつけて表現します。ただ、それにはある程度のロットが必要となる上、不織布生地独自の質感は失われてしまいますから、生地色のバリエーションはやはり大切です(不織布への印刷についてはこちらを参照)。
実はポリ袋においても事情は少し似ていて、全面ベタ印刷しても上からPPフィルムを貼るなどして色移りが防げる紙袋と違って、ポリ袋にベタ印刷すると、色移りを防ぐオーバーコート処理を行っても(強い色移り防止策ではありますが)完璧ではありませんし、そもそもポリ袋には全面ベタ印刷ができません(ポリ袋への印刷についてはこちらを参照)。そこで生地色がついたポリ袋を作るための色見本帳があります。原材料に色の素を混ぜてそのまま生産するポリ袋の場合は色のバリエーションが多いので、お客様のイメージする色に近い生地色を再現するのは不織布類よりも楽なのではないでしょうか。
お客様のイメージするバッグ類の中では、印刷色はもちろん生地の色も大切な要素でしょう。印刷色よりも制約が多い生地色についての話でしたが、弊社尾崎紙工所としましては、お客様のイメージにできる限り近づいた製品を今年も作っていきたいと考えております。
「fukuroyasan.jp」までお気軽にお問い合わせをお願いします。
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