合わせ技で良いとこ取りの紙袋
さて、11月もすでに半ば。ついほんの先日まで暑さに耐える日々だったように感じますが、ここ大阪でも朝晩はめっきりと寒さが増し、冬の訪れがもうすぐそこまで来ている事を実感させる気候となっています。
そして冬が来るとなると、気になるのは提携工場のみならず輸送や流通などほとんどが止まってしまう中国の春節(旧正月)休業です。今年は例年より早い1月末から始まるためもあってか、工場によっては今日発注したとしても日本に届くのが2月中旬になるというところも出ています。もちろん納期に間に合わないという時は既製品で製作するなど対応は準備しておりますが、ご発注いただく際には十分のご注意をお願いします。
さて、今回ご紹介するのは手提紙袋。一見するとごく普通の製品に見えるこの紙袋ですが、実は少しだけ変わった作り方で製作されています。
底部分を見ると大きなヒントが。
切り口のこのギザギザはフレキソ印刷の自動製袋機で作った紙袋の特徴です。よく見ると、持ち手の口折部分の先端も同様にギザギザに処理されています。
この紙袋、いったいどのように製作されたかというと、実はフレキソ印刷で持ち手のない角底袋を作った後に、一般の製袋と同様に口ボールを挟んで口折を作り、穴あけして持ち手を通すという作業を行っています。
この手提紙袋の製作上の利点は、フレキソ印刷の紙袋にも関わらず、持ち手の選択肢が広がることです。画像の持ち手はアクリルの丸紐ですが、同様にアクリルの平紐やパイレンロープ、ハッピータックでもフレキソ紙袋に少し上乗せした価格で製作が可能です。タイトルの通り、合わせ技で良いとこ取りの紙袋と言えます。
もちろん利点があれば欠点もあり、まず、最小ロットはフレキソ紙袋と同様、ロールに巻かれた紙一本分となり、少なくとも数千枚になってしまいます。また、フレキソ紙袋と一般の紙袋双方の工程が必要となりますので、納期は単純に倍近くが必要となります。
これらの欠点を念頭に置いた上で、利点を活かした手提紙袋を作りたいという方は、ぜひお気軽に弊社「fukuroyasan.jp」尾崎紙工所までお問い合わせ、お見積もりのご依頼をお願い致します。(と)
おまけ
先日機会があって呑ませてもらったこのお酒。「王のワインにして、ワインの王」のブドウの搾りかすから造られた蒸留酒です。でもメーカーのサイトにこのお酒の紹介が無いのは何故なんでしょう??