持ち手がハッピータックの手提げポリ袋
大阪では梅が盛りの時期を迎えていますが、皆様のご近所はどんな具合でしょうか? 早く周囲の人を気にせずに、芳しい香りと色を楽しめる日々が来てほしいものです。
さて今回ご紹介させて頂くのは、最近「fukuroyasan.jp」尾崎紙工所でフルオーダー製作させて頂いたポリ袋。タイトル通り、手提げ紙袋の形状に仕上げた、持ち手がハッピータックの手提げポリ袋です。
サイドマチ形状にしたボトムシール(袋の底部分で熱圧着)のポリ袋に口折を作り、底と口部分にボール紙を入れて形を整えてから手提げの紙袋のように持ち手をつけたもの。
他の手提げ袋に対するこの手提げポリ袋の利点は、というと、まず第一に普通製袋の手提げ紙袋に並ぶ丈夫さと、一般の手提げポリ袋に近い製作単価の安さを併せ持つところにあります。
小判型の穴を開けただけのポリ手提げや同じポリ製のリボンを熱圧着したポリリボンバッグ、持ち手部分を本体と切れ目なく二重で作ったレジ袋(U-bag)と比べても、生地の厚さにも左右されるとは言え、ボール紙の芯が入った場合は強度が増します。何なら持ち手を糊で貼りつけるフレキソ紙袋などの自動製袋紙袋よりも、重いものを入れた時の安心感は上かもしれません。
それでいて本体は大量生産用に特化したポリ袋ですから、持ち手をつけたりする後加工の手間を考えても、単価は比較的安くなります。
さらに手提げ紙袋の場合は、例え紙の上からPPフィルムを貼ったとしても、水に濡れると袋の切れ目から水が染み込んでくる心配がありますが、本体に継ぎ目のないポリ袋にはその心配がありません。もし中に入れたものから液体がこぼれ出たとしても、袋が破れたり液体が袋から漏れだしたりする心配がないのも、使い道によっては大きな利点と言えます。
特に今回のオーダーのように、持ち手にハッピータックを使った場合は、持ち手内側のホックで袋を閉じることができますので、雨に濡れても比較的安心です(このフルオーダー手提げポリ袋の仕様などについては弊社製作事例サイトのこちらに掲載していますので併せてどうぞ)。
ただ、他の手提げ袋と同様、利点があれば当然欠点もあります。
先にも書いたように、後加工が必要となりますので、ポリ製の手提げ袋の中では比較的単価が高くなりますし、納期も延びます。
また、ポリ製品の必然ですが同じ持ち手の紙袋よりも最小ロットはかなり大きくなり、弊社での普通製袋の手提げ紙袋の最小ロット500枚〜と比べると、サイズや生地の厚さなどにもよりますが、数千〜一万数千枚が最小の経済ロットとなってしまいます。
生地色をある程度選択できるとは言え、初回製作時の版代が大きいのも紙袋と比べるとマイナスポイントです。
その点、「丈夫さはもちろんだが、少ない数量でできるだけ単価を下げて」となると、普通製袋の紙袋や、中国での製造となるため納期は延びますが不織布バッグにメリットがあり、「それほど丈夫さは必要ないし数量が多くても良いのでできるだけ安価に」となると、その他のポリ製品やロール紙一巻きが最小ロットになる自動製袋の紙袋が選択肢に残ります。
紙やポリ、不織布やナイロン、コットンやフエルト、タイベックや革など、一口に手提げ袋といっても様々な素材が使われているのは、もちろんそれぞれに他の素材より優れている点と劣っている点があるから。
「◯◯を入れる手提げ袋を作ろう」と思い立ったその際には、ぜひお気軽に「fukuroyasan.jp」尾崎紙工所にもその「◯◯」を教えて下さい。最適な素材や形状を一緒に考えさせて頂きます。また、弊社のこれまでの製作事例をまとめたサイトも、お問い合わせやお見積もりのご用命の際に、ぜひご参考にしていただければと思います。
おまけ
先週末の大川の風景。桜のつぼみはまだまだ固く小さいものの、花見の準備は着々と進んでいるようです。