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「旅」と「旅行」
2022年8月18日、僕は北海道一周を目標とする旅に出た。
37日間の日程を終え無事一周を成し遂げることができた。
その中で感じたのは「旅」と「旅行」の違いだった。僕は今まで「旅行」をしたことはあったが「旅」をしたのは初めてだったのだ、と。
「旅」は自分がその空間に入り込んでいくこと。その土地、そこの人々、そこの生活にまるで沁み込んでいくかのように入り込んでいく。普段の生活の営みもその土地と一体になっていく。
「旅行」は自分の周りの空間ごと移動してゆく。いつもの生活を変えることなく、ただ単に場所だけが移動してゆく。その土地や人々との交流はあっても、一体になることはない。
僕は北海道旅の途中、いろんな人と出会い、助けられた。
朝、野宿をしていて起きたら散歩してきたおじいちゃんに缶コーヒーをもらったり、キャンプ場で一緒になったおっちゃんにおこづかいをもらったり。
地元の人としゃべり、そこに住む人々が食べているものを食べる。
観光客と店員の接客ではない、人と人との会話。
これが「旅」だ。
生身の自分一人を見知らぬ土地に放り出し「さあ、何ができるか」と問う。
動物園に例えるのもいいかもしれない。
「旅行」は檻の外から動物を眺める。ライオンが襲ってくることはないし、マムシに噛まれることもないだろう。
でも、その檻で隔てられた安全は、本当の意味での動物との交わりがないことの裏返しでもある。
「旅」はその檻を開けてしまう。中に入ってしまう。
もちろんそれは危険を伴うけど、でも、開けて入ってみないと分からないこともある。
ライオンの毛並みを知っているか。
マムシのうろこの冷たさを知っているか。
「旅」と「旅行」の違いは空間の共有があるかないかだと思う。
動物たちが自ら檻を開けて”こちら側”に来ることはない。
「旅」も同じだ。
自分からその土地に、そこの人々に、そこの生活に入って行かなければ交わりはない。
あらためて今「あぁ、自分は旅をしていたのだな」と思う。
次の大きな旅は6年後、僕が26歳の北半球が夏の時期
フィールドは世界だろうか。