絵と感想 悪は存在しない
下北沢で『悪は存在しない』を鑑賞しました。
以下印象に残った箇所の絵と感想です。
(ネタバレあり)
不穏だ
車からのカメラワークで、後部座席から離れていく後方の道路を映すことで、後ろ向きに移動しているように見える箇所の不穏の演出が秀逸だなと思いました。
あのシーンはこの映画の魅力であるコントラストを極端にしないぎりぎりで印象に残すようにする みたいな技術をふんだんに詰め込んだカットなのかなと個人的に思っています。
霜…氷…湖… 美しすぎますね
もう一つ、画面上でたくさん出てきた霧と木々が綺麗さも印象的です。
自然の美しさだけではなく、厳かさも強く感じさせる切り取り方が多いように感じました。
濱口竜介監督がもしアナと雪の女王の美術を作ったら全く違う方向で自然の美しさをアピールしてくれるんだろうなと感じ思わず観たいなと思ってしまいました。
それぐらいこの監督の作品でしか観れないような自然の切り取り方があるなと思います。
不思議お爺ちゃん
あと!
あのおじいちゃんは何だったんですかね…
いまだにずっと気になっています。 な、何…?何者…?
あの親子の絆って一体何なのか
親子にも独特の距離を感じるというか、並び歩いているのに別の道 のような感覚を覚えました。
下記の絵のような印象をずっと感じていました。
最後のシーンの衝撃が2024年映画ではロボットドリームズに並ぶ一位の映画でした。
まだ上映館もあるそうなので年内にもう一度だけ観て噛み砕きたいですね。
本当にありがとうございます。
ここまで読んでいただきありがとうございました!