アイドルマスターシンデレラガールズ10周年記念千葉公演Day2を見てきた話
【はじめに】
シンデレラの千葉Day2を現地で見てきた感想を吐き出さないともう現世で生きていけなくなりそうなので、思いのたけをさらけ出そうと思います。
先にお断りさせて頂きます。この文章を書いている人の前提ですが、「アイマスライブは全ブランド含めて完全に現地初参加」「Day1はセトリも未確認(Twitterで流れた個人のつぶやきを見聞きした程度。まとまった全体リストは履修してない)・当然Day1未視聴」「シンデレラの一推しは八神マキノ(CV: 二ノ宮ゆい)」「当日の座席はアリーナ上手側」の4点が挙げられます。書いている現在もアーカイブはまだ見ていませんしセトリも未確認です。また当日のポジショニングやコンディションから見え方や見方に偏りがあったりもします。特に私の視点はかなり二ノ宮さん寄りだったので、曖昧だったり事実と異なる箇所が存在するかもしれませんが、生暖かい眼差しで流していただければ幸いです。Day2の公演をあの日あの時あの瞬間に感じた気持ちを綴っていきます。
【OP】
いきなり嘘みたいな話ですが、オープニングで泣きました。最初のオープニングBGMで決壊する予定だったのですが、そこまで保ちませんでした。ちっひが喋り出したら泣きました。私がシンデレラの沼に浸かってから10年経っているわけではありませんし、アイマス全体を通しても明確に公式コンテンツに触れ始めたのが2013年からと記憶していますが、10年間歩んできたコンテンツの記念すべき当日のお祝いに参加させてもらえるという事実だけで勝手に泣いてました。今までも幾度となく感じていたことですが、なんでもっと早くアイマスを知ろうとしなかったのか。記憶を持ったまま過去にタイムリープすることになったらオタクの道を通るかは分かりませんが、通ることになったなら、2005年の夏にゲーセンに向かうことになると思います。そして2011年の晩秋に、きっとひとつのアプリゲームをダウンロードしています。音楽が流れ、ダンサーさん達が登場してステージの大きさが判明すると、「あれ、めっちゃ近くね?表情まで見える?」と席ガシャのSSRっぷりにビビりだします。丁度通路際だったこともあり、圧迫感もなく見やすさバッチリの解放感に戦慄が猛ダッシュをはじめました。
【1.なんどでも笑おう】
笑えません泣きました。現在公開されているスケジュールでは、沖縄公演が最終になるから、そちらでの披露になる予想もあったけど、よりにもよってアニバ当日だし、Day2はあり得ると考えていましたが、まさか初手にかましてくるとは思わないでしょ?アイマスブランド15周年記念楽曲よ?現在稼働中の5ブランド合同曲よ?初期手札でエクゾディア5枚揃いましたみたいなもんだよ?歌いだしの瞬間に泣いちゃったよ。この時点で思ったのが、「画面の向こうの人たちがいる!」という小並感バッチリな感想と、「写真や動画より実物の方がみんな可愛くない?」というオタク並感満載の感想でした。今までずっとモニター越しに見ていた世界の端っこに自分が立っていることがまるで嘘のようでした。一方的に見知った顔が笑顔で、歌って、踊って、そこにいる。号泣しながら本当に今日を迎えられてよかったと顔も知らない誰かに感謝しました。ちなみに、この曲の華ともいえる各5ブランドのイメージポーズ、あたふたして全5種見渡せませんでした。SideMのハンドサインだ!って感動してるうちにペース配分間違いました。アーカイブで勢揃いしてるショットが楽しみです。
【MC 開演のご挨拶】
まずはっきり思い出すのが松嵜さん・佳村さんを見て、「これが経産婦?なんならまだ子供はまだ乳飲み子だよな?」っていう感想。絶対大変でしょステージに立てる体形まで戻しつつ子育てしながら練習する体力維持するの。家族の協力があったって赤ん坊は時間を問わずに泣くし腹減るしうんちするし、とんでもない根性入れないと絶対無理。そこまでの気合が立ち姿だけ切り取っても伝わるなって思った。そしてここで確信するのが、二ノ宮さん。眼鏡!髪!毎日カードで見てるマキノさんみたいな人が立ってた。「なんどでも~」の時点の配置だとセンター後方ではっきり見えてなかったけど、明らかに長島さんともうひとり絶対に眼鏡かけてる人いるよな、とはずっと思ってたし曲中もずっと見てた。でもやっぱりMC中だと明確に見えるし、ここから先もうずっとマキノさんと二ノ宮さんの区別は曖昧なまま処理されてた。で、喋ってるとき一度、私の視点の角度から、幻覚か見間違いでなければ髪が完璧にあの「マキ毛」になった瞬間があったんですよ。あの一瞬を目撃できたのはまさに僥倖だったと思います。
【2.とどけ!アイドル】
割と記憶朧げ。でも4人の声のバランスいいなぁとは感じてた気がする。それと、この後のほかの曲を含めてなんだけど、現地の生ライブだというのにみんなちゃんと歌えてるなぁという謎の上から目線。加工されたり調整されたりされる前の段階だというのに音が外れたり聞きにくかったりとかをほとんど思わなかった。最近の声優さんは歌にダンスにトークにビジュアルにを標準装備の上、さらにもうワンポイント特色を求められて本当にすごいなぁと思う。憧れの人気商売になっちゃうのもわかる気がする。厳しい世界なんだろうに。以上脱線終了。
【3.ましゅまろ☆キッス】
往年の高津臣吾のような信頼感。見ててもなにも不安を感じないステージ。出産後初の舞台だったと思うんだけど、言わなきゃたぶん誰もわかんないんじゃないか?それぐらい従来のパフォーマンスに何ら見劣りするところを感じなかった。これは余談ですが、前日に何かいいことでもあったのか、そこはかとない中の人のハピハピ感もあったとかなかったとか。
【4.メルヘンデビュー!】
普通の人が聞けば電波曲。でもなぜか泣き曲。基本的にコールをしたいタイプのオタクじゃないのですが、これは声出したかったなって思った。ステージ演出も華やかだったそうなのだが、あまり見れてない。というか公演全体を通してだけど、キャストを目で追うのが精いっぱいでステージや天井の映像演出は1割程度も見れてなかったと思う。JUNGOには悪いけど、JUNGOのせいだからしょうがないよね。
【5.花簪 HANAKANZASHI】
このブロックのソロ曲はシンデレラ全体で見ても古から歌われている老人会の歌ばかりなので(失礼極まりない発言)、安定感がしっかりしてた。信頼と実績の傘パフォはダンサーさんも相まって華麗でした。まごうことなき美人すぎる声優だった。それなのにどうしてMC中はそっくりさんのこんちきさんに交代しちゃうのか。ジャケ写詐欺の一種かもしれない。
【6.輝く世界の魔法】
そりゃ井上さんみたらニヤついちゃうのもわかるなって。パフォーマンスは堂々としたものなのに七海ちゃんみがいつもあった。憑依度っていう表現が正しいのかわからんけど、声が同じで髪型を寄せたからっていうだけでは説明がつかない不思議な「っぽさ」があって、演じるキャラクターとキャストは切っても切り離せないものなんだなって感じる。
【MC トーク】
今までにないくらいトークの尺しっかりとってるんだなって感じた。ここだけで体感2~30分くらいあったように思えた。いい話と馬鹿話の塩梅もよくてしんみりし過ぎず緩み過ぎずで聞いてて楽しかった。ここの話はなんとなく覚えてるんだけど、1回目のMCと2回目のMCで誰がどっちに出てたかがはっきりしない。1回目12人、二回目8人なのは覚えてた。ここはアーカイブで記憶を取り戻したい。
【7.ガールズ・イン・ザ・フロンティア】
今日何度目かの長島さん上条本人説。まじで上条にしか見えない瞬間が多すぎる。正確に言えば〇年後の上条春菜みたいな注釈入れるともう完璧。キャラ自体が黒髪で現実的な髪型なのもあるけどよくもまああそこまで似るものだと。初代の神から眼鏡アイドルには神秘が宿っている。嘉山さん、あいにく下手側にいることが多くて間近で見る機会が少なかったけど、カッコよさがある。この公演だと青木・松井・嘉山・小市の四氏のスタイルの良さは遠めでもすげえなって思ってた。んで他の方の感想でもどっかでお見受けしたけど、朝井さんの「拓け!」。リズムに合わせて歌うっていう基本とは違うかもしれないけど、ライブで見るなら完成された美しさより、その時にしか出ない歪さが気持ちいいってことを見せてもらえた気がした。オリメンの気概みたいなものを勝手に受け取りました。
【8.Rockin’ Emotion】
ハンドクラップの正しい使い方。声出しアリだったらあんな綺麗に手拍子の音聞こえないんだよ。安野さんが言ってたけど、ライブハウスっぽさが声出しNGの環境下だからこそより雰囲気出てた気がする。この日のキャスト陣だと一二を争うカッコいい系ボイスの使い手で、非常に聞いてて耳が楽しい。私はイケボ系女性ボイスが好物なので、ああいう声質で歌える人はそれだけで評価値が二段階上昇します。
【9.Twilight Sky】
可愛さと芯のある感じが絶妙なブレンドで混ざった声。どっちかに寄り過ぎたら多分李衣菜じゃないんだよなぁ。曲自体もさわやかさを前面に出しつつもどこかノスタルジックに感じる部分があって、後半に進むにつれてそのしっとりとした感じが色濃くなっていって、最後は両方そなわり最強に聞こえる感じ。私の場所からオレンジと青がごちゃ混ぜに見える感じだったけど、アーカイブではどうなっているのか楽しみです。
【10.Claw My Heart】
ロックゾーンの締め。朝井さんの声は可愛い寄りが強いかとも思うんだけど、美玲ちゃんの声にはピッタリ。ビビッドさというか、ファッションの感じと違って美玲ちゃん自体はキュートさの方が印象的に思っているので、可愛さに力強さをミックスしたイメージが激しい曲調に負けないから、いい意味でのアクの強さを生み出せているように思える。
【11.メッセージ】
全員曲からの最初のマキノさんに泣いた。この曲ほど上手前方に座っていてよかったと思ったことはない。二ノ宮さんの個人名義での音楽ジャンルとは異なる傾向の曲だとは思うけど、実力の片鱗を示す曲になった。併せて聞こえてくる大橋さんの声もまた心地よく、貫録というか包み込まれる感じというか、温かい感じに聞こえた。後輩の立場からしたら、まだ不慣れな現場に知ってる先輩がいたら頼もしいし、先輩からしたら他所の部署には知り合いが固まってるのに自分のとこはひとりぽっちで、そんなところに後輩が来てくれたら嬉しいんじゃないかぁと。お互いにとっていい影響を与えてくれる同事務所のコンビとしてこの先も期待したいです。あと来週のデレラジはみんな聞こうな。
【12.Dreaming Star】
フィオレンティナ。シンデレラに3人しかいないソロ曲3曲持ちの一角相葉ちゃん(きらり蘭子夕美の3人であってるよね?)。そこを複数歌唱にさせてユニット組んでる琴歌ちゃん役の安齋さんもってきたのは有能オブ有能。ボイス実装済みのCuお嬢様枠っていうと桃華ゆかりちとせあたりと設定だけ切り取れば被るんだけど、やっぱりみんな全然違うんだよね。安齋さんの琴歌ちゃんで言えば、おしとやかさの中にわんぱく少女っぽさがエッセンスとして存在してるようなにぎやかさも感じるんだよね。五十嵐・松嵜コンビが保護者の三人家族のようだった。
【MC トーク】
前述のように誰がどっちに出てたか曖昧なので省略。ただちょっとだけ内容の話に触れると、立花・長島・小市の三氏のエピソードに出てきた三宅さん。メイショウマツザキだったりママエッティだったりと、他のブランドと違って定期的に新キャストが追加され、年齢差が干支1周以上開いてしまう集団の中で、時に厳しく時に優しく時にネタとして仲間を引っ張ってくれる年長者の存在って追加組にとってはありがたいんじゃないかと勝手に解釈してるので、他の長老たちも含め、これからも一門を支えていってほしいです。
【13.TRUE COLORS】
ここも声のバランスよかったね。小市さんがややCu寄りに歌ってたのが秘訣かな。個人的な話なんですけど、初めてアイマスライブのLV見に行ったのがデレ7thの幕張公演なんですよね。その時はアンコール明けの全体歌唱で、すげえ華やかだな、って感じてた記憶がうっすらとあります。そこから2年以上経って同じ会場で同じ曲をやって、それ聴けることになるとはなんか感慨深いですよね。
【14.2nd SIDE】
前日の幕張メッセ階段イルミでの予習が生きた。主観ですけど、この日のキャストだと、松井さんの笑顔が一番「スカッとする」感じの笑顔に映るんですよね。キャラの個性もあるし、キャストの見せ方もあるから何がベストか一概には決められないけど、あの笑顔は滅茶苦茶好印象です。自分では色変を端から諦めてましたが、虹色橋は横目でチェックしてました。これもアーカイブで会場の様子を楽しみにしてます。
【15.ドレミファクトリー!】
運動量えぐい。本人もMCで言ってたけど、神谷・小市のフィジカルコンビと組むの相当大変なんじゃないでしょうか?嘉山さんの奮闘に敬礼。過去のライブでもダンスに自信ネキ組が登板することが多い曲だった印象。「ドレミ~」「ハイファイ~」といった年少組がメインで歌ってる曲は曲調も相まって力をもらえますね。翌日に足が痛い手が痛いと嘆いているオタクは反省しましょう。
【16.命燃やして恋せよ乙女】
あんきらナレの時点で会場はみんなドコナンダーしました。和風アイドル群にぶち込まれるウサミンを笑ってすいませんでした。花井さんは本領発揮といった趣で、全体として演歌曲や歌謡曲がもっと増えればいいのにとちょっと思った。だいぶ和風印象のあるボイス実装アイドルも増えたから、純和風メンバーオンリーの歌唱も見たいけど、この曲にはやっぱりウサミンを置きたいというジレンマ。
【17. We’re the friends!】
明るい曲なのになんか泣きそうになるよね。今回のライブのVIA組+長老枠のコンビ曲、長老枠の大橋・五十嵐・佳村の三氏はみんな765AS8thのゲスト枠からやってる文字通りの最古参なわけで。そんな人たちが10年経ってライブ初参加のキャストと一対一で歌うっていう状況だけでもう泣くんだよね。今じゃ一般的だけど、当時は異例ともいえる声優ライブを本当の最初期から開拓してくれたAS組のキャストには当然感謝の一言だけど、8thでデレミリの古参組がそれを受け継いでくれて、当時のオタクたちもそれを盛り上げてくれて、未だにASは現役で歌ってくれてるし、弟分と妹分もまた増えて、次は何が来るかなっていまでも思えるのは歴史のおかげだなと。文章打ってる今も半泣きです。
【18.Treasure☆】
今となっては冷静に考えればそんなはずないんだけど、井上さんソロの入りから安齋さん二ノ宮さんが入ってくるのではと軽く恐怖してしまったので、大橋・青木コンビの登場で井上さんと同じくらい安堵したのが私です。劇団Treasure☆なんて言われるけど、この曲もなんか泣けるんだよな。歌詞がすごくいいんだよね。プロの作詞家さんが書いたわけじゃないけど、素敵なフレーズがたくさん詰まった宝箱のような曲なので、ネタ曲として捉えてる人は是非もう一度その魅力を再確認してほしい。
【MC トーク】
ここも一曲一曲に割と尺割いてた印象。とはいえ細かい内容があまり記憶にない。今だからセトリ全体を見てそれもやむなしと思えるが、当日はそうではない。ここから先ラストブロックで滅多打ちのフルボッコにされることを当時の私は知る由もなかったのだ。
【19.Gossip Club】
この曲も7th幕張でサプライズ発表されたのが最初でしたね。当時は何だこのイントロと思い、画面の向こうで現地のオタクたちが絶叫していたことを思い出します。今回のアイドル達のメンバー構成だと、やや変化球かと思えるけど、現場もちょっとどよめいたからやっぱり面白いコースだったね。和氣さんのセクシーポーズは普段からギルティな方でセクシー担当してるだけあって堂に入ってたと思います。
【20.Trancing Pulse】
今回のセトリで確実に一番現地勢が発声禁止を守れずどよめいてしまった曲。かくいう私はどよめきはしませんでしたが、本気で10秒くらい何が起こっているのか理解できずマスクの下の口が半開きでした。前述の「メッセージ」とは逆に、こちらは個人名義の歌唱曲と雰囲気が近い二ノ宮さん、シンデレラの蒼曲経験豊富な長島さん、説明不要のオリメン松井さんの三人組でこの日一番の真っ青っぷりでした。単純にトラプリ自体の楽曲の強さがものすごいので、盛り上がらないわけはないんですけど、三人ともめちゃくちゃかっこいいんですよ。まさに見入るといった状態で呆けてしまいました。こういう蒼ストレートの曲を見せてもらえて、マキノさんのソロ曲が実装されるならやっぱりカッコよさを求めちゃうなと思います。頼みます仙人。で、基本二ノ宮さん登場曲は彼女ばっかり目で追いかけてしまったのですが、この曲に関してはラスサビ前のロングトーンの松井さん見ちゃいますよね。すごかった、ほんと凄かった。
【21.∀NSWER】
続けざまにつよつよ楽曲のフルスイング。インディヴィジュアルズのパワーを表現するには美玲ちゃんの相方に立つなら今日はやっぱりなつきちですよねと。イケボは正義。森久保と輝子のイケメン成分を見事に補ってくれました。ガルフロオリメンでも組んだことのある朝井・安野コンビが合わないわけがないのです。美玲ちゃんはソロ曲のカッコよさとユニット曲のカッコよさがなんか違って、ソロ曲のギラギラさをユニット曲になると洗練させて鋭くしてくるところあるよね。いいぞもっとやれ。
【22.Just Us Justice】
これと「Let’s~」だけが今回オリメン勢揃いの曲だったんですね。完全に失念してて曲流れて「アッ!」って思いました。ニチアサ感溢れるダイナミックなパフォーマンスは大満足。特筆したいのはカミタニさんこと神谷さんの全体的なレベルアップ。MC中のトークもなんか以前に比べてすごく上手というか面白く感じましたし、やや少年寄りで力強い感じの光の歌声もすごくよかった。フィジカル自体は以前から定評があったのでそこに積みあがってきたものがどんどん実力になってるなと思いました。もう一つが小市さんのダンス。どの曲でもそうだったんですけど、マジでダンスがキレてる。すらっと長い手足がビシバシ振られて、ターンとか見ても効果音出そうなくらい。上手側の立ち位置が多かったのでついつい目を引かれてしまいました。
【23.Let's Sail Away!!!】
約束された死。この曲で死ぬためにこの日まで生きてきました。泣いたどころか最初から最後までずっと泣き続けました。そもそもがゲーム尺でしか知らない未知の曲。最初から最後まですべてが初体験です。でも、一度も聞いたことのない曲のはずなのに、イントロの「ドンッドンッ」というメロディが流れ始めた瞬間、脳が教えてくれました。「これがお前を殺すものだ」と。
ステージに三人が現れます。井上さん、安齋さん、そして二ノ宮さん。初めて曲を聴いたあの日から2ヶ月とちょっと。ついにその日を迎えることができました。ステージの上の三人はみんなとてもキラキラしていて、耳にはここ最近でよく馴染んだあのメロディが届いてきます。でも私の頭の中はまっしろで、必死に歌詞を聞き取ろうと耳を立てても言葉が頭に刻めなくて、私の目には大粒の涙がにじんでステージが眩しすぎるのです。それでもそんな涙でいっぱいの目にも、不思議とステージのうえで笑顔で歌って踊る三人だけは良く見えるのです。きらびやかなステージの上の装飾も、大金がかかっているであろうLEDのディスプレイも何が映っているのか分かりません。左手は口元を抑えて嗚咽をこらえるので精いっぱい、右手に持った薄紫のライトはほとんど動かせません。初めての二番の歌詞もよく思い出せないけれど、とても素敵な言葉が綴られていたのは覚えています。所々知らない言葉が流れていき、そうしているうちにいつものあのフレーズが訪れるのです。
「わたし 今 風に包まれ あなたの声を感じたの いつも そばにいてくれた 喜びを伝えなくちゃ」
デレステで初めて聴いたあの日よりも、もっとずっと心に沁みました。ずっと大好きだったアイドルに声がついて、その声がみんなのところに届いて、最初にもらった曲をはじめて歌うステージで聴かせてもらえる。その瞬間に立ち会う機会をもらえたこと。それがどれだけ喜ばしいことなのか。どれだけ言葉を尽くしても表現しきれません。現地で、周りに人がいたからなんとか声を出さずに我慢できたけれど、いつまでも流れてくる涙はどうにも我慢できませんでした。この先マキノさんはいろんな曲をもらって、大勢のアイドルと一緒に素敵な歌を披露してくれるのだと思います。でもきっと、この曲は私にとっていつまでも、ずっとずっと大切な曲であり続けると思います。
【24.ススメ☆オトメ ~jewel parade~】
765AS10thのmy song。シンデレラのススメ☆オトメ。ここまで心を揺さぶられ続けた身体にやさしく温かさが伝わります。10thでもそうだったけれど、現実問題として、10年間進んできたすべてのキャストを一同に揃えることはできませんでした。それでも、この日この場に立てるメンバーでこの歌を歌ったのはすごく素敵なことだと思います。またね、この歌詞がね、こっちの涙腺襲ってくるんだけどね……。これからも進んでいってもらいたいです。支えます。ちゃんとお金出します(台無し)。
【25.EVERLASTING】
50階まで昇れましたか?とまあ冗談はさておき、10周年記念楽曲としては素晴らしい仕上がりだと思います。制作陣の名前だけで本気度分かりますよね。これまでの全体曲がいたるところにモチーフに組み込まれ、それが破綻することなく更なる未来を予感させる盛大な楽曲に仕上がっています。前になんかの時に杏役の五十嵐さんが「シンデレラの曲は見他のブランドの曲とは全然違う。シンデレラの曲はシンデレラだってわかる(意訳)」といったような話をされていた気がします。この曲はそういった「シンデレラらしさ」がこれでもかと溢れており、本編のラストを飾るにふさわしい一曲だったと思います。
【ED~アンコール】
情報の洪水。これもTwitterで呟かれていたのを目にしたのですが、プロデューサーとファン、両方に対してのメッセージを伝えてくれたことがこの上なくうれしかったです。私は拗らせちゃってるので、「プロデューサー」を自称したことは一度もありませんし、アイドルに対しても「担当」ではなく「推し」と話します(勿論、相手から言われてわざわざ否定するほど面倒なやつでもないのでそんなことはしませんが、自分の中では某ミリオンのキャストさんの言動から呼称された「P面のファン」が一番しっくりくるのでそちらを自認しています。名刺もそうしてます。)。なのでシンデレラに限らず、他のブランドでもプロデューサーとファンの両方に言及してくれている方を見るととても好感度急上昇します。そうしなかったから嫌い、なんてことは当然ありませんが、ファンサービスの一環として大好きなポイントです。それを公式からのメッセージとして取り入れてくれたことは本当ありがたいです。お知らせ内容はここでは長すぎるので触れませんが、一日目の告知内容と全くかぶっていなかったこと、スペシャルPVでまた泣いたことを記載しておきます。告知時間がPV2本分と合わせて3曲分以上の尺があった気がする。
【メンバーからのご挨拶】
人数の多さから二日間で半分ずつのご挨拶。これ、他のブランドだと尺短めにして全員分詰め込むパターンもあるけどどっちがいいのかね?今だと20人くらいなら標準くらいだけども。ここでのチェックポイントは安齋さん。Twitterでちょっと書いたんだけど、七海ちゃん役の井上さんが挨拶の時に崩れ気味だった時、安齋さんもしきりに目元拭ってたんですよね。そこに真っ先に気付いたのが立花さん。サッとタオル拾って渡してあげてた。最高に素敵。マジいい女。でしばらくして落ち着いてタオルの処理に困っている安齋さんに気付いたのがシンデレラの母三宅さんとマジいい女立花さん。タオル戻していいんやでって教えてあげてた。ちょっと曖昧だけどもうひとり反応してた人もいた気がする。いたらごめん。それと二ノ宮さん。前述のプロデューサーとファン両方増えてほしいって言ってくれてもう感無量。マキノさんに声が付くのは決して早くはなかっけど、本当にいい縁に恵まれた。遠回りではあっても決して無駄な道のりではなかった。
【26.お願い!シンデレラ】
いつもの。たまには別の曲を、という声も理解できますし、否定する気も全くありませんが、ベタベタなおねシンが私は好きです。本日一番の目が足りなすぎ問題発生曲です。MC中も歌唱中もですが、とにかく目が足りない。追いつかない。会場の隅から隅までちゃんと見たい。二ノ宮さん追いかけるので精いっぱい。新人あるあるで散会した周囲に戸惑う二ノ宮さんを助けてくれた長島さん。女神。全体的にふわふわしたムーブで手を振ったりしつつ移動。安齋さんとちょっとわちゃわちゃ。事務所の先輩大橋さんが上手端まで移動したのを発見し「ここだ!」と思ったのか突撃。後方ポジションを抑えるが危うく行き違いになりかけるも、無事大橋さんとわちゃわちゃ。そんな姿をカメラマンムーブで抑える仕草を見せてくれた五十嵐さん。天使。ここまで鮮明に覚えている曲おねシンだけだ。そして他の人の動きはほぼ知らない。アーカイブ先輩助けてください何でもしますから。おねシンはパッケージ化するときは映像6パターンくらい作れ。
【おわりに】
以上、曖昧な記憶と妄想と偏執による怪文書でしたが、ようやくアイドルマスターシンデレラガールズ10周年記念千葉公演Day2に一区切り打てたような気がします。これからDay1も新鮮な気持ちで見ないといけないし、少しはフラットな気持ちでDay2を見直したいわで時間が全く足りません。私には時間がないんです!急いでください!来週の月曜にはアーカイブが終わってしまうのにモバマスもデレステもイベントがあるのです。おまけにミリシタもサイスタもシャニマスもポプマスもあるのです。スタマスには間違っても手は出せません(フラグではなく)。それなのにTwitter開くわぷちデレラいじるわでまともな人間の行動とは思えません。長くなりましたが、もしここまですべての文章を読んでくださったような奇特な方がいらっしゃいましたら、深い感謝と無駄な時間を使わせてしまったことへの謝罪を。
これからも皆様のアイマスライフに、幸多からんことを。
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