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ミリオン10thAct-4を見に行った話(第3幕)



はじめに

2024年2月24日(土)25日(日)、Kアリーナ横浜にて「THE IDOLM@STER MILLION LIVE! 10thLIVE TOUR Act-4 MILLION THE@TER!!!!」(以下Act-4)が開催されました。この記事は公演のDAY2にあたる25日(日)におけるとあるオタクの行動を振り返る記事となります。またタイトルの通りこの記事は僕のAct-4遠征の第3幕目の記事となります。第1幕の公演前日までの記事、第2幕の公演DAY1の記事から続く内容になります。

Act-4の記事を書こうと思い立った時点では前後編の記事になる予定でしたが、僕の自分語りが爆発してしまい到底内容がまとまらず全三部作と相成りました。
そんな一大巨編となってしまった自分語りもようやく完結編へと到達しました。が、しかしながらこのAct-4DAY2の一日は誇張抜きですんごいやんばい日になりましたので当然ながら本記事も前2作と同様、というかそれ以上の大長編になってしまいました。これは僕のせいではないと思います。もう仕方のないことなのです。ですのでもしお読みいただける際には適当に読み飛ばしてもらえれば幸いです。先に言いましたからね。
セトリの振り返りは「お気持ちDAY2」の項より開始いたしますので、ライブ中の限界反応だけ掻いつまんでいただける方は目次よりどうぞ。

伝説を見に行こう

というわけで25日が始まりました。いや正確には寝る前の時点で25日がもう2時間くらい過ぎ去っていたのが事実です。なんならDAY1後の打ち上げ終わりで宿着いた時点でもう日付跨いでたし。
そんな感じで伝説の一日は6時間くらいの睡眠で幕開けです。正直眠たかったですが、この日も精神の充実度合いで体調はカバーです。余談ですが翌日の遠征からの帰還日は午前中いっぱいクッソ体調悪かったのは後の祭り。3日続けて睡眠不足なんだからしょうがないよね。
朝の準備を終えてこの日も午前中から出発です。この日はあいにくの雨模様。アイマスブランドの10thライブは今回のミリオンで3度目ですが、10thDAY2に当たる日はここまで猛暑・酷寒+雨・雨と悉く天候に恵まれないので、次に10thを迎えるはずのSideMのライブでは文句なしの好天を引き当てることを期待したいですね。

DAY1の午前中は桜木町のHUBさんにてミリオンコラボを堪能しましたが、DAY2はまた別件にて桜木町に再び訪れます。移動中に労働にいそしむ小学生を発見したのでパシャリ。

朝っぱらから働いていて桃子はえらいなぁ。

用事は昼前からなのですが、早すぎるくらいのタイミングで目的地付近に到着したオタク。さてどうするか。外は雨なので屋外をうろつくのは避けたいところ。うろうろしまくって疲れを蓄積させるのも悪手。ということでのんびりコーヒー啜りながら時間つぶしです。

下々(高さ的な意味で)を見下ろしながら飲むコーヒー。
延々とハイキューが繰り返される店内。関係あるのか分かりませんが女性客が多めでしたね。

コーヒー飲みながらやることはTwitter。いや二日続けて生産性のない時間の過ごし方。だがそれがいい。なんやかんやでそろそろいい時間。何度も涙を呑んで見送ったあの場所へ、自分にとっては縁のない所だと諦めていたあの場所へ、天の配剤で足を運ぶことができました。僕にとっての夢のとびらはKアリーナ以外にも今日はもう一か所あるのです。
横浜ブルク13。「アイドルマスター ミリオンライブ!」第3幕のリバイバル応援上映。僕の本日一発目の戦場です。

ようこそ劇場(シアター)へ

この三連投記事の一個目で少し触れたのですが、僕は通常・応援合わせて一度も映画館でミリアニを見ることができませんでした。とても残念だったけど、もうどうしようもないと割り切って諦めました。TLでみんなが楽しそうにしている様子を横目に、完全シャットダウンとは言わずともなるべくネタバレを踏まないように自衛を重ねながら待ちました。そして10月、ようやく周回遅れながらも一話ずつ、みんなが一足先に見ていた景色を見ることができました。毎週日曜の朝が楽しみになりました。最後まで見終わって、何度も劇場に足を運びたくなる気持ちもわかるなーって思いました。一度くらい映画館のクソデカスクリーンで見てみたかったなって。
そんな僕に、夢を掴みなおすチャンスがやってきます。なんとAct-4の両日に横浜でリバイバル上映を行うというのです。これを逃せばもう二度とチャンスはありません。何が何でも行くしかない。土曜日はHUBの先約があったから日曜一択。初報から予約開始までもどかしい時間を過ごしました。前日土曜日分の予約の様子を見てみると予約開始から結構な速さで席が埋まっていくではありませんか。これは緩められないと日付跨ぎと同時に飛び込む23日午前0時。チケットを無事確保。準備は整った。
そして日曜日、遂にその時はやってきました。

このポスターを映画館で見る日がやってくるとは(涙)。
ムビチケ付属のペンラを映画館で振れる。今日がこいつのデビュー日です。
日付変更と同時に確保した席です。どセンターかつ前方にスペースのあるベストスポット。
この日に懸ける激重感情がよく分かりますね。

さあ上映開始の時間です。客席は当たり前のようにぎっしり。
ここに来ている人たちはテレビの本放送が終わって内容が全てわかっている作品だということを本当に理解した上で来ているのでしょうか。どいつもこいつも頭ミリオンですね(笑顔)。
第3幕の応援上映ということで、内容は8~12話。流れをすべて知っているというのに期待しかありません。この記事はあくまでAct-4の振り返り記事なので寄り道は最小限にしたいと思います(今更感)。ですので簡単にまとめ。

この日が千早の誕生日当日ということもあり、登場と同時におめでとうコールが発生。タイムリーだからこそ生まれたエピソード。他の日ではありえない出来事(たぶん別の応援上映でもアイドルの誕生日ごとにやってたんだろうなあ)。「READY!!」「Sentimental Venus」でのコール。もう義務教育が如き習熟度。あるのが当たり前みたいに発生しててライブ会場と大差ないなって。そして何人かいたガヤ入れ担当。これもみんな先の展開知ってるからこそ笑って受け入れられる楽しさかも。全部見たことある話なのに笑って泣いて素晴らしい時間でした。映画館の音響設備で聞ける音楽ってのもいいよね。

そんなこんなであっという間に終了時間。声出しの予行練習を120%の満足と共に実施できる夢のような時間が終わりました。
ミリアニを映画館で見る、という体験はミリオン10周年をお祝いする中で僕の心には小さくないどころかクソデカい棘となって突き刺さっていたもので、大分遅ればせながらにはなってしまったけれども、Act-4のこのタイミングで雪辱を果たすような気持ちになれました。勿論、先行上映を逃したことで生まれた心の歪みは決して取り戻せません(特にAct-3、その中でもGift Signは先行上映見てなかった奴にとっては魅力半減どころの騒ぎじゃないよね……)。それでも当時の傷の痛みを、ほんの少しでも癒すことができたのは本当にありがたいことでした。

その場所へ行くために-KEEP ON FIGHTING-

応援上映が終わるといよいよ公演への準備が始まります。横浜に戻ってお食事して、再度同じホテルにチェックインです。このガバなのですが、まず宿予約の時点で金土で予約取ってたんですよね。で、日曜だけ若干お値段が安い別の宿にしてたのですが、移動の便やらなにやら考慮して途中で3連泊に変更したんです。けどまあ予約の都合上一度チェックアウトして改めてチャックインする必要があったってことです。少々面倒な手間にはなりましたが、今回の宿はめっちゃ気に入ったので変更自体に悔いはないです。
で、再度のチェックイン後にお部屋に入ってペンライトの電池替えです。これ、毎回悩むところではあるんですよね。ミックスペンラ系は一回の公演あたりの合計の使用時間も長くなるから一日ごとに交換したほうが安全だけど、個人ペンラは二日通しでも行けるんじゃないかって。まあ悩むとか言いつつも基本替えるんですけど。だってたかだか何十円何百円の電池代ケチって公演の満足度下げるなんてバカバカしいじゃないですか。

作業を終えてもう一度出発です。相変わらず雨は止みませんが、もうそれは些細なことです。天気の良し悪しでライブの良し悪しは決まりません。今日の移動ルートはみなとみらい駅まで行っての徒歩。開演まで昨日ほど時間の余裕はありませんが知己と多少の交流を持てるかなという所。会場までの移動中に抱いていた不安は自身の体調でも天気のことでもなくただ一点。”39人揃ってステージに立ってくれるだろうか”。ただそれだけでした。
急な体調不良は決して珍しいことではありません。過去にも体調不良による急遽の欠席はままありました。それでも、今日だけは、どうか誰一人欠けることなくその瞬間を迎えてほしいと願っていました。オタクは暇を持て余すとすぐにTwitterを開く悪癖がありますが、TLに最悪のニュースが飛び込んでいないかと地味にビビり散らかしていました。結局は小心者の杞憂で終わったので今では笑い話ですが。

そして昨日ぶりのKアリーナ。会場全体に散乱していたオタクたちも昨日とは違って軒下を求めて散り散りになっているのも見て取れます。それでも寒空の下、皆の表情には期待と興奮が見え隠れしています。そうです、だいたいこんな感じだろうという見当がつかず、何が出てくるかはわからないけれど多分すごいぞ。という予想でもって迎えたDAY1を経て、DAY2に臨む群衆は皆理解していました。今日は伝説になる。それだけは間違いないと。

しばしの歓談の後、入場です。席がほとんど確定していたDAY1とは違い、DAY2は入場タイミングで結果が判明する運命の席ガシャが待っています。最善の最前か、はたまた最高峰(皮肉)の最後方か。両日同条件でチケットを獲得すると片方は良席でもう片方は微妙みたいな説も見かけましたが、そもそも僕の場合は各日で条件違いなのでそちらの説が正しかったとしても確かめようがありません。運を天に任せていざ発券。……LEVEL3の6列目、おまけに通路横でした。かなり良です。
Kアリーナの構造上、どの席でも他の会場と比較するととてもステージが見やすいのは見聞きしていました。その中でもLEVEL3の前方となるとアリーナ最後方とそこまで体感の距離は変わりません。かなり見やすいです。またアリーナよりも優れていた点として、ステージ上の目線とほぼ一緒くらいの高さになっていたのがかなりのファインプレーでした。アリーナからは少々奥まっていたとしても、目線が揃う高さというのは地味ながら無視できないアドです。また地味なアドとして毎回現地で期待するのが前後左右に通路があるか否かです。四方向のうちのいずれかが通路になっていると、物理的・心理的な圧迫感がかなり軽減されます。そういった観点で言えば今回の座席は結構な加点要素のある良席だったと言えます。
席の話をしておいて何ですが、なによりもまずDAY2において現地チケットを握ることができた幸運を再確認しないわけにはいきません。DAY1は直前まで一般先着席が販売されていたことは前々の記事にて触れましたが、対してDAY2はといえば結構な数の落選報告を見聞きしました。本来であればKアリーナの誇る2万超のキャパというのは決して簡単に埋まる数字ではありません。それでも順当どころか不十分になってしまうほどAct-4DAY2のチケット倍率は高いものになりました。それだけの期待がこの日のステージには集まっていたのです。だからこそ席の場所がどうこうよりも、まず第一に現地でこの時間を過ごせることへの感謝を胸に開演を待ちました。

Brand New Theater!の音量が上がり、とうとうその時がやってきます。てか今冷静に振り返るとここでBNT使ってたからDAY2開幕曲は別の曲になるよなそれは。思いっきりDAY2の一曲目はBNTだ!って読んでたけど開始前に答え出てたな。まあ余談も余談だしこの瞬間はもう興奮しかなかったからセトリ予想とか頭からすっ飛んでたしな。そんなわけでまたもや前フリで5000字超えてしまいましたが、本題のセトリ振り返りの始まり始まり。DAY2もなるべくコンパクトにいきますね(自己申告)。

お気持ちDAY2

1.Rat A Tat!!!
2.サウンド・オブ・ビギニング
Act-4の2日間両日で披露されたのはミリアニOP曲のRat A Tat!!!とミリオン10周年曲のCrossing!だけでした。10年分の重みが乗っかる曲と同じくらいの意味合いがあるってことですね。アニメを10年待ってた人もいるだろうし、ローソン爆破PVから待ってた人もいることでしょう。待たされたことへの不満はあっても実際にお出しされたこの曲への不満はほんとに全然見かけませんね。
個人的にはRat A Tat!!!をライブ会場で聞くのは23年12月の異次元フェス以来2度目になります(この日の応援上映は一応ノーカンということで)。でもまあ実際この日が初めてみたいなものです。本物のRat A Tat!!!でした。僕は泣きました(本日1回目。応援上映中を除く)。
東京ドームでは大まかに言って客席の半分はアイマスPじゃないし、ミリオンを応援してる割合は精々が客席の1/4くらいだったと思うんですよね。デレやシャニの専属、またはそのふたつの兼任とかもいるだろうから。アニメは始まってたけど、当然のことながら全員が見てるわけではない。したがってコールだって完全じゃなかったんですよね。正直異次元フェスの時はコール叫んでたのなんて周囲で自分だけだったんじゃないかくらいの気持ちです。DAY1は座席がSPラウンジなのもあって人の密度が違い過ぎるので、これもカウントするには無理がありました。でもこの日は違いました。本当に周囲360度みんながみんなミリオンのこと大好き委員会の会員でした。コールの爆発力が違う。会場の性質上コールの声が掻き消えやすいみたいな話は事前に見聞きしてましたが、DAY2のコールは少なくとも体感ではやべー位鳴り響いてました。音は空気の振動ですけど、物理的に四方八方から圧が飛んでくる飛んでくる。そりゃ音の海の真っ只中にいるからそうなんですけど、周り全部がコールの叫び声。これに比べたら異次元フェスの時のコールはお遊戯です。Rat A Tat!!!以降のコール曲の場面もそうでしたけど、集団の力ってすごいよね。

集団の力といえば、何と言っても出演キャストの数。39人全員出演、無事達成です(この時点で僕は戸田さんが出てきていないことに全く気付いていません)。ライブ直前に山崎さんが体調不良で配信系をお休みされていたのもうっすら不安ではありましたが、こちらはDAY1で解消済み。となれば後は残り7名が無事にステージに現れるかどうかでした。Act-4DAY2のチケットが完売御礼を通り越して難民発生にまで行きついた理由をこれでもかと見せつけられました。アイマス各ブランドのライブでその時点での全員集合を達成した公演はASが7th、SideMが3rd(46人当時)、シャニが1st(16人当時)となり、比べてみると10thで達成のミリオンはだいぶ時間がかかった大きな目標の一つでした。ミリオンは37人時点で幻の4thがあったとはいえ、今回は文句なしの39人全員集合でまさに悲願が達成されたといっても過言ではないでしょう(可能性の話で言えば、デレがその時点での全員集合なり190人なりをもし達成できたならAct-4をも上回る圧倒的光景にゲボ吐くほど感動できると思いますが……見てみたいよ、10thファイナルを超えた究極のalways……)。夢のとびらをこれでもかと叩きまくる2日目はこうして幕を開けました。
Rat A Tat!!!で終わったDAY1。Rat A Tat!!!で始まるDAY2。2日間を一つのライブとするならまだまだ真ん中くらい。10周年もアニメも集大成ではあっても終着点ではないということをこんな所からも感じます。

またサウンド・オブ・ビギニングは2日間で唯一のSEASONファイナル曲でした。全員曲でアホほど客席を爆上がりさせてからの「みんな、始まるよ」の掛け声。まだまだ先は長い。ハイスピードで飛ばし過ぎて事故らないよう心を穏やかにさせてくれる1曲です。DAY1のLegend Girls!!もそうでしたが、1・2曲目が組み合わさってしっかり始まりを意識させてくるのお上手ですよね。

3.Star Impression
DAY1の打ち上げでもアニメ曲はどう扱うのかって話題になったんです。
①全曲やる(ゲーム尺もあるか?)
②Act-3の未披露曲だけでる
③全曲やらない
みたいに考え方もいろいろだよねーって。で、答え合わせが①、フル尺全曲やるんだなってもうここで確信です。いやまだ3曲目だし分からんやろって話もあるだろうけど、わざわざTeam1stから出してくる時点でもう決まりだろって。さすがに8曲続けてはやらないだろうけど、DAY2のセトリにはTeam1st~8thまで順番通りに全部ぶち込まれてるな、って序盤に判明したわけです。Rat A Tat!!!も込みでだけど、ミリオンの10年におけるアニメの重要性がもう一回再認識させられますね。

4.フェスタ・イルミネーション
5.ファンタジスタ・カーニバル
6.ユニゾン☆ビート
7.MUSIC JOURNEY
ソロ曲ゾーン。想定ではここはノリのいい明るく楽しいエリアなんでしょうけど、僕には違ってました。完全に泣き曲エリアになってしまいました。
最大の原因はお分かりの方もいるかもしれませんね。そう、ユニゾン☆ビート。この曲に泣かされるとは思いませんでした。でもしょうがない、だってステージに帰ってきたんだもん。戸田めぐみさんが。
DAY1のソロ曲ゾーンの1発目の小笠原さんもそうなんだけどさ、「ひとりも手放さない」を体現されると僕の涙腺が勝てるわけありません。バンナムフェス2ndには出演されたとはいえ、ミリオンの周年ライブは6th追加公演以来、19年9月以来です。39人で最も長いブランクを経ての復活なんですよ。もうステージに現れたのを見ただけで僕は泣きました(本日2回目)。
ヘッドマイクで楽しそうに歌って踊る姿、耀いてましたね。そしてパフォーマンス力のレベルアップが凄まじい。ダンスが苦手って発言してた過去はもう遠い昔です。ヘッドセットつけてあんだけアクティブに踊りまくるのは正にDancing IDOLにふさわしいステージでした。

で、泣き止むかどうかのところで次に来るのがMUSIC JOURNEY。泣き止みませんでした。また僕は泣きます(本日3回目)。
一気に決壊したというよりかは、いくつかの要素の重なりに耐えきれなかったというほうが正確かもしれません。まず前曲でもう涙腺がバカになっていたこと、この段階で泣く土台は十分に仕上がっています。そして今回のMUSIC JOURNEYで遂に歌織さんのソロ3曲をすべて回収できたというトロフィーもありました。現地参加した8thでもMUSIC JOURNEYは歌唱されましたが、あの時は実質オペラセリア・煌輝座のユニット歌唱の立ち位置でした。そしてAct-3は現地不参加。今回フル尺ではなかったものの、ようやくソロ歌唱を現地で浴びられたという事実は実に刺さりましたね。
歌織さんのソロ曲で言えば、ぶっちぎりで泣けるのがハミングバードなのは皆さんも異論はないと思いますが(ちなみに僕は「ハミ爺」です。聞くたび確実に落涙します)、MUSIC JOURNEYやContrastetで歌の楽しさを体現する歌織さんの姿でも余裕で泣けます。僕は歌織さんが歌ってる姿を見るのが好きなんです。ちなみにアイマスあるあるですが、ある程度沈むと、ステージに立っているのがアイドルなのか中の人なのかもうわからなくなります。混ざりあって一人の存在になります。ここまでいくともう気が楽です。二次元とか三次元とか難しいことを考えずともステージに大好きなあの人がいるのだからそれでいいとなります。まだの人も是非「深み」に沈んでください。

8.海風とカスタネット
9.オレンジノキオク
10.ABSOLUTE RUN!!!
11.catch my feeling
12.バトンタッチ
アニメ曲ゾーンですね。オレンジノキオクは初披露でした。UOの海があんなに温かく見えたのは初めてかもしれません。UOっていったら大体いつも頭パーにして叫び倒す時に使うものなので。タイトル通りの記憶に残るオレンジ色の光景でした。
注目したいのはアニメ曲の只中に燦然と輝くABSOLUTE RUN!!!。信号機曲です。8thでの披露からミリオン単独以外でもバンナムフェスにMOIW、異次元フェスと外部の観客も多くなるイベントでの登板率が何気にとても高いですね。いちぽむのワチャワチャ感は何年経ってもいい意味で変わらなくて安心します。そんな三人が揃って歌い出すとなんかとても感動するんですよね。外部イベントの時しか見ない人からだと単純にきれいな信号機に映るのかもしれませんが、普段のダメっぷり(失礼)があって決めるときは決めるっていうギャップが、より一層の魅力に繋がってるんだよなぁ。

13.恋愛ロードランナー
14.パーフェクトゲーム
15.フローズン・ワード
16.Sing a Wing Song
今やミリオンのみならずアイマス声優全体の括りでも超売れっ子になっちゃいましたね上田麗奈さん。ちょっと前のクールでは出演作が24?26?作だかあったとかなんとか。アニメの出演以外にも声優さんのお仕事は色々あるのは十分承知しているつもりですが、それでもやはりこの勢いはすごいなあと感じます。
なにが面白いかって、たくさんの出演作を見回すと、海美みたいな元気系のキャラって上田さんの配役で全然見かけないんですよね。本人の気質もそうかもですが清楚系とかしっとり系の出番をよく拝見します。でもこちらからすると最初に見たのがレアタイプの海美だから、そっちがデフォみたいな錯覚起こすんですよね(最初に知った配役がレア系でその後の認識がバグりやすくなるこの流れ、某軽音楽アニメのドラム担当の声優さんでも同じ症状起きたことがあります……あの人も一発目が例外な元気キャラでしたね……)。
そんな超売れっ子が忙しい時間の合間を縫って何曲も振り入れして歌詞覚えてステージに立ってくれるって、ありがたいよな……という話でした。

そしてここのソロ曲ゾーンでもう1人語りたいのが種田梨沙さん。ある意味この人がミリオンの「ひとりも手放さない」精神のきっかけになっているともいえます。ご本人のせいでは全くないけれど、4thが不完全な形(敢えて嫌らしい表現で言います)になってしまったこと、この事実単体で言えばネガティブな意味合いになるけれど、逆に4thの時点で不完全に終わってしまったからこそ、その後のミリオン、ひいてはアイマスのスタイルがあるともいえます。病気や体調不良での降板はしないさせない。無理なら無理じゃなくなるまで待つ。今では当たり前になったこんな考え方も、たぶん最初は結構な話し合いやらなんやらが大人の事情も含めてなされていたのだろうと推測されます。険しい道のりになるかもしれないけれど、これで行こうと決めてくれた当時の関係者の皆さんの英断には深く感謝するばかりです。
話が逸れました(ここまでに何度逸れてきたかは無視して)。Sing a Wing Songは琴葉のソロ曲の中で一番ストレートに前向きな気持ちが見えるような気がしてすごくいいですよね。この前向きさってのが色々大変なこともあったけど、10年目の今が一番強い、って言いきれちゃいそうなミリオンの現状にすごくマッチしてるなって思いました。

17.花ざかりWeekend✿
18.Unknown Boxの開き方
知名度、披露回数共に非常に高くミリオンの代表曲の筆頭とも呼ぶべき花ざかりWeekend✿と新顔のUnknown Boxの開き方。好対照ですね。
勝手な予想でAct-4でも花ざかり~と咲くは浮世の君花火あたりは鉄板かと勝手に思ってました(後者はカップリング曲の方でしたね……)。やるのも終盤の盛り上がりが佳境に入ってくる辺りかと考えていたので、中盤に花ざかり~来て結構驚きましたね。後から振り返るとあの最終ブロックに組み込むのが難しいのも残当といった感じですが。まあそれはそれとして、単純に好きが濃縮されている曲なので聞けて良かったです。ぴらみ砲が何段階式だったのかは現地では全然わかりませんでしたが、なんかすげえことになってるってのはわかりました。次に聞く機会があれば、原点に返って単発式の超ロングトーンとかも聞いてみたいところですね。

19....In The Name Of。 ...LOVE?
20.教えてlast note...
21.初恋バタフライ
22.恋心マスカレード
23.dear...
ここのソロ曲ゾーンは両日通しても数少ない心穏やかフラットにライブ観覧してた時間帯でしたね。オタクと話してるとインザネ読みしてる人はあんまりいなかったかなって。あと名曲と名高いdear...のソロ歌唱聞いたのは現地では初だったはず。

24.トワラー
25.わたしは花、あなたは太陽
26.Dance in the Light
トワラーは曲調的に座りっぱの歌唱でもマッチするし戸田さんの負担も軽減できてよかったよねってリアルタイムでは思ってたんだけど、後から別の考えが浮かんできて、アニメでチーム分けしてチーム毎に曲作る時点で先々でライブやる際のキャストの負荷のことまで考えて発注してたりはまさか流石にしないよなって……。普通に考えたらそれはないとは思うんだけど、絶対ないとは言い切れない気もするんよ。それくらいミリアニの仕掛けはやりかねないかもって。ただの妄想だろうけど、そういう風に考えたらより楽しいからそうしておこう。

で、FleurSですよ。ここでBrand New Songも引っ張り出してくるってことはつまり……ってなって最初のほうは微妙に集中しきってなかったことを懺悔しておきます。始まりはしっとり系の曲かと思いきやサビからはむしろ力強い印象すら受ける面白い曲ですよね。まあこんな余裕ぶって書いてますけどふつうに僕は泣きましたけどね(この先何回泣いてるかはもうわかりません)。あと口上付きなのもカッコいいポイントですね。百合子は両日とも口上担当になっててちょっとおもろい。つかBNSに限らずミリオンに限らずですけどコミカライズ発のオリジナル曲ってどいつもこいつもやたらつよいですよね(小並感)。名曲揃いのくせして一般流通に乗らないものも多かったりするのが玉に瑕。むしろその希少性が曲の特別感に拍車をかけてる側面もある感じかも。後になっての入手の難しさはそんなに変わらないと思うのだが、シンデレラではライブの定番になってる曲もあるのに対しミリオンではライブ披露も希少性が高い状態になってるのは対比としては中の人事情とかにも関わるとはいえなかなか興味深い所でもあるね。

「Let's Get Down」
痺れましたね。みんな悲鳴上げてた。
戸田さん3曲目の登場ですが、前述のトワラーで温存したエネルギーがこれでもかというほどに迸っていました。ソロ曲とミリアニからのチーム曲はもうこの時点で全員の共通科目になっていたのは予想できていましたが、じゃあそれ以外にどこで誰が出てくるのかっていうのが中盤以降のDAY2の注目ポイントになってきてました。僕の予想では久しぶりのライブ出演になる戸田さん上田さんが構成メンバーに含まれている、かつ2曲ともフルメン未披露で収録曲どちらをやっても声も出せるし盛り上げ曲にもなるMTWシリーズのmiraclesonic★expassionが来るのでは、と考えていました。
そんな安易な予想をあざ笑うがごとくお出しされたのがこちらの商品ですって。いや予想できひんやん。DAY1でMTVシリーズもセトリ範囲内ってのは確かに思い知らされましたけどね。MTV04が2日間でコンプされるなんて予想はなかなか出せないでしょそれは。でもね、結局この日の出番が4曲で、ゲーム尺のソロ曲、座った状態でほぼダンス要素がない曲、大トリのわちゃわちゃを除いて唯一のフル尺振り付き歌唱に全体曲ではなくこの曲を選んだのはダンス=舞浜歩を演じることへの矜持にも映りましたね。故障が全快したわけでもなく制限付きの出演であるからこそ、全身全霊をこの曲にぶつけてきたのかと思うとあの格好良さも当然だったのかもしれません。

27.鳥籠スクリプチュア
28.瑠璃色金魚と花菖蒲
29.Up!10sion♪Pleeeeeeeeease!
30.Happy Darling
ここでのソロ曲に共通するテーマは”盛り上がり”でしょうか。「天空騎士団 七の誓い」に始まり、瑠璃金の圧倒的パワー、この日一番の大音量がこだましたUp!10sion、ミリオンソロ曲のコール番長ハピダリと、叫びたきゃ好きなだけ叫べと言わんばかりの絶叫フルコースでしたね。DAY1の波が平坦だったというわけでは決してないのですが、DAY2の波はあまりにも高低差があり過ぎなセトリなんですよね。子守唄聞かせてウトウトさせた後に後頭部を金属バットでフルスイングみたいな位メリハリ効かせた流れで、泣いたり叫んだりが大変な一日でした。

31.Clover Days
32.REFRAIN REL@TION
この曲を聴くことが横浜に来た意味の何割かは占めていたかもしれません。Clover Days。この日の瞬間最大風速その1です。この日は雨でしたね。
正直な話、わたしは花、あなたは太陽が披露された時点でもう確信をもって今日絶対来るなっていうのは見ていたみんながわかっていたとは思うんです。個人的にはコミカライズ発の2曲を続けてやってくる可能性も考慮してましたが、実際はそうではなかったのであとはどのあたりで刺しに来るのかなって話だったんです。
今回のステージでは志保のセリフ始まりの演出になりましたが、もう喋り出した時点で確定演出レベルだろってくらい皆に伝わってたと思います。僕もこの時点で絶叫しました。そうに決まってるんですよ。本来なら歌始まりですが、突然〇を免れた代わりに○刑宣告受けたような状態です。みんな〇にます。助かりません。ダメなんです。僕はミリオンのコミカライズの中で一番「Blooming Clover」が好きなんですから。
もうね、途中まではずっと泣きながら聞いてたんです。ペンラも振れません。泣くときのスタンダードスタイルで口元抑えて嗚咽をこらえる感じです。いつも泣くときはそれが基本なんですが、この曲の時はいつもとちょっと違って、途中でふとコミックの1シーンが脳裏に浮かんできたんです。

余談ですけど、ツイッターで時折焼き肉奢らないとダメだよ~みたいなこのセリフのコラを見かけることがあるんですけど、僕はあれ滅茶苦茶気に障ります。このシーンをバカにしてるみたいで好きじゃないんです。ネタなのはわかるんですけど控えてほしいと見かけるたびにいつも思います。

この曲を聴くとすぐに泣いちゃうけど、歌詞が、物語が笑えって言ってるんです。それなのに泣いてばっかりじゃいけませんよね。
泣きながらコールしましたよ。泣きながらペンラ振りましたよ。笑えていたかはわからないけれど、精いっぱいの気持ちで楽しむことはできたと思います。ものすごい充実感を味わうことができました。

この流れに続くのがアニメ曲のトリとなるREFRAIN REL@TION。アニメの演出になぞらえて39人歌唱を予想した人も結構いたかもしれません。会場限定CDまでREFRAIN REL@TIONソロバージョン一色だったし。
しかし実際のところはTeam8thのみで最初から最後まで通し。これはAct-3でアニメ演出準拠は消化したっていうのと、全体曲の要素を兼ね備えつつも(なにせ「@」曲だし)、あくまでもTeam8thの曲であることを優先した部分もあるのかなって。8チームある中で、Act-3とAct-4の両方でフルメンを揃えられたのはTeam8thだけだったんですよね。アニメをテーマにした公演での披露で物語性の部分の消化は十分に果たせたからこそ、持ち曲としての本来のポジションでやりたかったのではないかという妄想でした。DAY2の公演中盤の区切りという意味ではトリでもあったしね。

33.BORN ON DREAM! ~HANABI☆NIGHT~
34.深層マーメイド
35.ESPADA
36.侠気乱舞
37.Shooting Stars
38.夢にかけるRainbow
いよいよ来ましたラストブロック。先陣を切るのは閃光☆HANABI団。花ざかり~の時にも触れましたが、君花火の方で来ると思ってたので盆踊りが来るのは予想外でした。ただコールの量はこっちの方が多いので、ラストに向けてガンガン声出すなら全然ありでしたね。

深層マーメイド。3rdの返答が10thで届くっていうのもオツなものですね。3rdでは千早の代わりに翼、10thでは響の代わりに静香を据えるっていう采配がそれぞれ765プロの歌姫枠とエース枠のスイッチでテンアゲです。ちなみにこの曲は完全ノーマークでした。一瞬イントロであれこの曲なんだっけ聞いたことはある間違いないでもなんだったっけ状態に陥りました。

ESPADA。両日通してSEASON曲も全体の1割くらいは占めていたのは個人的にうれしい。配信番組での無観客披露しかしてない曲もまだまだあるとはいえ、10thでいくつか有観客実績ができたのは今後にも繋がるはず。25年に開催されるらしき「アレ」は正統派のセトリの割合がどのくらいか正直予測が難しすぎるので、残りの曲はしばらくお預けかもしれないのはちょっと残念。でもやっぱりシーズン曲は765 MILLION ALLSTARSでやってもらいたいのが本音ですよね~。

侠気乱舞。カッコいい系盛り上げ曲の定番に成長した感ありますね。和ロックっていう属性だけでオタクはみんなだいたい好きだろとか言うのは禁止カードです。

Shooting Stars。10年目にして念願のオリメン勢揃いですね。披露回数は多いし、オリメンはそれぞれライブでも歌唱済みなのになかなか全員揃って歌う機会がなかった。なんなら2曲目のFloodingにクレブル全員集合は先越されちゃいましたし(その代償というかそれ以来Floodingの出番が回ってこないけど……)。今回満を持しての勢揃いでしたが、ここは予想していた人も多かったのではないでしょうか。かくいう僕も謎の第六感が働きまくって、侠気乱舞の終了後にみんなが赤色ペンラを消していく中、速攻でなぜか青色を灯してました。理由も理屈もないですが、ただ何となく赤ときたら青だろ、みたいな勢いだけで色替えしてました。僕の手元を写した映像があったならこのオタク第六感を証明できるのですが、そんなものはどこにもないのでこれはただの妄想だったのかもしれません。

夢にかけるRainbow。DAY1はアンコール前のラスト曲の一つ前はユニット曲扱いのシャムロックでしたが、DAY2のユニット曲締めは夢かけになりますね。DAY1のH4Yと同様に、周年ライブで歌唱していないメンバーの忘れ物回収という枠でもあります。H4Yは8thライブ、夢かけは9thとどちらもコール禁止時期のミリシタ周年曲ということもあって、その意味での忘れ物も取り返しに来た要素もありましたね。ここで突然の懺悔なんですけど、僕は正直この日このタイミングで初めて夢かけが好きになったかもしれないです。周年イラストのタッチが普段と違う感じだったこととか、それまでの周年曲とちょっと毛色が違ったこととかでイマイチこの曲を好きになれないまま1年以上が経ってしまったんですけど、今回のステージでようやくこの曲の魅力がわかったような気持ちになりました。まあぶっちゃけミリシタの周年曲って僕は一目ぼれよりもスルメ式で時間が経ってから良さを理解することの方が多いんですけどね……(1周年と4周年は最初から気に入りました)。

39.恋のLesson初級編
40.Precious Grain
41.未来飛行
信号機のソロメドレーです。曲こそ違いがあるけれど、これはもう3rd幕張DAY2のソロ曲連続枠、通称ボスラッシュのオマージュというかリバイバルみたいなもんですよね。共通項ではないけれど、何か一つの物語性を感じる並びでもあります。何かといえば、コールに関しての話です。

最近は減った気もしますが、コールの際に呼ばれる名前がキャラクターのものになるか中の人のものになるかという問題(っていうと大げさすぎるかもだが)があります。どっちが正しいとかを決める気は僕にはありませんが、そのどっちつかずだった状態を中の人が半ば力づくで呼ぶのはキャラクターの名前にするぞ!ってやってきたのはキャラクターへの愛情と面白さのハイブリッドでとても良かったです。Machicoさんのコミカルな側面を見かけることが近年多いような気もしますが、DAY1の挨拶だったりもそうですけど、ミリオンのステージではコミカルな魅力と同じくらいキレキレのカッコよさや翼への愛情が垣間見えるところがいいですよね。
恋のLessonとはある意味正反対で、邪魔なコール(これは微妙に良くない言い方かも)をパフォーマンスで握りつぶす、みたいなイメージなのがPrecious Grainでした。昔はちょこちょこコールが入ってたはずなんですよねこの曲。でも披露を重ねることでどんどんパフォーマンスが上がっていって、そのうちいつしかコールが不要どころか余計なものに感じられるくらいに完成されていった流れがあります。その意味で恋のLessonとは真逆の形でコールの在り方を支配したともいえると思うんです。コールを望ましい形に塗り替えた曲と必要のないコールを淘汰した曲。こんな鏡合わせの兄弟みたいな2曲がミリオンの信号機に与えられるっていうのは、なんとも因果だなーって感じます。

そして38人のソロ曲のバトンを受け取った最終走者は、説明不要ミリオンのセンターです。未来飛行っていう曲は見ている人たちだけでなく、ともにステージに立ってる仲間たちからも背中を押されてパフォーマンスされてる感じがとても好きなんですよね。周年ライブ初披露の2ndの時点である程度完成されたパフォーマンスではあったんだけど、今回は背中を押す仲間が38人もいるんだもの。超えたよ2nd。全39曲のソロ曲のうち、唯一この未来飛行だけがフル尺歌唱だったこと、演出の都合もあるだろうけど、10年間センターに立ってミリオンを引っ張ってきたことへの感謝やリスペクトの意味も込めてだったらいいなと思ったので僕の中ではそう決定しました。
それとパンフを買った人だったら知ってると思うんだけど、信号機の3人の対談コーナーがあって、その中でこんな話が出てくるのよ。

田所:ぴょんさんはアイマスが最初からすごく好きで、アイマスがどういうものか理解していたから、「これから先長くなるかもしれないから絶対に仲良くなろう」っていうスタンスで接してくれてたイメージ。

Act-4公式パンフレットより

ミリオンって現行のアイマス5ブランドの中でも最もキャストの出入りが少ないんですよね(ミリシタ開始時の香里さん南さんのみ)。その意味での10年分の一蓮托生感は当然あるだろうけど、それ抜きにしても仕事の同僚っていうよりファミリー感が全体的にすごく強いブランドに見えるんです。個人個人が不仲っていうんじゃなく、39人全体の和が保たれている印象。その根底にセンターの意識が根付いてるんだと思うんです。だからこそより一層曲の後半にみんなが集まってくる演出が作り物を超えて現実味を感じさせてくれる気がします。泣きますよそれは。

42.UNION!!
ミリオンをある程度知ってる人だったら絶対に来るとわかってた。僕だけでなく会場全ての瞬間最大風速といっても過言ではありません。なんならAct-4、もしかしたら10thツアーの、ひょっとしたらミリオンライブ史上いちばんの瞬間最大風速だったのかもしれません。

グリー版が終了しミリシタが始まり、ミリオンでは二つの周年祝いをするようになりました。一つはコンテンツの生まれた2月末、もう一つはミリシタが始まった6月末。UNION!!はミリシタが1周年を迎えるタイミングで生まれた、完全新規の全体曲でした。
ミリオンの全体曲は、お世辞を抜きにしてもどの曲もとても素敵な曲ばかりだと思いますが、その中でもこのUNION!!は頭一つ抜きんでた存在だと思っています。ブランドの最初の曲であるThank You!がミリオンの象徴だとすれば、UNION!!はミリオンの魂の曲です。曲も勿論素晴らしいのですが、とにかくひたすらに歌詞が強過ぎます。歌詞カードを読んでるだけで泣けます。このコンテンツは華やかさよりも、泥臭さやがむしゃらさといった、ひたむきに前に進んでいく愚直さが一番の魅力なんです。そんなノリを愛する人たちがコンテンツの中にも外にもたくさんいるから、すごいパワーのある集団になってるんです。
765ASの先輩たちの持ち歌に『団結』という曲があります。どちらかというとコメディ寄りな明るく元気な歌ではありますが、ある意味で両日のアンコール前のラスト曲であるEVERYDAY STARS!!とUNION!!のご先祖みたいな要素もあるんですよね。そんなところを意識すると、ASもミリオンも同じ765プロの物語を描いた作品で、根底に流れているマインドは確かに受け継がれているんじゃないかなって思ったりするんです。

定期的に歌唱機会はあったものの、周年ライブでは6th以来。6thは両日でメンバーが分かれたものの39人が参加したライブでした。そこから時間を経て、なかなかメンバーが勢揃いする機会がなくなってしまったり、ライブ自体が開催できなくなってしまった期間もありましたが、再び全員が集まった10thのステージでこの曲を歌うってことがどれほど感情を揺さぶってくるかは最早説明不要でしょう。勝手な推測ですが、周年ライブで全員集まるまで封印してたに違いないと勝手に思い込んでます。ライブも終盤で喉はクタクタ、イントロが流れた時点から涙はダラダラ、そんな最低なコンディションでUNION!!を迎えられたっていうのは、実に幸せなことなんだと思います。

全員が集まったUNION!!を目撃するのは全ての人の悲願であり、それが達成されたことは本当に喜ばしいですが、僕らは知っています。今回のUNION!!はまだ完成されていないことを。次の機会では文句なしの最高を更新した最高の39人でのUNION!!に期待しかありません。言えば叶います。病人が出ようが怪我人が出ようが世界中にウイルスが蔓延しようがひとりも手放さなかったコンテンツですよ?きっとそのうち叶いますから。

43.Crossing!
44.Thank You!
仮に100人無作為にピックアップしたとして、ミリオンを10年間追い続けた人って今どれくらいの割合なんでしょうね。その人たちが10年前に想像していた未来とはきっと全然違う形になってしまったんだろうけど、なんだかんだで今を楽しんでくれていたらいいなと思います。
10年間のどこかでミリオンに出会って今楽しくやってる連中も結構いっぱいいますから。ミリシタから出会って10年経つときや、ミリアニから出会って10年経つとき、それ以外にもそれぞれのタイミングでミリオンに出会った時から10年の時を過ごせたら、とてもありがたいですよね。アイマスを追っかけてる人って、新参者に寛容どころか歓迎して一人でも多く仲間を増やそうとする傾向が強いですから。きっと新しく加わった隣人の節目の年には自分事のようにバカ騒ぎして一緒に盛り上がってるはずですよ。

で、〆はいつものやつです。思いっきりありがとうを叫べるテーマソングっていいですよね。
もう正直ステージのどこを見てたのかとかわかんないです。スーパーワチャワチャタイムのいいところは楽しいところだけど、良くないところはその楽しいステージを10分の1も見ることができないところなんですよね。こればっかりは人が多ければ多いほど見落としが増えてしまうジレンマ。嬉しいはずなのに悲しい。出演者の人数と同じ台数のカメラ用意して専属で最初から最後まで追いかける映像残してほしい。絶対需要の塊だから。
各ブランドのテーマ曲って、時間が経てば経つほど馴染むというか、そのブランドそのものの曲みたいになっていくんですよね。元祖の歌マスはそういった意味では異端も異端ではあるんですけど、アイドルコンテンツらしからぬ異質さをもって生まれてきたアイマスを表す曲としてみると、面白さもあったりしますし。どんな方角に進んでいこうとも、戻ってこれる原点であり、新しく出会う人に最初に見せる顔でもある。ミリオンにとってはそれがありがとうの言葉なんですから、いつでもどこでもこれからも軽率に叫んでいきたいですね。

おわりに

Act-4遠征の記事を全3幕で書いてきたわけなんですけど、もう何が言いたいかっていうと楽しかったっていう一言でまとめちゃえるんですよね。とにかくいい思い出ばっかり。
もう細かいレポとかどうでもよくて、なんか気持ちを吐き出す文章を書きたかったというだけです。しかもたくさん。長乱文が書きたかったんです。そのくせAct-4から2ヶ月経ってようやく書き上げるという矛盾。記憶もおぼろげになってきている箇所もいっぱい出てきてしまって、楽しかった思い出に縋るだけの怪物になってしまったオタクの怪文書でした。MCの内容とかどんどん記憶から抜け落ちてるし、はやく記憶を取り戻したいですが円盤はまだまだ先の話なので、他の養分をすすって生きながらえます。オタクは都合のいい生き物なのでスキをいっぱい持ってる奴ほどしぶとくて図々しく生きられるんです。
10周年は集大成ではあっても終着点ではなかったので、これから先も最高を更新し続けるミリオンライブをひっそりと応援できればと思います。ミリオンライブは止まらねえしまだまだ楽しみは続きますから。

とりあえずハッチポッチ2は全力で掴みに行きます。目下最大の楽しみです。会場どこになるのかな~♪

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