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流産を子供に何て伝える?

上の娘が5歳の時、流産しました。

妊娠する前から妹が欲しいと言っていて、赤ちゃんの誕生をとても楽しみにしていた彼女。

病院の個室を借りて、泣いてボー然とする中、

5歳の娘に、何て伝えたら良いんだろ。って思いました。

5歳ともなると、記憶もハッキリしています。

そういうのって聞ける人もいなくて。

私が考えた事、残しておきます。


当時、我が家は共働きの夫婦で、夫の帰りは遅い。平日は母のワンオペ育児で毎日奮闘していました。

生理の時だって一緒にお風呂に入らなきゃいけないから、何の為に生理があるのか、血が出る日があるか、以前から説明していました。淡々と説明する事で、決して冷やかしたり、嫌がったりする事なく、そういうものだと受け入れていたと思います。

流産についても、出来るだけ幼い子供にも分かりやすい言葉で、生命の誕生にはそういう事もあるって事を体験を通して伝えたいと思ったんです。

きっと丁寧に伝えれば受け止めてくれるって思って。


母:植物ってさ。種が良い場所に落ちなくて芽が出なかったり、ちょうど良い場所でも水が少なくて花が咲かなかったり途中で枯れたりする事があるでしょう。同じように、赤ちゃんもお腹の中で大きくなる途中で死んでしまう事もあるんだ。この前、病院に言った時、ママのお腹の赤ちゃんね。病気がある事がわかって、うまく育たなかったみたい。体を大きくするのに必要な忘れ物があってね。お空に戻っていっちゃったみたいなんだ。今頃、お姉ちゃんを空から見てるんじゃないかな。

娘:でも、人間は植物じゃないよ!そんなのつまんない!

母:そうだよね。植物でも動物でも同じ命を持ってるんだよ。生まれてから病気になる事もあるけど、生まれる前でも必要なものが足りなかったり、病気になったりすることがあるんだ。

娘:死んじゃったって事?楽しみにしてたのに!楽しみがなくなっちゃった!楽しみがゼロになっちゃった!

母:うん。残念だけど、死んじゃったんだ。生まれてくるまでには、たくさんの準備が必要なんだよ。貴方が生まれて来る時も同じだったんだよ。だから貴方が生まれてきた時、ママとパパはとてもとても喜んだんだ。沢山の事を乗り越えて生まれてきたんだよ。

娘:。。。(考えて無言)


その後、娘は悲しいと口にすることはなかったが、後日「赤ちゃん、お空で体を直したら、またママのお腹に来るの?」と聞いてきたり、流産を知った次の日は、「がんばれあかちゃん」というタイトルの絵本を借りてきたりしていた。


彼女なりに考えをまとめていたのだと思う。

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数年経った今、一人っ子のままの彼女は、生き物が大好きで優しい娘に育ったと思う。親バカかな。

この前、ふと思い出したのか、「あの時の赤ちゃん、男の子だったの?女の子だったの?」って聞いてきた。

「どっちが良いの?」って聞くと、「どっちでもいいよ」って答えた。

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