宇野亞喜良展
まず量の多さに圧倒された。
“宇野さんの今までのお仕事を網羅する内容”
という触れ込みはダテじゃない。
デザインの仕事で出発し(時としてコピーまでご自分で作られてたそう)、
イラストレーターとして
ポスター、雑誌、書籍、絵本、舞台装飾、人形劇の人形…
ありとあらゆるものに携わられていらっしゃるのに
どのジャンルのものも結構な物量が展示されている。
しかも高校卒業後すぐに…というか
何なら在学中から活躍し始めていらっしゃり、
90歳の現在もバリバリに活躍されていてキャリアの長さがハンパじゃないから
そこも物量が多くなる原因。
それから画力の高さに圧倒される。
鉛筆の原画の、線の細かさと確かさに震える。
リアルな動植物が少女と合体する
その違和感のなさは、原画のほうが肌で感じられる。
いろんな画風を描き分けられると同時に
働き始めくらいの時には既に宇野亞喜良イズムを確立しているのもすごい。
長いキャリア
確かな画力
圧倒的なオリジナリティ
舞台装飾などジャンルレスな活躍
などは、
最近観たばかりのマティスやキリコを思わせた。
とにかく圧倒されっぱなしだった。
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