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Arduinoを使って声の録音に特化したMIDIコントローラーをつくろう①~部品と購入の注意点~

互換機の利用については、動作保証が純正品と異なる可能性がありますので、自己責任でのご利用をお願いいたします。
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世間には沢山のMIDIコントローラーが売られています。
そして、こんなにボタンいらねぇよ、と思います。

私は多機能なAbleton Liveを朗読やカラオケなど、声の録音くらいにしか使わないので、4つのボタンと4つのツマミくらいで十分なのです。

なので自作することにしました。

はじめてMIDIコントローラーをつくるので、忘れないようにメモメモ。
誰かの参考になればうれしいです。

Rec Controller『TOCOPY』

完成品はこちら。
再生・停止・録音が直観的にできるように、アケコン用のボタンを採用しました。

IDEを使ってプログラムを書き込む必要があるとのことで心配していましたが、ChatGPTと一緒に作業を行ったところ、すんなり作業は完了。

MIDIマッピングも無事に行うことができ、満足の仕上がりです。

ChatGPTとの会話

主な部品と価格

※2025年1月時点
★マイコンボード:arduino leonardo互換機(Pro Micro)|1,199円
◎ケース:タカチ電機工業(TS11-15)|1,739円
◎プッシュボタン:三和電子(OBSF-30)|301円×3個=903円
◎プッシュスイッチ:ミヤマ電器(DS193シロ)|262円
◎可変抵抗器:Linkman(10kΩ Bカーブ)|108円×4個=432円
◎配線材:サンコー(AWG26 2m×10色)|634円
■ユニバーサル基盤:KAUMO (4×6cm 5枚セット)|678円
■基盤スタンド:サンハヤト(SPT-600)|955円
■USBケーブル:Poyiccot(転送速度:20Gbps,0.2m)|1,489円
△グロメット:iteck(KGE-18A)|208円
△補修Oリング:SANEI(PP50-30)|239円×2セット=478円
合計:8,977円

購入店

★メルカリ
◎マルツオンライン
■Amazon
△ホームセンター

特に注意が必要な部品

マイコンボード/arduino leonardo

プログラムを書いてボードにアップロードするだけで、MIDIコントローラーになったり、LEDを光らせたりモーターを動かしたりできる心臓部。
「MIDIコン 自作」で調べると『arduino UNO』と『arduino leonardoの2種類が活躍しています。

購入をする際はarduino leonardoを選びましょう。

leonardoには『ATmega32u4』というチップが内蔵されており、それがUSB通信機能を持っているので初心者向きとのことです。

arduino leonardoは純正品を買うと1個3,000円を超えますが、Pro Microという名前で互換機も販売されています。
1個1,000円くらいで買えるので断然お得です。
arduinoはオープンソースで設計されているためか、互換機でも特に問題はありませんでした。

「Pro Micro」と検索をして商品説明のページに「ATmega32u4」という文字があればarduino leonardoの互換機として判断していいと思いますが、購入は自己責任でお願いします。

ちなみに私はメルカリで購入しました。
Amazonだと2個1セットのものが多いようですが、一度MIDIコントローラーを作ってしまうと沼に片足を突っ込んだようなものなので、数はいくらあってもいいと思います。
どうせすぐに次のヤツを作りたくなりますからね。
Amazonで価格を確認する(遊舎工房):Pro Micro - 青基板 2個セット

可変抵抗器:Linkman(10kΩ Bカーブ)

★購入をする際に気を付けること

①Bカーブを選ぼう
可変抵抗器にはAカーブ、Bカーブ、Cカーブの3種類がありますが、つまみを回したときの特性が違います。
電気やら音響の話になるので難しいことは考えず、Bカーブのモノを選びましょう。

②5kΩ~10kΩの抵抗値を選ぼう
参考にしたプログラムの推奨抵抗値が5kΩ~10kΩとのことなので、素直に従いました。

③軸の形状に気を付けよう
可変抵抗器とツマミはセットです。
可変抵抗器の軸には主に3つのタイプがあり、選択をミスると「ツマミがつかない!」という悲しい思いをします。

ストレート

ツルっとした軸が特徴。
六角レンチを使ってイモネジで固定をするタイプのツマミが必要です。


ネジが緩むと滑ってしまうので、グリグリしたい人向きではありません。
締め付けて固定する構造のせいか、細いタイプのツマミが少ない印象があります。

・ローレット

ギザギザした軸が特徴。
穴がギザギザしているタイプのツマミが必要です。

ツマミを裏から見た図

カポッとはめるだけなのでラクチンです。
ネジ式のツマミにも対応しています。

Dカット

上から見たらDの形をしている軸が特徴。
なので取付け穴がDの形をしているタイプのツマミが必要です。
いろいろ調べたところ見た目もフィーリングも良さげなDJ向けのツマミはたいていDカットでした。
取り付けるツマミを先に決めてから、それに合った可変抵抗器を選ぶのもいいかもしれません。

④シャフトの太さとツマミの穴径が合っているか確認しよう
情報を漁っていると、サイズや形状を間違えて買ってしまったレビューを良く見かけます。
ネットで買う場合サイズ感が分からないので本当に注意が必要です。

まとめ

完成品概要

・再生・停止・録音の3つの機能を直感的に操作できるように設計。
・アーケードコントローラー用のボタンを採用し、操作感を重視。
・4つのツマミで必要最低限の調整が可能。

主な部品と価格(2025年1月時点)

  • arduino leonardo互換機(Pro Micro): 1,199円

  • ケース(タカチ電機工業 TS11-15): 1,739円

  • プッシュボタン(三和電子 OBSF-30): 301円×3個=903円

  • プッシュスイッチ(ミヤマ電器 DS193シロ): 262円

  • 可変抵抗器(Linkman 10kΩ Bカーブ): 108円×4個=432円

  • 配線材(AWG26 2m×10色): 634円

  • ユニバーサル基盤(KAUMO 4×6cm 5枚セット): 678円

  • 基盤スタンド(サンハヤト SPT-600): 955円

  • USBケーブル(Poyiccot 0.2m): 1,489円

  • グロメット(iteck KGE-18A): 208円

  • 補修Oリング(SANEI PP50-30): 239円×2セット=478円
    合計: 8,977円

特に注意が必要な部品

  1. arduino leonardo互換機(Pro Micro)

    • 『ATmega32u4』搭載でUSB通信機能あり。

    • 純正品は3,000円以上するが、互換機のPro Microは1,000円程度で購入可能。

    • 互換機でも問題なく動作するが、購入は自己責任で。

  2. 可変抵抗器(10kΩ Bカーブ)

    • Bカーブを選ぶことが重要。

    • 5kΩ~10kΩの抵抗値を選択。

    • 軸の形状(ストレート、ローレット、Dカット)とシャフト径を確認。

    • ツマミとの適合性に注意が必要。

次回はケースの加工と配線図です。