アートとデザインの違い
こんにちは、おゆ先生です。
理系にはアートもデザインもいらないでしょう?と考えている学生さんや高校生が多いようです。
アート?デザイン?
アートもデザインもよく似た言葉で芸術系の人が学ぶもの、または、感性豊かなセンスを持った人たちだけの世界のものと思っていませんか?
似て非なるものです。個人的な解釈では、アートは自己表現、デザインは解決手段・伝達手段です。または、アートは主観、デザインは客観とも言えるでしょう。
理系学生にはデザイン力が必要
数学や化学・物理・生物にデザインが必要なの?と思うかもしれません。受験勉強は正解のある問題を解いていけばなんとかなりますが、例えば大学生は実験データを集めて、考察をして、レポートとして提出しますよね。同じ実験データでも、考察は同じものにはなりませんし、提出したレポートも読みやすいか否かは差が出ます。
何が違うのか、考察の内容は知識量ですが、読みやすさはデザイン力です。
どこにデザイン力が必要?
上記のレポートにも関わりますが、図やフローチャートの作成、グラフの種類や色など、他人が読む可能性があるものを作成する場面は多々あります。レポート以外にも、研究論文やその発表用スライドなどにデザイン力が必要です。
センスがあればいいけれど
初めて作ったレポートでも、とても読みやすいものはたくさんあります。そういう才能やセンスが備わっているのでしょう。
でも、才能やセンスがなくても、経験でカバーすればいいのです。初めに書いたようにデザインは客観ですから、自分なりに書いてみて誰かに添削してもらって、どこをどう直せばいいのかを少しずつ学んでいきましょう。社会に出ても報告書を書いたり、他社に向けてプレゼン資料を作ったり、活かせる場は多いです。
過去の自分を添削しよう
デザイン力は一朝一夕には身につきません。「まあ60点くらいかな!」というものを色々といくつも作って、忘れた頃に最初に作ったものを見直せば、どこに改善の余地があるか自分でも見つけられるはずです。他人に見せるのは恥ずかしいなら、少し未来の自分に託すと良いでしょう。
私もたまにやります。これでは全然伝わらないよ!と過去の自分をブラッシュアップしています。