甘口醤油
(トップの写真は北九州花火大会。すごかったー)
九州の醤油は、甘い。
こちらにきて一番のカルチャーショックは、もしかしたらこれかもしれない。
たかが醤油、されど醤油。
外のごはん屋さんに入って刺身醤油なんかを使ってみては、私は毎回雷が落ちたような衝撃を受けている。
なんでも、昔は高級だった砂糖なんかの甘いものが九州は手に入りやすかったから、醤油にも入れてらしい。あとは暑い気候のために糖分を取るためとか。諸説ありそう。
毎回びっくりするけれど、味はやっぱり美味しくて嫌いじゃ無い。むしろ好き。
福岡は魚が美味しいとよく言うけれど、確かに名古屋より新鮮な魚が入るからか脂の乗ったぷりぷりの刺身がよくいただける気がする。刺身の脂と甘い醤油が舌の上でとろりと絡み合って頬が緩む。
こちらに来て初めての週末、旦那の同僚の方がオススメしていたという居酒屋が、住んでいるところの近くにあったので、ふたりで行ってみることにした。
京都で修行をしていたという大将の作る料理はどれもとっても美味しい。それぞれの一品の産地や、こだわりをとつとつと語りながら教えてくれる。
バスガイドをしていたという女将もとっても朗らかで、お店自体がとても暖かい空間だった。
名古屋から来たばかりなんです、とこぼすと、
そうかそうかとまた暖かく話をしてくれる。
美味しいものを食べながら地元のひととお話ししたら、なんだか元気が出た。
旦那とふたり、すっかり仲良くなり
帰りしな常連さんが持ってきたカクテキまでお裾分けになってしまった。
こういう地元らしい空気感に触れられるのも、地元の居酒屋の良いところだと思う。
いただいたカクテキは、かぷり、齧ったらリンゴの風味がふわりと香ってびっくり。そういうもんなんだね、知らなかった。辛めなのに、フルーティな風味でパクパク食べれてしまった。
キムチとか、そういう漬けるものまた作りたいなと思った。今年は梅仕事、しそびれたなぁ。来年こそ。