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2024.04.20 女王蜂 『正正正』 超個人的な8千字に渡る感想

このページは女王蜂 15周年記念ライブ 『正正正』 2024.04.20に行われたライブ当日に書き上げた、あくまでも超個人的な感想記事です。


▼はじめに

 正直女王蜂のライブは今まで"あえて"感想を書かなかった部分もありました。というのも女王蜂と出会って以降、特別アカウントを作ってSNS活動というものをほとんどしていなくて、吐き出す場が無かったこともありますが、いつも身内とライブに行きそこで自己完結していたので、こういう文章で残すということをしておらず。誰に見せるわけでもない、自分の大切な宝物をそっと胸の中に抱えていたいという気持ちもありました。
 でも龍宮城に出会って、自分でも知らない新しい1面に気付かされて、この行き場のない1人では抱えきれない感情を表に出していいんだって教えてもらえて。
 今日も正直書くか悩みましたが、「はじまりにすぎない」というアヴちゃんの言葉に背中を押されて、少しだけ自分の記憶の宝石箱として、感想を残すことに決めました。相変わらずポエミーだし、激長文ですが、それでもいい方は読んでくださいませ。


▼ライブ感想

①BL
 どの曲から始まるのかなとソワソワしていたら、まさかの1曲目からBLで早速度肝が抜かれる。(誠に勝手ですが最初は超メモリアル、introduction辺りかなと予想していました)
 ビジュアルはもちろん超メモリアル仕様。アヴちゃんはお目元には赤いラインストーンは付けていなくて、やしちゃんもお髭はなかったです。生・新郎新婦神父姿の女王蜂に早速圧倒される。
 ここに集まってるみんなが女王蜂を大好きなこともあって、ジュリ扇の振り方ひとつにも愛しかこもってないし、一体感も抜群。アリーナは1面橙色のジュリ扇の海で、観客側の私でさえ、あの光景が目に焼き付いた。
1曲目でBLを選曲することの何が凄いって、いきなりアゲェ⤴︎⤴︎⤴︎って盛り上がる系の曲じゃなくて、ぶち上がっていくぜぇええええええ覚悟はできてるかああああああああ!?代々木ぃぃぃいいいいい!?!!?って感じのアヴちゃんに惚れ直す。

②おままごと
 「初披露です」とアヴちゃんからの言葉を皮切りに、周りからどよめきの声が聴こえる。完全新曲なのかな?と思いきや、ヒプマイに書き下ろした曲をまままさかのセルフカバー。私はそこまでヒプマイに詳しくないのですが、サビのコールアンドレスポンスの「おままごと〜」が楽しすぎました。
 真っ赤な照明も相まって、告げ口あややこやや系の狂気を孕んだ、猟奇的な歌になっていた。これは音源は果たしてくるのだろうか。初披露という言葉から聴くに、またやってくれそうなそんな期待を抱いてしまわずにはいられない。


③催眼術
 間奏でアヴちゃんの「come on やしちゃん!!」の掛け声の後の、やしちゃんのベースとアヴちゃんの掛け合いが好きすぎる。この2人を見ているだけで幸せが湧き出す。この先もずっとやってください。
 みんなでアヴちゃんに合わせて指パッチンするのが楽しい。曲の終わりで「これは催眠術♪」を3回ぐらい?繰り返してたけど、この部分で次の曲への期待が何倍にも膨れ上がる。

④犬姫
 催眠術の直後にやることによって、より犬王→犬姫のパラレル感が出ていると感じた。催眠術にかかった上で、犬姫の世界観を見せていただいている気持ち。
 元の犬姫のビジュアルと、どこか今回のアヴちゃんやしちゃんのドレスタキシードが親和性あるなぁと感じてたから、白色かと納得した。和洋の違いはあれど、やはり色の持つ力は絶大だし、アヴちゃんも大切な時にこそ白を持ってきてる気もする。白兵戦然り。
 この曲を聴きながら、そういえばるりちゃんは犬姫までは撮影に参加していたなぁと1人でじんわりしてしまった。るりちゃんの決断を女王蜂のみんなが受け入れて、送り出して、前に進んでいっているのを見て、私もいつか受け入れられる日がくるのかなと思いつつ、それでもまだどこか寂しく思う自分がいる。きっといつまでもるりちゃんが作り上げてくれていったものは女王蜂に残り続けるから。そこまで含めて今を大切にしようと思えた。

⑤バイオレンス
き、きたああああああああ!!!!!やっぱり本家バイオレンスも良すぎる…なんといっても真っ白な衣装にバイオレンスの赤い照明が合いすぎる。血しぶきの中舞い踊る花嫁姿のアヴちゃんが目に浮かぶし、その情景が焼き付く。
最近は龍宮城verのバイオレンスを聴くことが多くなったけど、やっぱり女王蜂のバイオレンスも最高だ。有言実行のアヴちゃん、今回も人間を越えていた。パートの終わり終わりに、もうみんなの悲鳴ともとれるような叫び声が入って、自分自身も気がついたら声が出ていて、狂乱状態に陥っていた。
一瞬ベース音の地響きが凄くて、地震かと思うぐらい会場全体が揺れてた。アリーナの凄さを感じる。

⑥02
 ここで02なのか!?と驚く自分を他所に、最初のフレーズをたっぷりアヴちゃんが歌い上げてくれていたことによって、その世界観にぐっと引き込まれる。
 「お嬢さん〜」のくだりで、アヴちゃんがマイクケーブルを両手で横に引っ張って持って、パッと片手だけを離して、そのまま縄跳びを回すようにしていたのが印象的。
 アヴちゃんがよく使う動揺モチーフの曲を聴くと、どこか夕焼けの景色が目に浮かぶ。今回はジュリ扇がオレンジ色なのもあって余計にそう感じた。

⑦P R I D E
「Hey boys」「Hey girls」「Hey babys」このアヴちゃんの掛け声に興奮しない人はいない。もう自分がBoyなのかGirlなのか分からなくなって、気がついていたらで全部に返事していた。
 この日1番照明の演出で印象に残っていたのが、この曲(超メモリアル最高だったけど)。後半、白いスポットが色んな方面から、中心にいるアヴちゃんに目掛けて1直線に当たってた瞬間があって、もう時が止まってた。目が離せなくなる。その圧倒的存在感に、アヴちゃんの生き様をプライドを、一瞬にして見せつけられた。

⑧KING BITCH
 この曲、意外と8の字ジュリ扇フリフリが1番やりやすいと今日始めて気がついた。ゆっくりねっとりした曲なのにも関わらず、推進力があって自分の身体が勝手にノリノリ状態に切り替えられているような感覚。
 ここ掘れワンワンのときのアヴちゃんはやはり可愛いし、一緒にわんちゃんポーズしたくなる。でもジュリ扇持ってるから難しくて、そんなジレンマをいつも抱えている。

⑨DISCO
 当たり前だけど激激激盛り上がる曲。手首がちぎれそうなほどジュリ扇を振り回した。一気に照明がカラフルになって、7色のライトが本当にディスコにいるみたいな気持ちにさせてくれる。こんな広くて大きい空間をディスコできるのは、後にも先にも女王蜂にしかできない。頭空っぽにしてぶち上がった。
 大サビ前の部分でのコールアンドレスポンス「お呼びじゃないのよ」の部分みんなの声に愛が詰まってた。みんな好きだよねデスコ。私も大好き。


⑩油

DISCOでくったくたになるほど盛り上がったのに、そこにさらに盛り上がりを付け加えるようなぶち上がる曲を持ってきたアヴちゃんはやっぱり分かってたけどヤバい。海外公演でも1番盛り上がったときいたこの曲、もちろん今日も最高に盛り上がって、これからも定期的にやりそうだなと感じた。周りのみんなと合わせて「返せ〜返せ〜♪」って歌うのが楽しすぎる。今日の一体感はいつものライブの100万倍あるなひしりひ感じさせられる。

⑪ヴィーナス
アヴちゃんの「歌えるー???」という掛け声と共に、まさかの、このキラーチューンで、アヴちゃんお着替えタイム入ります。びっくり!?でもみんな(自分含め)めちゃくちゃ歌ってて、やしちゃんもひばりくんもみーちゃんも美代子さんもいて、私ら全員やれるんやな。って心の中のアヴちゃんが呟いていた。
 こんなアリーナライブで1曲丸々観客が歌うことってもうこの先ないんじゃないかな?と思った。なんて楽しいんだ。アヴちゃんが居なくても、そこにアヴちゃんを感じることができる。
 最後アヴちゃんがお色直しをした状態で帰ってきて歌に加わって、「貴方次第だ」→「私次第だ」に歌詞を変えていて、最っっっっっ高に痺れた。それと同時に、嬉し涙が目から溢れてきた。泣くような曲じゃないって頭では分かっているのに、戦い続ける貴方を、ずっと見ていたくなる。この日1番みんなの叫び声が出た瞬間だったかも知れない。それぐらい私たちの身体に脳に心臓に刺さった言葉だった。

⑫メフィスト
 お色直し後1曲名がこれなんだ…最高。って感じでぶち上がり続けた。
 お色直し後のアヴちゃんの衣装に触れたいんだけど、あれはもう"孔雀"以外の何物でもない。初期アルバムの踏襲なんだろうなと思ったけど、あまりの美しさに絶句。ミニスカでボディラインにフィットした女性的なシルエットなのに、モチーフは明らかにオスの孔雀。私達が普段イメージしている煌びやかな尾羽を持つ孔雀は実は雄だけなんだって話は有名だけど、尾羽の派手さを衣装にここまで落とし込めるんだなと感動しながら、やっぱりこの人は私達の固定概念っていうものを尽くぶち壊してくれるんだなと再認識させられた。アヴちゃんを前にすると国とか性別とか年齢とか全てとっぱらって、私という人間がむき出しになる感覚があって、その自分が持っている固くなった思考を、毎回破壊して再構築される。
 最後の歌詞が「貴方たち」→「私たち」に変わってて、何回もこのアレンジ聴いてるけど、何回きいても鳥肌が立つ。ヴィーナスでの歌詞チェンジからのメフィストでもって感じだったからより、印象深い。

⑬十二次元
 この曲は演出含め、いろんな人の印象にも残っているだろうけど、最後にアヴちゃんのカウントに合わせて、背景セットの竹?が1本ずつ倒れていった。
 原曲だと12までのカウントが、今日は15まであって、元々竹が何本あったかは分からないけど、毎カウント竹が倒れたわけではないから、15本以下だとは思う。そしてアヴちゃんのカウントが終わった後にも、3本だけ竹が残って、もしこの残ったのが事故ではなく演出だとしたら、その3本は今の女王蜂の3人を表してるんじゃないか?と、邪推してみたけど、正直全くわかりません。

⑭01
 
ここ最近で1番自分にハマった曲が01で、今日もやってくれて嬉しい〜〜〜〜〜〜。サビの部分は、かなり新しい曲なのにも関わらず、ここまでみんなで一緒に歌えるのことって本当に幸せだなと感じた。
 この曲聴くといつも思うけど、本当にアヴちゃんこれからも生き続けてねって気持ちになってしまう。今日は特に、qb図鑑を朝行きしなの新幹線で読み返したのも相まって、またもや泣きかける。

⑮黒幕
「幕が上がる」っていう歌詞が印象的な曲。今回は15年の周年公演だったけど、終始メッセージとして、ここは終着点じゃなくて、あくまでも通過点で、ここからまた更に始まっていくっていうのを強く感じた。そんな歌詞も相まって、そんな意図をこの曲からより強く感じたし、久しぶりにライブでこの曲が聞けて純粋に嬉しい。

⑯つづら折り
 ライブ終わり脳内で流れ続けたのは、このつづら折りでした。反芻するようなメロディーが頭の中でずっと反響していて、この時間が終わって欲しくない、会場から離れたくないと切実に感じた。
 「誰からも愛されてやまない女の子に"なりたかった"」の""部分の言葉は無くなっていて、その後の「誰にでも認めさせてみせる男の子に"なりたかった"」が「"なれなかった"」という歌詞に変わっていた。あまりにも切ない。心が締め付けられる。でもどこか「若い男の子をやりきれなかった」(00第13話参照)と言っていたアヴちゃんが、その気持ちを認めることができて、それを00で昇華させれたからこそ(憶測です)、出てきた言葉なのかなと。そう思うと本当に0年0組を受けてくれたアヴちゃんにもだけど、占い師の方に感謝を伝えても伝えきれない。アヴちゃんの中で00が、龍宮城が、その場限りの物じゃないと、とても大切なものだと、伝わってくるたびに、心が暖かくなる。


⑰Introduction
 今日個人的に1番やってほしいと、無自覚にも思ってしまっていたのが、このintroduction。私と女王蜂が出会ったのが2019年で、ちょうど『十』が出たての頃だったからこのアルバムへの思い入れが、物凄い強くて。このアルバムは私の女王蜂の中で最も好きな『火炎』『HALF』と、それに匹敵するぐらいお気に入りだったのが『introduction』。introductionって曲名なのに、アルバムのラストに位置づけられているこの曲が、自分の中ですごい新鮮で、アップテンポでキャッチーなサウンドなのに、心の深いとこを掴んでくるようなそんなこの曲が大好きで。
 今回その曲をまさかのアカペラ…?余りの喜びと、感動感激、静寂で溢れる会場内で息を飲むことしか出来なかった。アカペラで歌うことによって、 introductionのキャッチーな部分が限界まで削ぎ落とされていて、アヴちゃんの書いた鋭い歌詞がストレートに自分の胸に突き刺ささってくる。「選ばれないことには 慣れていたよ ずっとずっと」の"ずっと"の部分で掠れた、絞り出したようなアヴちゃんの、声に涙が出る。「はじまらないから はじめた それだけ」どこか切実な、そんな歌が自分の鼓膜を飛び越えて、脳を直接震わすような感覚になった。
 最後はお色直しが終わった他のメンバーが合流し、ラスサビはバンドサウンドがある状態のキャッチーなintroductionも聴けて最高にハッピー。と、同時に涙が止まらなくなる。すごい幸せそうに歌って演奏するみんなをみて、あぁこの瞬間に立ち会えてよかったな、嬉し泣きに近い、そんな涙でした。なんて幸せな空間なんだろう。
 歌詞でも、ライブの最後にも、アヴちゃんが伝えてくれた "終わりじゃなくて始まりに過ぎない" これに全て込められている。

⑱HALF
 完全にintroductionで涙腺が崩壊したまま、大大大好きなHALFが来てしまい、大号泣確定演出。
出だしのアコースティックな音作りが、youtubeに上がってた大好きなOfficial Studio Liveの雰囲気を感じる。(虻と蜂と一緒に歌ってるこの動画があまりにも大好き過ぎて一生リピートしてる)


 泣いたら前が見えなくなるからできるだけ泣きたくないのに、2番以降どうしても涙が止まらない。何回私が「生まれてみたいから、生まれて来ただけ」の部分に救われてきたか。アヴちゃん本当にありがとう。
 introductionの直後にやったこともあって、そこからの繋がりを感じる。始まり=生まれるってことでもあるなとまたもや納得。
 「光〜」の部分で、毎回絶対後光が指す照明なのが本当に好きすぎる。それを見ると、バチッと自分の目の前で花火みたいなものが焼き切れる感覚がある。

⑲火炎
 そして常々公言している1番好きな曲、私の女王蜂との出会いの曲「火炎」がこの流れで、きてしまった。
 HALFが終わってすぐ、火炎のイントロがかかって、ああもう大好きな曲詰め込みセットがきてしまった、と私の中の張り詰めた琴線がついに切れた。抑えていた涙を抑えなくなって、それでも目をめいいっぱい見開いて、今を浴びないと、とそんな気持ちになった。
 「party is over...」には "おままごとはおしまい"って意味もあると、アヴちゃんが語っていたけど、introductionにも同じ歌詞があって、HALFも含めてこの3曲が続けて歌われることに意味を強く感じる。というか意味しかない。元々大好きだった曲達が、また今日私の中で、この正正正をきっかけに違う輝きをも持った宝石に生まれ変わって、磨きあげられた。これが始まりなんだ。


⑳イミテヰション

 超聴かせる系の3曲が来た後、ぶち上がる系のイミテヰションが来て、そんな高低差に一瞬置いていかれそうになるけど、そんな自分の心は無視して、気づいたら身体が動いていた。実際この曲を聴いている時は、もう頭を空っぽにして、ここでもう終わってもいいという気合いで、全てを出し切る気持ちで、一心不乱にジュリ扇を振ってた。
 今冷静になって曲を聴き返してみると、またここでも「始まりと終わりの」という歌詞があって、ハッとさせられる。
 アヴちゃんが伝えたいことっていうのは、もちろんこのライブを通してもだけど、昔から一貫してるんだって、だからこんなに沢山の人の心を動かせるんだなと感じた。


㉑超メモリアル
 この曲は最初か最後かどっちかにはやるだろうとライブ前は考えていたけど、最後か〜〜〜〜〜〜。
曲がかかった瞬間の、ミラーボールのキラキラ感と7色のカラフルな照明にまず目を奪われた。一気に国立代々木競技場の第一体育館がディスコになって、introductionの「黒白黄色その奥の虹色」という歌詞がふと頭によぎる。
 みんな「超メモリアル〜♪」で声が出ていて、ジュリ扇も自然とギャルピみたいな持ち方?振り方になってて、会場全体がひとつになってるのを最後の最後まで感じた。
 「いつか来るこの日の為に〜現実は一瞬だわ!」の部分で、この15周年で過去最大キャパのライブを実現させるために、色んな人が関わって準備して来たんだなって改めて気付かされた。その反面、見ている私達はもちろん、ライブをしている女王蜂自身も、この時間を一瞬に感じてるんだなと思って、同じ空間で同じ感情を(きっと)共有できている、この現実があまりにも幸せ過ぎる。


㉒退場
 最後の最後演奏が終わって、メンバーみんなが前に集合し、深くお礼してアヴちゃん以外は退場。
アヴちゃんはそのまま後ろを向いて舞台の1番奥まで歩いていって、その場で静止。
 それを見守っていると、お立ち台?のようなものがどんどんせり上がっていき、遂には舞台の半分の越える高さにまで。見ているこっちは、え???どこまでいっちゃうの?????これから何が起こる????のと、脳内はパニック状態。
 その私たちを察したのか、アヴちゃんが後ろを向いたまま拳を上げる。ただ単に拳を突き上げただけかもしれないけど、私は興奮状態の会場を落ち着かせるために、指揮者の人がするような "握り止め" のように感じた。真意はアヴちゃんにしか分からないけど、ライブの途中でも何度かやったジェスチャーだからこそ、そこには静寂を求める意図を私は感じた。
その後、アヴちゃんはそのせり上がった高さのまま幕の中に入っていって、振り向いて一言「まだまだやるでぇ」(orやるわよ 語尾がどちらかは覚えていない)。
 その高さから真っ直ぐ進んでいけるの!?いう驚きと同時に、アヴちゃんの言葉に痺れる。このライブの一貫した姿勢、これからの女王蜂の歩む道としての、私たちに向けた便りなのかなと思い、そっと胸にしまいこんだ。


 このタイミングでの声掛けについては、あえて多くは語りません。というか正直語りたくもないです。この話題で持ち切りになることによって、正正正についての感想だったり、15周年の感動を少しでも薄めたくない。ただ、100000000億%言えるのは、女王蜂のパフォーマンスはあんなもので、1mmのケチもつかないしつけさせない。それぐらいのものを見せてくれました。アヴちゃんが、女王蜂が、見せてくれたものが全て。間違いなく最高の時間だったことは確か。


▼おわりに


 女王蜂に、アヴちゃんに、出会ってまだ5年しか経っていないのかという気持ちと、もう5年も経ったんだって気持ちが共存していて。多分これからも17周年も20周年も30周年も50周年も、いつまでもついていきたい、傍で見ていたいと感じたライブでした。
 こんなことは言いたくないけど、どうしても私の中で、「この人だけは、アヴちゃんだけは裏切らない」っていう、まさに呪いのような祈りのようなそんな気持ちで心がいっぱいになっているまま、今日は眠りにつこうと思います。
 本当に女王蜂に出会えてよかった。いつも私を救ってくれるのは歌なんだ。アヴちゃん生きていてくれてありがとう。これからも生きて。私も生きるから。

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