Ver5.1までのカーヴェさんについて
副題:鏡に見た世界、鏡が見た理想
去年カーヴェについての記事を出し、そこからもカーヴェについて様々なことを考えてきました。
最早カーヴェに対しする感情は好きとか嫌いとかいう次元じゃなくなりました。なんだろう、「執着」が一番合ってる気がします。執着。
…と文章を認めていたらなんやかんやしてたら花神誕祭を通り過ぎがっつりカーヴェが出てきて追加事項がめちゃくちゃ増えたのでとりあえずデートイベントから語っていいっすか?承諾っすよオ!
↓参考程度の去年記事
見た目は大人、頭脳も大人、心は子ども
前回(Ver3.6)から一番の変化はカーヴェがアルハイゼンの家を「自分の家」と呼べるようになったことです。
彼にとってあの家は帰る場所になった。自分の家として、あの家に友達を招いた。
学院祭の時、本気でこの家を出ていってやると息巻いてた彼は家出少年(未遂)にしか見えなかった。
彼はしっかりとした職についており、普通の人よりも多くの稼ぎがあるのにも関わらず使う量が多いため資金繰りに苦心している。
家主は何も払わなくても問題ないくらい収入があってかつ元々半分カーヴェの家とはいえ、それはそれとして社会人なら生活費は折半すべきでしょう。
彼は善人だし、心から良いことをしようとしてることも知ってるけど、でも先にやることあるんちゃう?
リアルタイムでスメールを追いかけてきたので「アルハイゼンが酒クズのヒモを飼ってるらしい」という最悪の第一印象よりはかなり出世したなあと感慨深くなります。
が、それはそれとして金払いが先、善行は後。
似た者親子
彼の母、ファラナクの再婚について思うところがありそうなところも思春期ポイント100点。
ファラナクは夫(カーヴェの父親)が亡くなった後、しばらく時間を空け、少なくともカーヴェが大きくなり1人で生活できるようになってから再婚している。
確かに幼い頃に親が再婚したとなれば話は別だけど、話ぶりからするにそうではなさそうです。
しかもフォンテーヌに引越ししており、彼女なりにかなり息子に気を遣ったのでしょう。
前にこのキャラストを受けてカーヴェのことをヤングケアラーだとか、彼が母を責める気持ちがわかるなどの意見を見ましたが、私は全くそう思いません。
父親を亡くした家庭で、息子が母親に対し父親代わりになろうとすることはある。夫の死後ファラナクは落ち込んでしまい、実際カーヴェはそんな母親を励まそうと努めました。
ただヤングケアラーというのは子どもが親を介護する、親の面倒を見るという意味。
おそらく金銭面の面倒ファラナクが主に見ていたでしょう。自分と新たな夫との生活費の他に息子に残せる財産があるのだから。彼女に親二人分の役割をこなすのは難しかったでしょうが、別に夫が亡くなったのはファラナクのせいじゃない(もちろんカーヴェのせいでもない)。
母親としての役割は果たしたからこそ、カーヴェは母の再婚を心から祝福できた。
息子が教令院に入り大きくなるまで面倒を見た彼女に「息子から介護されてる」なんて言われる筋合いはないでしょう。
そしてカーヴェに母親を責める権利は無い。
不倫や育児放棄をしたわけじゃない、一体何を責めるのでしょうか?
自分が成人した後親が再婚してもおめでとうでおしまいです。生計を別にしているなら尚更。
ただ、ここに関しては公式がかなりカーヴェ寄りな文章を出してきている(さっきの離別とか、孤独だとかの言葉遣い)ため、もしかしたら本国の家族観的にファラナクの行ったことは良くないのかもしれません。
でも私は成人して(事実上)自立して生活してるくせに母親の再婚を引きずりすぎだと思ってしまう。私が冷たいだけかもしれませんが。
ファラナクに落ち度があるとするなら、カーヴェが自分を責めていることに気が付かなかった、もしくは気付いていたが適切な対処ができなかったことでしょうか。
ただファラナク自身も繊細で自分を追い込みやすいく、そこに対処できる精神的余裕がなかったかもしれません。
思春期のやり直し
まとめると、デートイベントまでのカーヴェは身体、生活面は大人なのに、精神面だけが少年のまま止まってるように感じられた。
父親が亡くなったのがちょうど思春期に当たる頃だと思われるため、そこからの成長ステップをうまく踏めず、情緒の育成が上手くいかなかったかもしれません。
前回記事にも書きましたが、カーヴェはかなり自我が強い傾向にあり、それは幼い頃、少なくとも父親を亡くした時にはそうでした。
その上神経質で頑固なので一度そうだと思ったことは中々訂正できない。ずっと「父親が亡くなったのは自分のせい」だと思い込んでいる。
そういう人間はストレスを溜め込みやすいためこまめに発散することが大事ですが、カーヴェの身近にいたのは同じように落ち込んでる母親のため、おそらく誰にも相談できずにいたのでしょう。
かつかなり感情に振り回されやすく、衝動で行動することが多い。ストレス因子役満。
その衝動と頑固さはある意味芸術の才能に噛み合ってはいる、いるけど大抵そんな芸術家が大成する裏には支える人々のとてつもない苦労が隠されています。
まともに支えられられなかった彼が辿り着いたストレスコーピングが酒。最悪だよ。
ただ全く人に恵まれなかったかと言えばそんなことはない。
皆様お待たせしました、アルハイゼンの登場です。
カーヴェとアルハイゼンはどこもかしこも対になるように設定されており、性格も正反対。
感情に振り回されず、常に冷静に状況判断ができる。その代わりカーヴェにあるような愛嬌、人当たりの良さは無く一見とっつきにくい。
なにより自己肯定感が高い。かなり高い。何を言われても動じないのはその肯定感があってこそ。
そして自分を肯定できる人間は他人を肯定することができる。
学院祭の最後に衝動的に優勝賞品の冠を叩き割り自分の理想を述べたカーヴェをアルハイゼンは賛称した。
カーヴェに対し口先では出て行くか?と言っても実際に追い出そうとはしない。
夜中うるさくするカーヴェに文句は言うが、それを止めはしない。
アルハイゼンはカーヴェの行動を絶対否定しないし、興味を持って話を聞く姿勢を見せる。
どう反発しても受け入れてくれる人がいる。皮肉は言うけどね。
本当は、これは親の役割だ。
父親を亡くし母親に反発できないまま大人になってしまったカーヴェは今思春期のやり直しをしている。幾度となく出ていってやる!→出来なかったを繰り返し、ようやく家を家と認めることが出来た。
次のステップ
さて反抗期は無事に乗り越えることができたが、課題は山積みである。
それはストレスコーピングと金銭感覚の正常化だ。
要は自分の理想と現実の折り合いの付け方を学ぶこと、もっと言うと「ちゃんと生活費を払えるようになること」が次の目標だ。
花神誕祭にもカーヴェとアルハイゼンは揃って登場したが、もはや金の話は二人の間に出てこない。もしかしたら払えるようになったかもしれないが、払われないのが日常化してアルハイゼンもいちいち言わなくなったかもしれない。
とりあえず払ってない前提で話を進めさせてもらう。
現実の子どもはある程度親がお小遣いという形で金のコントロールを行っているが、残念ながらカーヴェは働いており稼ぎがある。
アルハイゼンはカーヴェに対しある程度干渉はするが、カーヴェの収入を管理することまでは絶対やらない。
破産して無一文になった彼に衣食住の提供はするが、借金を肩代わりすることはない。
ある意味で自分でやったことは自分で責任を取らせている。
ただ反抗期を超えた子どもも、高校生になればバイトで自分のお金が増えてくる時期。
だからこそ収入と支出のバランスを考える訓練が必要だ。
この記事を書くにあたってもう一回デートイベントをやり直したのですが、この男、自分の理想の建築のためなら気軽に自腹を切ってくる。
「予算が無いなら僕が少し出す」、「デザイン料は無しでいい」などテイワットにSNSがあったら同業者から死ぬほど叩かれそうなことを、特に考えずに良いと思ったからやっている。
そもそもカーヴェが借金を背負うことになったのも、一回建てたものがぶっ壊れたのに拘って同じ場所に自腹で建て直したのが原因だ。こいつなんにも反省してないぞ。
自腹を切ってでも理想の建築をしたいという考えは理解できなくもないですが、少なくとも自分の生活費が払えない人間がやっていいことじゃない。
しかしそこがある意味アルハイゼンがカーヴェを好ましく思う要因のひとつなのでしょう。
常人だったら絶対にできないことを、カーヴェはそれが良いと思ったから、それが理想だと思ったら臆面なくやる度胸がある。実行できてしまう。
(ここについては後述します)
だけどそれはそれとして、金の面倒を自分で見れないとアルハイゼンに何かあった時立ち行かなくなりますし、ストレスコーピングができないと酒で体を壊します。
ましてスメールの医療ってまあ、あの、あんな感じなので肝臓をぶっ飛ばした予後はかなり悪いでしょう。断酒しろカーヴェ。20代だしまだ間に合う。間に合うぞカーヴェ。
いつか巣立つ日は来るか
できるかはわかりませんがカーヴェが肝臓を大事にし、かつ生活費を払えるようになったとして、じゃあ次はこの家を出て独り立ちすることだね、となるかはまた別の問題です。
大人になったからといって出ていく必要はないんです、家に金さえ納めていればね。
生活費を払えるようになったらアルハイゼンが担っていた親の役割は必要なくなります。それでも少なくともアルハイゼンがカーヴェを追い出すことはないでしょう。そもそもアルハイゼンがカーヴェとルームシェアするのはアルハイゼンの方が必要としているからだと思います。
ここから少しアルハイゼンの話をします。カーヴェについて語る時、アルハイゼンに触れないことはどうやっても不可能だからです。
アルハイゼンは面白いもの(お笑いというより興味深いという意味)が好きですが、彼の知的好奇心を満たすには彼はあまりに賢く、世間は平凡でつまらないものでありました。
別に多少退屈でも穏やかに暮らしていければそれはそれでよかったのですが、彼はうっかり自分と正反対の天才に出会ってしまいました。
観察してれば非合理の極致のような言動をし、議論すれば想定外でいてかつ話のレベルは自分と釣り合う答えが返ってくる。
もうこんな面白え男生きてて二度と出会えないレベル。SSR。極論カーヴェが家賃も食費も支払わなくてもアルハイゼンは構わない、関わるだけでお釣りが来るレベルだから。世界の別の側面を覗く為に彼は鏡を手に入れた。
じゃあ逆に、自分ひとりで生きていけるようになった鏡の方はここに留まる必要はあるのでしょうか?
自活できるようになったところで、カーヴェの本当の苦悩は取り除けない。彼は誰かの鏡になるためではなく、自身の理想の達成のために生きている。彼は自身の理想が理解されないことに悩むが、それが解決する日はやってこないでしょう。だって彼ほどの天才の思考を解することができる人間が世界に何人もいるわけないのだから。
無根拠に無根拠を重ねた想像ですが、アルハイゼンはカーヴェの理想をいつか理解することはできるでしょう。でもその理解じゃカーヴェは満足しない。カーヴェが言う「理解」とは「正しい解釈」ではなく「共感」「思想の共有」に近いニュアンスだと思うからです。
それはファラナクも同じでした。
ファラナクは再び寄り添える人を見つけました。
カーヴェは寄り添える人が欲しいと思うか、思ったとしたらそれは誰なのかはこれから語られることなのかなと思います。
おまけ・ストーリー以外で期待すること
※読まなくていいです
そんなわけで続きのストーリーはまた一年後ぐらいに見れればいいかなあと思ってますが、原神はキャラクターを育成できるゲームなので、もちろんカーヴェを育成しています。余韻?知らねえなあ。
聖遺物はスコア210相当のファントムハンターを用意しました。当初は金メッキをこさえようとしてましたが、アルハイゼン用を揃えるだけで力尽きました。率ダメに嫌われている。
楽園?熟知染め?仕様上カーヴェ側で開花できるかコントロールできないのに???私は「カーヴェで」ダメージを出したいんですが??そもそも純粋開花するならニィロウで豊穣した方がいいってそれいち。天賦はall王冠。ナヒーダとアルハイゼンと素材かぶってるし死ぬかと思った。最初はフリーナと組んでいたけど、完凸フリーナが強すぎたためチームから外しました。なんでなけなしの開花ダメージで会心率を稼いでいます。まあ両手剣って会心率武器多すぎて溢れるから今持ってるの末路なんですけど。いやこいつ爆発重すぎる。爆発重い爆発アタッカーは悲しいって魈くんとセノで学んだでしょ。
だから時計チャージにしてるけどそしたら今度は攻撃足りない。盛るのは熟知じゃねーのと思われるかもだけど、そも突破が熟知でダメージそのものは攻撃参照なので攻撃上げた方がいいです。激化なら熟知恩恵あるけど、完全激化だとほなアルハイゼンでええやんになるので、ただでさえ死んでる天賦を活かすためにも組むのは水を混ぜた超開花です。純粋開花は全員に熟知盛る必要があってしんどすぎるのでな。んでそうなると今度は超開花が強いになるんだけどそれに関してはもうしゃあないねん。カーヴェと忍と水つける誰かがいれば螺旋星36クリアはできるんだから。バッファー無しでも通常一発10000は行ってほしいと、そう願いながらメンバーをこねくり回す日々です。耳が可愛い俺たちの孫が裏から雷付けてくれるので今度試します。
もちろんダメージ型なんて普通のカーヴェの使い方じゃない。それでも私は、学院祭での奇行に恐怖した時から、こいつ本当にプレイアブルになるの?と泣いた時から、カーヴェの星座があったところで開花ダメージにほとんど貢献できないと知った時から、彼をどうにか強く使いたいと願った。私の執着はここから始まっています。だってカーヴェが使いにくいこと自体はかなり解釈一致なので。じゃあ私が強くするしかないやん。
というわけでホヨバースへ、会心ダメージがメインオプションで基礎攻608↑のチャージが盛れて出来ればダメバフが付いた両手剣をください!!!!完凸するから!!!!!!!