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百年前が新鮮!

キュビスム


京都の京セラ美術館で、「キュビスム展美の革命」を見てきました。去年は息子の住んでいる岡山県にある大原美術館に行き、名画を見て、にわか美術ファンになりました。


キュビスムはパブロ・ピカソとジョルジュ・ブラックによってうみだされた芸術運動で、複雑な形をした人間やその他のモチーフを立方体という幾何学形態に分解したうえで、再構築して描く様式をさします。

平面絵画に立体感をもたせるため、幾何学模様がよく描かれていると説明されていました。

ピカソ、セザンヌ、ルソー、シャガールなど、私でも知っている画家のほか、初めて知った画家もいました。色彩鮮やかな作品が目を引きました。最も印象に残ったのがロベール・ドローネーの「パリ市」です。


ロベール•ドローネー 「パリ市」


エッフェル塔やセーヌ川などパリの街並みと、ギリシア神話の三女神を配した作品は、カラフルな色彩に加え、過去と現代を統合した絵柄に不思議な魅力を感じました。「パリ市」は1910〜1912年の制作で、展覧会の多くの作品が100年以上前に描かれています。

百年前の絵画に新鮮さ



ところが、絵画からは建築物とは異なり、歴史の深味というより、絵の具のほとばしる斬新さを感じ、古さを想起させませんでした。不思議な感覚です。いつの時代でも、人が持っている感情の共通性のようなものが、時代を越えて感動を与えているのでしょう。

百年前の絵画が新鮮さを、現代の私たちになぜ与えることができるのでしょうか。

ニ、三百年前にできたクラシック音楽が色あせず、演奏者によって新しい魅力を見出されるように、名作といわれる芸術には、人の心を揺さぶる共通の魅力があるのでしょう。

昔のものが新鮮に見えるのは、そこに時代を超えた普遍の法則、宇宙の真理があると思います。

先人の教え



それは人の生き方、 哲学等にも普遍の法則が流れています。先人の教えに学ぶことは、日常生活の損得にかまけ、不要な忙しさやストレスに追われる現代人にとって、清涼剤に似た刺激を与えてくれます。

ソクラテスやアリストテレス、孔子や孟子、釈迦やキリストなどの言葉は、今の時代にも大きく心に響きます。

心配事の96%は起こらないという文言を見ました。これはミシガン大学の研究チームが行なった調査によって生まれたもので、調査の結果、心配事の80%が起こらないことが明らかになりました。残りの20%のうち、16%は対応可能であり、心配事が実際に起こるのはたった4%で、心配事の96%は起こらないという結論に至ったそうです。

不安のない生き方

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