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幸不幸は一瞬で変わる ~パリ五輪に学ぶ~
オリンピックは奇跡が起きる
オリンピックでは様々な奇跡が起きます。日本に関連するものだけでもいくつもあり、私たちの知らない奇跡も無数に起きているのではないでしょうか。
順当に強い人が勝ち、弱い人が負けるだけの試合が続いても、今のような感動を与えません。
思いがけない展開、考えられないパフォーマンス、思わずバンザイや拍手を連打したくなる美技に、私たちは感動、感激、興奮、喜びを感じるのです。
くやしい思い、振り返りたくない出来事、不可解な審判の判断等、マイナスの感情をゆさぶるのもオリンピックだとつくづく思いました。
日本男子バレーの準々決勝
8月5日の夜は、男子バレーボールの惜敗に表現できないほどの衝撃を受けました。
準々決勝2-0で迎えた第3セット、24-21,3点リード。マッチポイントは3回、どれか一つを決めれば、準決勝進出が決まる。それができずに逆転され、第3セットを落とす、さらにフルセットになった第5セット、15対14でマッチポイントを握ったとき、サーブがネットにかかり、15対15。オリンピックに出るような選手であれば、リスクのないサーブを百発百中で入れられるはずなのに、なぜ墓穴を掘るようなサーブをしたのか、選手ではなくても悔いが残ります。
しかし、この千載一遇の大チャンスを逃したのはとても悔しいのですが、違う角度から見ると、この一生かかっても巡り会えない場面に出会ったことは、幸運だったかも知れません。
幸運があったから
日本チームは一次リーグで1勝3敗、かろうじてセット率で、全体の8位、最下位で準々決勝に残れたのです。とても幸運だったのです。この幸運があったおかげで、全体の1位のイタリアチーム相手に激戦、熱戦をくり広げられたのです。
2日後にイタリアは準決勝でフランスと対戦しました。日本戦と同じようにフランスに接戦で2セットを連取されました。第3セットもねばりを見せたものの、日本戦のようにはならず、ストレート負けをしました。
日本とフランスの力の差を見せつけられた気がします。フランスの勝ち切る力が今後4年間の日本男子バレーの最大の課題ではないでしょうか。
一次リーグを抜け出せる紙一重の幸運がなかったら、経験できなかったイタリア戦だと思います。
ドーハの悲劇
日本サッカーは31年前に悲願のワールドカップ初出場に王手をかけていました。
2対1でイラクをリードし、ロスタイムにはいりました。このままいけば、日本のワールドカップ初出場が決まる、あと数秒を残したところで、イラクにコーナーキックを決められ、同点となり、ワールドカップ初出場の夢が破れました。会場のあった、カタールのドーハの地名をとって「ドーハの悲劇」といわれています。
日本サッカーは4年後にワールドカップ初出場を決め、このフランス大会から2022年のカタール大会まで7回連続出場の誇るべき記録を持っています。この間、日本と同じように7回出場している国はイングランド、アルゼンチン、メキシコ、フランス、スペイン、ドイツ、ブラジル、韓国と日本の9国しかありません。
「ドーハの悲劇」の教訓を生かし、日本のサッカーは恒常的に強くなったのです。
体操男子団体とスケートボード堀米選手の奇跡
バレーボールは衝撃的な大逆転で負けましたが、体操男子団体は中国選手の思いもよらぬ鉄棒の二度の落下で金メダルを獲得しました。
スケートボードの男子ストリートの堀米雄斗選手の逆転金メダルも、まさに奇跡と言っていい出来事でした。
スケートボードのストリートは、階段やレールなどを設置されたコースを45秒間に何回も技を繰り出す「ラン」を2回行ない、次に一発の大技で勝負する「ベストトリック」を5回行った上で,得点が高かった「ラン」と「ベストトリック」2つをあわせた3つの合計点で順位を競います。
堀米選手は「ベストトリック」5本の内1本目を決めただけで、2本目から4本目まで連続失敗し、5本目に堀米選手しかできない演技を披露し、今大会最高得点97.08をあげ、逆転優勝をし、東京大会に続いての連覇をはたしました。
堀米選手は後がなくなった最後の5本目に「1%の可能性を最後まで信じてやった」と話しています。
柔道団体も幸運があった
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