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裏切ることの罪深さ!!



裏切りは衝撃


最近はNHKの大河ドラマを欠かさず見るようになり、改めて日本の歴史の事実を知ります。
今年は紫式部がヒロインの「光る君へ」を拝見しています。
花山天皇が藤原兼家の謀略にのせられて退位した場面は衝撃でした。一緒に出家するはずだった、兼家の息子道兼に裏切られたときの花山天皇の驚きは、強烈なインパクトでした。

裏切りは歴史の常といっては身も蓋もないですが、私は絶対にしてはいけない「裏切り」があるような気がします。

信頼している人から、根柢を覆される「裏切り」をされますと、一瞬で胃に穴があくほどの衝撃があります。花山天皇に対する藤原道兼の裏切りはその典型ですが、歴史に残るような事件だけでなく、現在の日常でも起こっています。

一見 裏切りに見えても


TBS系で日曜日夜9時から放送している「さよならマエストロ」でこんな場面がありました。

父親の期待を背負ってプロ野球選手をめざしていた野球少年が、隣に越してきたドイツ人音楽家の影響で、野球をやめ、音楽家の道に進み、家出をしたため、父親から実家への出入り禁止にあった話です。

父親にとっては大変な裏切りに見えるでしょうが、私は人の信頼を根底から覆す「裏切り」ではないと思います。

勉強やスポーツで親の期待に応えられなかったのは「裏切り」ではないです。子供も少なからず、挫折したことで精神的に重い負担を強いらられます。

藤原道兼が花山天皇を裏切ってほくそ笑んでいたような「裏切り」は人として、してはいけない「裏切り」です。

私の70有余年においても大小様々な「裏切り」がありました。それらを一つひとつ検証するつもりはありません。いくつかの過ちや裏切りはあったとしても、肝心なときに裏切らないことが大切です。

裏切っていけないときがある


ちょうど50年前の1974年3月、私は勤務先の労働組合結成に参画しました。学生運動も選挙運動もしたことがありませんでした。最初の発起人は二番目に私に声をかけてきたのには驚きました。それまで組合を作ろうということを全然考えていませんでした。

発起人のAさんとアメーバー状に社員に声をかけていきました。
おおむねの社員は労働組合参加の意思を表明しました。
事情があって参加できないという人も少数いましたが、1か月後の4月に労働組合結成にこぎつけました。組織率は80%を超えていたと記憶しています。

その時思ったのが、本気になってやれば不可能と思えることでも、短期間でできる、人間の力を認識しました。

そして、もう一つ、人はよほどのことがない限り、裏切らないことを確認しました。
当初は会社側に言う人がいるのではないか?の疑念があり、対象の社員全員に組合結成について話すのは、やめておこうという意見も見られましたが、杞憂でした。

組合に加入しない人も誰ひとり、会社側に労働組合結成の動きがあることを伝えませんでしたので、途中で結成が阻まれることはありませんでした。
究極の場面ではたいていの人は裏切らないないことを実感しました。

密告社会は人の住む社会ではない

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