アイ・フィール・プリティ!
アイ・フィール・プリティ!という映画を観た
最近よくきく、ボディポジティブとかセルフラブとか、そう言った類のメッセージを伝える映画だった
映画の感想を書くつもりではなくて、ただ、この映画を観て、とても不思議な気持ちになった
こんなにも自己肯定感の低い人がいることが不思議でならなかった
自分のことが嫌いだという感覚がまるでわからなかった
わたしは、自分のことを嫌いだと思ったことがない
この一年で私は体重が15キロ減った
幼い頃からの友人に、昔に比べてぽっちゃりしたよねと会うたびに言われても、当時の自分を太っていると思ったことはなかったし、少し丸い頬も、もちもちした二の腕も可愛いと思っていたわたしがダイエットを決意したのは去年の今頃で、きっかけは特になくて、外出自粛で暇だからとりあえずダイエットでもしようかな、と軽い気持ちではじめた
体重が順調に減ってきた夏頃、わたしには彼氏ができた
付き合ってすぐに言われたことは、
デブは甘えだから、太らないでね
という言葉で、その言葉について考えれば考えるほど、違和感と悲しさでいっぱいになる
デブは甘えなのか、自分が好きなものを食べて、自分の好きな体型で、生きたいように生きることは甘えなのか
そもそも、そんな思考自体が甘えなのか、誰に対する甘えなのか、だって、自分がそれでいいと思って生きていることは甘えでもなんでもないじゃない?
わたしは、ダイエットをする前のわたしは、太っていて、甘えていたのだろうか
彼の言葉の意味を毎晩毎晩考えて、痩せてよかった、と思う反面、太っていたわたしのことは好きになってくれなかったのかなと考えて悲しくなった
去年のわたしは去年のわたしを大好きだったし、今のわたしは今のわたしが大好きで
一度だって自分を嫌いだと思ったことがないし、常にそのときの自分を、自分史上いちばん可愛くて、いちばん愛している
ボディポジティブという言葉を、去年までのわたしが使ったら甘えと言われて、今のわたしが使ったら、それは痩せてる人が言っても説得力がないなんて、言われるかもしれない
ボディポジティブという言葉は、自分を好きでいるために必要な言葉であると同時に、自分を好きになるために必要な言葉で、
話が脱線したけれど、この映画を観て、わたしはどんなときでも自分が大好きなナルシストであるので、きっとわたしにはこの言葉は不要なんだろうなと感じた
余談ですが、わたしにとんでもなく失礼な言葉を放ったその彼氏のことは振ってやりました
わたしはわたしを愛しているから、彼氏である人にはわたし以上にわたしを愛してほしいので、太る気はないけれど、その上でわたしが太ることを許さないような男は願い下げです