不自由と暇な時間を楽しむのがキャンプ
我が家は毎年キャンプに行く。
子供達は夏休みで、コロナでどこにも行けないけど、キャンプなら
密になることもないだろうと、行くことにした。
キャンプは2泊3日以上がいいなと思う。
なぜなら、キャンプは「不自由さと暇さを楽しんでこそ」だなと思うからである。
1泊ではわからないし、わかりかけてきた頃に帰ってしまうことになる。
最近悩ましいのが、思春期&面倒臭がり性の中2息子である。
サッカー部活に打ち込んでいるので、なかなか休めないのだが、
今回は幸か不幸か、コロナの緊急事態宣言により、部活や試合が中止となり、
日程的な制限はほぼなくなったのでラッキーではあった。
キャンプ場に着くと、荷物を下ろし、まずはテント、タープの設置から始める。
久しぶりなので、組み立て方がわからない。
夫の指示に従い、ポールを組み立てたり、ペグを打ち込んだりをして行く。
夫と中2息子が中心になって進めて行く。
中2息子は思った通り機嫌が悪い。
なんとか無事タープとテントを組立て終わると、やることがなくなる。
うちの子供達は、暇だー暇だーを連呼し始める。
中2息子は、持って来たサッカーマガジンをテント内で見始める。
最初はそれでいいのだが、そのうち本当にやることがなく
でも体がうずうずするので、弟や妹達と遊び始める。
私や夫は、夕飯準備をしたり、ぼーっとしたりして過ごす。
携帯は機内モードにしておく。
夕方になると、裏山からいっせいにヒグラシが鳴き始める。
♪カナカナカナカナカナカナカナカナカナ♪
キャンプ場にはお風呂があり、しかも薪をくべて沸かすお風呂。
沸かすのに2時間かかる。(沸かすのはキャンプ場のオーナーさん)
家族で散歩をし、そのお風呂で汗を流す。最高である。
お風呂の後は、薪を割り、火起こしをし、ご飯を作る。
こう言う手間が普段の生活では感じられなくなった。
昔は、お湯を沸かす、ご飯を作る、何をするにも手間がかかっていた。
それが現在はボタン1つでなんでもできる時代になった。
それって幸せなのかなあ〜、昔の人って本当にすごいねって
そんな話を家族でしながら、焚火をする。
2日目は、近くに公園を見つけた。
そこでサッカーをしたり、テニスをしたりして過ごす。
子供達も思う存分体を動かす。
夕飯の用意も、火起こしも、家族全員でやる。
小1息子は包丁で野菜切り、小4娘はお釜でご飯炊き、中2息子は火起こし
それぞれがやりたいこと、やれそうなことをやっている。
もう暇だとは言わない。
3日目最終日、テントやタープの片付けは寂しい。
後何回、家族でキャンプに行けるのだろうか。
不自由で、暇なキャンプが、なんとも言えない充実感を感じさせてくれるのである。
いじょう!