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無理をしないでね。

「無理しないでね。」
今の上司の口癖である。
子育て中の私は、
今は1ミリも無理できないのだが、
先に言われると
何だか違和感がある。

昨年までは別の部署にいて
その時の上司は、独身のキャリアウーマンだった。
配属当初は、私も頑張ってしまい
自分の負荷調整が出来ず、仕事のイライラは、子育てに影響した。娘は不安定になる。最終的には仕事も楽しくなくなる。
これではダメだと反省し、上司に相談して、時短にしたり、業務を調整してもらった。
失敗は成功のもとと言うけれど、
この過程があったから、仕事や子育てをやる上で、何が大切か、どういうことを意識しないといけないかが分かったと思う。

今の上司が悪いとは言わない。
彼自身、3人のお子さんの子育ての真っ最中で、1人障害を持っている子もいて、本当に大変なのだと言っていた。子育ての大変さ、思うようにうまくいかない辛さ、そういう見えない沢山の事情があっての「無理しないでね」なのだと思う。

ただ「無理しないでね」は
ありがたい言葉のようだけど、相手に言われると、仕事はほどほどにという意識が高まり、仕事自体へのモチベーションが下がってしまう。言葉とは恐ろしいものだ。
ちなみに、一度無理をしてしまった人は、自分でよく分かっている。無理するかしないかは、自分で決めるし、そのバランス感覚は「無理をしてみる」という経験しないと分からないことだと思う。私もまだ試行錯誤中である。

こんなことをウジウジ思う私なのだが、先日ふと気づく。
私も娘に同じことをよく言っていたのだ。
不登校の娘は、週1で学校の支援教室に行き、授業を受ける。ここしばらくは、気持ちがついていかないのか、休みがちである。
そんな時、娘に
「無理しないでいいよ」
言ってしまう。
言われた娘は、なんだか戸惑っているように感じる。
もしかしてこの言葉が逆に娘のやる気を削いでいるかも⁇
気をつけよう。
いじょう!

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