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サブカルで人生を考えたくなる。
そんなこんな(どんなどんな?)で始めたnoteですが、紹介する作品が選べない。。。 どうやったらスクロールしている人の目に留まるだろうかと考えてしまうのだ。好きな作品を紹介したくて書き始めたのに、初めから他人の評価を気にしてしまう。。とんだ自意識過剰だなと思う。
他人の評価から逃げたくなるような作品を選ぼう。
「ブルーピリオド」山口つばさ著(講談社)
やばい。いきなり最近の漫画選んでしまった。笑
かなり人気があり、これからの期待大の作品だ。コマの挿絵に使っている絵が筆者のほかに美術家の方が描いているものもあり、完成度が高くとても惹かれる。
簡単な感想は
ハンサムでなんでも卒なくこなす男子高校生が、本当にやりたいことと向き合おうとする。その際の、虚無感や、焦燥感に襲われる感覚がビシバシ伝わってくる。
といった感じだ。表現しがたいが、この手の漫画は私の大好物だ。笑
人生を考えたくなる。
昔の自分と比較してみる。高校時代の自分はこんな感じだ。
・自己表現が苦手だったし、表現する場を探そうともしなかった。
・親の保守的思考にあらがわずに、惰性で過ごしていた。
・本当に好きなものなんてなかった。
本作の主人公のように一歩踏み出す勇気くらいあればいいのにと後悔はする。しかし、高校生の頃に本作を読んだとしても、綺麗事だと流してしまっていたかもしれない。
人生を振り返ってみて、読んでみて感じたことは、好きなものに出会うきっかけなんて、そこらへんにあるということだ。
個人的には、2巻と4巻で泣きポイントがある。
まずは、2巻での親に美術の道へ進むことを伝えるシーン。
普通に大学に行って欲しい親
vs
ようやく夢中になれるものを見つけた自分
この構図は、家庭でよく見るものだ。大体が、保守的な甘い蜜に惹かれて安定の道に進むだろう。しかし、主人公は違った。親に自分の思いを言葉ではなく、絵で伝えるのだ。食器を洗ってひび割れた手、毎日作ってくれた弁当。言葉じゃなくて、視覚的なものとして愛情、感謝は伝わると気付かされた。
次に4巻
今までずっと仲の良かった友達。美術の道に進むことを決めた主人公に感化されて、友達も本当にやりたいことに進もうと決意する。
主人公は、自分が周りを動かすとは思いもしなかった。しかし、高校生の多感な時期に、友達が何かに夢中になっていたら、何らかの感情が湧き出るものだろう。もちろん嫉妬のような感情もあるだろうが、素直に喜んであげることや、尊敬する方がよっぽどきれいな友情ではないか。
現在、4巻まで発売しているので、まだ読んだこのない人はウェブでも本屋でも行ってみて買っていただきたいと思う。
これからも、主人公は、美術というセンスがものを言う世界で、努力や手数で勝負するのだろう。また、これから出てくる挿絵の完成度にも注目したい。
追記:
人生を考えたくなるなるなんて、大風呂敷を広げておいて、なんて薄い感想なんだ。情けなくなります。。処女記事なので大目に見ていただきたいです。