【感想文】映画「君たちはまだ長いトンネルの中」、漫画「こんなに危ない!?消費増税」
みなさんは、この「君たちはまだ長いトンネルの中」という映画をみたことがあるだろうか。
私が知ったのはぬぼ~っとTikTokを眺めていた時、切り抜きとして流れてきたのがきっかけだった。
国会の討論の切り抜きが流れてきたときに最後まで動画を見ることが多かったからもしれない。
TikTokの良い使い方だ。
若い子が少しでも政治や経済に興味を持ち、自分でこの国に対して意見を持ちたくなるということが大切だ。
さて今回の感想文は、映画と漫画のダブルだ。
ご存じの方もいるかもしれないが、映画「君たちはまだ長いトンネルの中」の原作が、漫画「こんなに危ない!?消費増税」なのである。
こちらの漫画は「消費増税反対botちゃん」というSNSで経済について発信している方みたい。詳しく知らなくてすみません。
今回、映画は知っていたが、その前に漫画をBOOKでOFFしたので読み、映画を鑑賞した。
二つ合わせた感想文とする。
正直、内容が濃くて、難しくて、勉強不足で物足りないものになってしまうきがするが、少なくとも私は、政治に向き合わなければいけないと心が変わった一人であると伝えたい。
アラサーなんで当たり前かもしれないのに。
映画「君たちはまだ長いトンネルの中」
申し訳ない。
たまたま今回、Youtubeを見ていたところ、期間限定で無料公開しているものが回ってきたのでそちらを試聴した。
ちなみに母にも勧めた。
↓まだ間に合えばぜひ見てほしい
脚本、監督ともに、なるせゆうせいさん。
主演は加藤小夏さん。
あらすじは、元財務相の父親を持つ女子高生が、政治について、消費増税に対して疑問を持ち、様々な方法で日本に訴えかけようとする物語。
映画の中で転機が訪れるのは授業から。
政治・経済の授業かな?
彼女が国の政策やそれに対する経済の動向についてツッコミを入れる。
こう見ると、国が教科書を作っているから、授業もお国様向けの内容になるわなと思う。
「この政策で経済はこれだけよくなった。」
私もテレビやネットニュースで見かけるが、正直働いていて周りに景気が良くなったと言っている人は殆どいない。
もちろん自分も感じない。
海外で働いている人くらいかな。
そう感じていたから、例えばこの授業の場面では、アベノミクスはこのような政策で、そのグラフではこうだけど、実質賃金は~などわかりやすく説明してくれる。GDPについても、私はこの時理解した。
その話を聞いて「だから経済が良くなったと感じないのか」と納得した。
この後も増税は必要か?について財務省と討論したりするが、政治家の話しっぷりって本当にテレビで見たまんま。
そんで私はへぇそうなんだ~って搾取されていた側。
分かってはいたけど、いやうすうすわかっていたから、目を背けたくて仕方なかったこと。
だって、私だけどうにかしたってこの国は変わらない。
変わらないのに、痛い現実に目を向けるのは本当に苦しい。
だから無関心になる。その方が楽だもんね。
彼女がとある政治家に、直談判するシーンがある。
その時の対話がなにより怖いと感じた。
32:22~
女子高生「(そういう政治を変えたいなら)選挙でくつがえせばいい。自分の意見を代弁してくれる人に一票投じてさ」
友達「今の若い人たちって選挙行かないよね。どうせ変わらないと思っているし」
女子高生「なんなら政府がそういう風潮作っているとこあると思うんだよね。だって今の政策を覆そうとしている人が増えたら困るでしょう」
( ゚Д゚)!
まんまと私もその風潮とやらに流されていた。
実は一人暮らしをしているとき、殆ど選挙に行かなかった。
一人暮らしで、仕事も忙しい、家から少し遠いところで投票、だったからまぁいいや~って。
今考えるともったいないことをしていたと思うよ。
一人一人が変わらないとね、だめだよね。
選挙行ったらジュースもらえるとかだと少し増えそう(知らんけど)
他にも社会保障に回してなかったお金のことや、税金は何のために徴収しているのかについて勉強になった。
税金は調整のため。
インフレになったらそれを抑えるための増税はあり。
だけどとりあえず今はこのデフレーションを脱却しないとって、そのために税金撤廃をってホンマにそれ。
勉強不足だから納得させられるばかりで、私から意見言えないけど、生活していても、ニュース見ていても、その大金どうしてるの?懐に入れてるの?私たちの税金、、、、、ってなることばかり。
給料を見てもこんなに一生懸命稼いだお金なのに、あんたらどこつこうてんねんてことばかり。
国債(よく聞く国の借金)についても説明されるが、私はほんまに馬鹿で、国の借金ってどこか世界の機関から借りているものだと思っていた。
(高校経済からやり直せって感じw)
でも実際は違う。
国が日本銀行から借りているものだ。
日本銀行とは何か。国の機関である。
だからそんな借金はないに等しい。
これを知ったとき、怒りまくってしまった。
「国民一人当たりの借金」とかよく聞くけど、それも違ったんだなと勉強になった。
知らないってことほど怖いものはない。
でも映画の最後は、財務省の少数派ではあるけど、正しく考えを持って政治を行おうとしている議員が、生配信番組をつかって、事実を話す。
この財務省の人は、離党届を準備しとけとか脅されるし、今後何が起こるかわからにけど、しっかり自分の意見や事実を述べることができた。
現代でもこのような人が一人でもいてくれたらいいなと願うが、実際はつぶされてしまうのだろうなと思う。
この映画でもこんなシーンがある。
主人公の父親は元財務相なのでだが、お酒を飲みながら、娘である主人公にこのような言葉を言う。
「勉強をたくさんしろ。搾取される側になるな。搾取する側になれ」
(セリフあっていなかったらすみません)
私はこのセリフどこかで聞いたことあるなって思った。
「ドラゴン桜」である。
漫画は読んだことないのでドラマでの記憶なるが、東大行く理由に、「馬鹿は国からお金を搾取され、だまされる」
「そういう人間になりたくないなら東大に行け。仕組みを作る側になれ!」
このセリフも私は胸に響いた。
きっとそういうことなんだろうな。
私は勉強してなかったから、搾取される側だけど、でも搾取される側にできることはあるはず。
・選挙へ行く。
・政治の情報を少しでも入れる。
・正しい経済知識を身についける。
・自分の意見をしっかり持つ。
この映画を見て、選挙は絶対に行くべきだと思ったし、入れる人もちゃんと意見書を読んで、自分の件を代弁してくれそうな人を選ぼうと思った。
漫画「こんなに危ない!?消費増税」
映画とそれほど内容は変わらないが、もっと詳しく経済や政治を知ることができる。
女子高生が入学した学校が、そういった政治関連の方々の息子や娘が多くいる学校で、学校の教育長からどんどん増税はよくない(デフレの今は)を訴えかけ、増税賛成派の政治家たちを論破していく。
こちらは、バトル漫画のように、次々に敵(経団連や新聞社、財務省他…)が現れるので、一つ一つの機関ごとに経済の仕組みや癒着についても知ることができる。
ちなみに、この漫画を読んでいると、単細胞の私はしばし国に対して怒りがわいてきて、読むのに疲れてしまい、読み終わるのに一か月ほどかかった笑
いつも大好きな漫画を読むときはかかっても1時間かなぁといいたところなのに笑
私が一番驚いたのは、新聞社との癒着があったこと。
もちろんジャーナリストとして、真実を書く人見入るかもしれないが、法人税を安くしてもらっているのか、、、と初めて知った。
そりゃ、日本の経済がいいように進んでいると報道されれば、こちらは信じてしまう。
現代はネットも進んでいるから、自分で調べようと思えばいくらでも経済状況の真実は知ることができる。
ただ、その時間がない人やわかりやすくまとめているものがあればそちらに目を通してしまう。
マスメディアが報道しないのも圧力というよりはこういった法人税の減税など国から根回しされているからなのかなと思う。
それこそ映画「君たちはまだ長いトンネル中」を放映するようなテレビ局はほぼいないだろう。
(地方のテレビ局はありそうかも)
あと漫画では経済学者たちについても、お金によって国側につくようなことを言うように根回しされていた。
漫画を読んでて思うのが、初めに主人公が、「消費税を増税すべきではない」と発言したときに、それぞれの国の機関で「なんで増税が必要か」について言い訳がしっかりしているところ。
正直知識のない私は言いくるめられてしまう。
頭のいい人が仕組みを作り、自分たちだけがいい思いをするような仕組み。
だけれどそれでは結局自分たちの首も占めるようになってしまうのではないかと思うが、これは単細胞の私だからそう思うのだろうか。
なんだか悔しいしかでてこない。
感想のまとめ
映画と漫画はほぼ内容が同じなので、漫画の感想ここまでとする。
私が両方目を通して悔しかったのはこれである。
橋本龍太郎総理が消費税を3%→5%に増税したとき、デフレ不況に突入した。そしてその4年後の総裁選ででのコメント、
「私の財政改革は間違っていた」
「これで国民に多大な迷惑をおかけした」
つまり増税は間違っていたと。
それにかかわらず、8%になり、10%になり、本当に日本経済のことを考えてりうのだろうか。
あなたの懐に入る給料のためだけに増税されている気分になる。
主人公の言うように、一生増税するなとは言わない、ただとんでもねぇデフレの時はやめるべきだと私も思った。
実は、私はオーストラリアに留学に行くのだが、丁度円安が進んでやばかった5月ごろ入学金の支払いだった。
その時の豪ドルは1ドル104円(すごいときは106円)。
見積もりを出した時の3月では1ドル84円。
私は円の価値が下がっていくのを目の当たりにしてしまい、本当に日本このままで大丈夫か?と身に染みて感じた。
そのころ都知事選もあって、私は久しぶりにエントリーした人たちの公約を一生懸命読んで、私の意見を代弁してくれそうな人に投票した。
こうやって政治に参加するのも悪くない。
今は変わらないかもしれないけど、みんなが政治に参加して、政治家たちの思惑をひっくり返した時の表情が見てみたい。
私たち一人一人にその覆すチャンスがあるんだ。
今、少しこうやって勉強することによって、オーストラリアでも勉強してみたいことが増えた。
最初は英語の勉強して、動物園に行ってコアラを触って、ウォンバットに会って、動物の保護ボランティアに参加できればいいやと思っていたが、向こうの政治についても耳入れておきたい。
(果たしてニュースを聞き取れるのか(;'∀'))
オーストラリアは最低賃金が世界一高い国。
近年日本人がワーキングホリデーで多く入国し、仕事がなく大変なことになっているとのことを目にするほど。
どのような政治を行えばそんなに好景気が訪れるのか。
政治の仕組みはどうなっているのか。
そんなことにも興味を持てるようになった。
何度も言うが、大人でされ目を背けたい政治の事実である。
若い世代が目を向けられるはずがない。
でも少しでも私みたいに国に対して自分の意見を持てるようになると、政治の見方も変わってくる。
そのきっかけとしては、この映画と漫画、両作品ともとてもおすすめである。
これを読んでくれた人も、政治に賛成反対、増税に賛成反対はともかくとして、ちゃんと自分の意見を持って政治に対して興味を持ってくれたら良いなぁと思う。