記事に「#ネタバレ」タグがついています
記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。

【感想文】18年越し「電車男」について語る

※以下より、ドラマ・映画・小説の電車男のネタバレありんす

最近、三宅香帆著「なぜ、働いていると本が読めなくなるのか」という本を読んだ。
本屋に行くのが好きで、この本を見かけたとき、タイトルを見て共感しかわかなかった。
私は漫画と小説を読むのが大好きだったが、社会人になってからは読むのが疲れになってしまうようになった。
この本の中身をチラッと読んだ時も、映画「花束みたいな恋をした」で私が最も共感した部分、「麦の心情の変化(趣味が読書だった彼が仕事が忙しくパズドラしか癒しがなくなる)」について書かれており、絶対読みたいと思った。
読んだ結果、基本的に科学的視点ではなく、あくまで、労働と読書の歴史から「なぜ、働いていると本が読めなくなるのか」について読み解いていく内容だった。
(この本の読書感想文も書く予定)

長くなったが、その読書の歴史の一つに「電車男」が出てくるのである。
インターネットの普及と純愛から小説がベストセラーとなった、らしい。

丁度、ドラマが放映されていた時期、私は小学校低学年。
少しずつドラマ「電車男」について思い出してきて、思わず見たくなってしまい、必死に探して何とか見ることに成功。
そして、なぜか勢いで図書館で文庫本を借りて一気に読んだ。
ちなみに本はひたすらスレがそのまま記載されているから、ネット民のワイ、読み始めた止まらない笑
ヲタク気質の極み癖もあって、山田孝之さん主演の映画も試聴。

ドラマ→文庫本→映画と電車男に触れてきた感想を書いていこうと思う。
ちなみに本来の年代を追うと、
単行本発売→2004年10月
映画公開→2005年6月
ドラマ→2005年7月
文庫本発売→2007年1月

まずはドラマの感想。
書くまでもないけど。
オープニングのエレクトリック・ライト・オーケストラの「Twilight」とアニメ「月面兎兵器ミーナ」の映像からまぁ懐かしい( *´艸`)

当時は「オタクきもいな」と思っていたのに…
その数年後、まさか自分がアイドルヲタクとして、秋葉チャンになって、メイド喫茶に通うようになるとは…
※解説:秋葉原には女性アイドルグッズの中古店がたくさんあり、お買い物ついでにメイド喫茶でアイドル(のような存在)とおしゃべりしながらお茶を飲むのである(いいえ)

当時、真っ只中にヲタク全開してたら、社会から白い目で見られ、家族からも迫害をうけていたのかなと思うと寒気がするぜ。

時代の流れを感じながらドラマを見ていて驚いたこと。
電車男22歳、エルメス推定25歳。
若い…私がヲタク真っ只中が大学入学の19歳から最後の推しメンを全力で追いかけた25歳まで…
なんてこったい。
今アラサー後半戦の私からすると、若い子二人の純愛見ていて、ただただ可愛いと思うばかり。
年取ったな、私。

ちょっとドラマの感想からずれたが、とりあえずドラマは、
①出演者が多い。
・電車男には両親、妹、会社の人(主に3人)、ヲタク友達、推し。
・エルメスは、両親、弟、勘違い婚約者、元彼、友人2人。
②ハプニング多い
・エルメスのサーフィン聞き間違い事件。
・メールアドレスなかなか聞けない(´・ω・`)
・エルメスの両親の離婚。→嘘恐怖症のエルメス。
・ヲタクしてる電車男と遭遇。(ヲタクを隠してたから..)
・エルメスのストーカー事件。
・2ちゃんバレ事件。
・脱ヲタク….

こんなところ。
あとは、当時小学校低学年の私は、イケメンとかブサイクとか美人とか可愛いとか萌えとかよくわからず見てたけど、今見るとですね、
伊東美咲さんが美しすぎるし、可愛すぎるし、スタイル良すぎ、身長高杉!!萌え!!!!(黙れ)

My母やMy姉に当時の伊東美咲さんについて聞くとやはり美人でスタイル抜群の一強女優さんだったらしい。こんな完璧な人おるんか(´;ω;`)

とりあえず、感想としては「ザ・ドラマ」のようにすれ違いがあって、困難を乗り越えた末の二人の本当の愛に気づく感じ。
電車男もエルメスも天然で優しくてお互いすごく好きなんだろうなって伝わってきて、見ててかわええカポーや、がんばりや~ってなる。

続いて、文庫本読破の感想。
これはドラマの感想を踏まえての感想となるわけだが、一言で表すと「もっとシンプルだし、もしかして電車男って普通にかっこいいのでは…」
(一言とは)

伏線を引いたドラマでのハプニングリストは文庫本のスレの中ではほとんど起こらない。
エルメスは、両親と3人+イッヌと仲良く暮らしてるお嬢様で、元カレの恐怖症とかなさそう。
電車男はあっさりと2ちゃんのことは話したみたいだし。
ヲタバレはエルメスもその気が少しあるみたいで納得したみたいだし。
唯一あったのは、電車で痴漢被害にあったてとこ。
心配だから一緒に出勤しようという流れだが、出勤となるとなかなか時間を合わせるのが大変でこの話はなくなった。

電車男が最初の電話をかける一歩を踏み出すのに時間かかったのと、躁のときは調子がいいけど、突然「僕じゃ釣り合わないのでは…遊ばれているのかな…」となるところは変わらない。
スレ読んでるだけだと、エルメスは食事行ってから普通に電車男のこと好きそうなんだよな。

「電車男がかっこいいのでは」というのは「秋葉原で暇をつぶしていたら秋葉系に見えないと言われた」という書き込みがあったこと。
ヲタクは基本、所作でヲタクとばれてしまう節があるが(経験談)、彼は自分を遠目でしっかり分析し、彼女のために変わろうとする(意地を張らないタイプ)その姿勢がいい意味でヲタクっぽくない。

本を読んでいると、そもそも初めの出会いが、酔っぱらいのおじいさんと
かなり言い合いしてそうで、陰キャなヲタク感はあまり感じられなかった。
そこで、もしかして、普通にしてればかっこいいのでは?と妄想をしたわけである。

ここで次につながる。
ドラマ伊藤淳史さんが演じていた電車男はヲタクが体から滲んでいたが、
文庫本を読んだ感想だと、山田孝之さんが演じた電車男の方が近いのでは…と。
そこで映画が見たくなり必死に探してまた見たわけである。

ちなみに余談だが、読書中に電車男の現在について気になり、ググったことがあった。
そこで出てきたのが、「実は電車男はいない」という説だった。
まぁよく神スレ様と言われるくらい大きな本当っぽいスレを立て結果的に嘘だったというものは多く存在している。
「ふ~ん」と思いながら、読書を続けた。

文庫本のあとがきが対談だった。
スレを立ち上げた中の人と、2ちゃん作成者のひろゆき、編集者、そして電車男との対談だったのだ!!!!
存在するやんけ!!!!!!
そこではドラマや映画、単行本、そして、「電車男存在しない説」について語られていた。
大 興 奮 !

そんなこんなで映画の感想へいきます。
映画はもちろんのことだが、ドラマと文庫本を踏まえた上での感想となる。
いくつか頭に残っている単語としては、
・中谷美紀さんだぁ(o^―^o)ニコ
・私の理想エルメスは….
・短縮しすぎじゃね
・事件が少ないところはほぼ原作通….え。

まず、文庫本ではエルメスは「中谷美紀さんに似ている」ということだったので、本人使ったんだぁ!!!と興奮。(18年越し)
山田孝之さんのヲタク臭は思ったより出ていたし、年齢的にも文庫本にあっていたように感じた。
ただイケメンスギ…

エルメスは正直、伊東美咲さんの方が私の理想だった。
伊東美咲さんの方が、話す速度が遅く、表情の感じも天然感がでていた。
エルメス名言語録、
「カマかけてたんですよ」
「大丈夫です、ちゃんとつかんでますから」
「頑張って(告白のシーンで手をつかみながら)」
甘くゆったり言われると…萌える(*/ω\*) w(゚Д゚)wメヲサマセ!!

あとは、映画だと服選びや食事のシーンが少なくて、文庫本だと会うたびに服を買っていたし、ドラマでも服装は結構気にしていたから、些細だけどもう少しそんなシーンがあったらよかったなと思った。

文庫本は割とシンプルと書いたが映画はここに忠実でよかった。
聞き違い事件もないし、嘘ついてすれ違ったりも特にない。
うんうん、いいじゃん。
と思ったラスト、事件が起きる。

電車男が部屋を借りて料理をするというデートプランだった。
しかし部屋を借りたがカードがないと受付できないという。
(⊙_⊙)?
きっと現実なら、身分証明書があったらどうにかなっただろう。
そこで電車男が自分に自信を無くし、エルメスとすれ違うようになる。
わけわかめ。これが映画の中の唯一のすれ違いとなる。

結果的にはスレの住人達に励まされて、エルメスへの好きな気持ちを改めて確認し、会いに行き、あとは大胆にも道端で、というながれで、私的には納得いかずに終わるわけである。
最後の曲がオレンジレンジで平成を感じた。(うるさい)

最終的にはどれが良かった?と聞かれれば、ドラマで事件回数をもう少し減らして、電車男はもう少し自信を持ってくれればいいかなって感じ。
自分の年齢のせいか、電車男が可愛く見えてしまったから、当時とは全く違う感じで見てしまった。
久しぶりに熱中した~
改めてこの時代のドラマ好きだったな~となりますた。(電車男風)

電車男について調べると、漫画化や舞台化もしているみたい。
私全然制覇してないやん。

漫画は2人くらいがかいているみたいで、漫画の比較ブログを書いている人もいる。
渡辺航さんは知っていたから読んでみたいなって思った。

てな感じで、18年越しに電車男について語ってみた。
年齢とともに感じることも変わってきますな。

本読んだり、映画みたり、ドラマ見たり、アニメ見たり、文化系人間なのでまた感想書きます!


いいなと思ったら応援しよう!