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他人を気にし過ぎないこと

ドイツに住み始め、気がついたことがあります。


周りの人たちは、私に興味がない。



一見するとマイナスに思いますが、これは私にはプラスに作用しました。


※あくまでもこれは、ドイツにやってきた一人の日本人が1年住んでみて、自分の生きる世界の中で感じ取ったことの一つを書き記しているだけで、全ドイツ人がこうだとか、だから日本はどうだとか言うつもりは全くありません。


例えば服装もその一つ。日本にいた頃は、その年齢になって膝の出る服を着て・・・みたいなことよく耳にしていましたし、自分もなんとなく、アラサーになったら極力短パンやミニスカートは卒業しよう、という意識がありました。


そうしてほぼ処分し、こちらに引っ越してきてみると おやまぁ。
夏になると年齢問わず、みんな短パンやミニスカートを履いているではないですか。


日差しも強いので、長ズボンやロングスカートはとにかく暑い。


自分が今まで気にしていたことはなんだったのか、そもそも誰にも迷惑かけていないのに何を心配していたのか、もしかして、、、最初から私が自意識過剰だったのか??!


と、なんだかアホらしくなってしまい、こちらで数着購入しました。
スタイルに自信があるとかないとか、本当にどうでも良いのです。
当たり前ですよね、暑い→薄着・短パン


犯罪に巻き込まれないように、というのはもちろん一つの理由かもしれませんが。
むしろ日焼け対策万全でオシャレしていた方が観光客と一発で分かるのでスリやひったくりに狙われやすい気も・・・


服装に限らず、自分はなぜあんなに周りの目を気にして生きていたのか分からなくなりつつあります。
もともと私は大勢に馴染むのが苦手で、かといって独自路線を完全に一人ぼっちで突き進む勇気も持ち合わせていませんでした。

たくさん悩んだこともありましたが、結局は常に周りの目を気にして生きてきたんだと思います。大学出たら新卒で就職して、何歳までには結婚、何歳までには出産、など、それは自分が気にしなければ良いだけの話なのに、周りにどう見られているのか気になり、流れに乗っていないといけない気がして・・・ただ実際乗ってみると、やっぱりなんか違う。。。と心の中とのギャップに苦しみ、悩みすぎて少し病んだりして。文字にすると、なんだか生きにくそう。。。


こちらにきて、その苦しい心が解放されました。
というのも、日本で言うならいわゆる「ちょっと変わった個性的な人」が山ほどいるのです。一歩外に出てみると、スピーカーを持ちながら街をノリノリで歩く人、おやつ食べながらDuolingoしているレジの店員、トラムへ必死に書斎机を運び入れようと頑張っている人、凄く鼻歌のボリュームが大きい人、突然人参を丸ごとかじり出す人。そして、30歳過ぎの学生の人、働くためにドイツ語を必死に学ぶ外国人、家族で移住を決断した人、など、彼らも皆この国を形成している一員なのです。

あまりに格好が奇抜だと流石に視線は向けますが、それでもジロジロみたりカメラを向けるなんてことはもってのほかで、基本は誰も特に気にせず素通りします。
自分に関わる(不利益を被るなど)ことでもないので、本当にどうでも良いのだと思います。笑

そのような今まであまり会ったことのなかったタイプの人たちと、その周りの人々をたくさんみて、世界は広い、みんなが同じタイミングで何かをしなければいけないなんてことはあり得ないのだ、と感じました。
もちろんまっすぐキャリアを積んでゆく人は尊敬していますし、とっても羨ましいです。ただ私はもう少し人生を、自由に楽しんでいく方向にフォーカスしても良いのではないかと気づきました。



ちなみに渡航前に一番言われた、「ヨーロッパ?オシャレ!!」の言葉を、たまに思い出します。
私が最も影響を受けている部分はファッショナブルな部分ではなく、より野生的な、自然体に戻っていくようなスタイルで、オシャレさで言うならば後退しています。笑


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