
海外赴任帯同。仕事継続から退職へと気持ちが変わった話
9月末に無事フランスに到着、引越しました。
9月頭ごろは引越準備が終わるかヒヤヒヤしていましたが、何とかなりました…(というか何とかしたというか)
また引越・渡航の際の準備やノウハウについてはまとめていきたいと思っています!
大学時代にパリへ旅行で訪れて以来、10年ぶりのフランス。
パリはやはり人類の歴史を感じさせる重厚感やおしゃれな意識の高さを感じます。
一方で、今回私たち家族が住むことに決めたのはパリに近い郊外です。(メトロに乗って20-30分程度でパリに行くことができる近さ)日本に住んでいた時も関東圏在住だったので、それと近い距離感です。
観光地もない郊外なのでフランスの雰囲気は感じつつもパリとは違った地元の雰囲気を感じていて、なかなか興味深いです。
郊外状況についてもそのうちまとめたいですが、今回は仕事継続するつもりだったけど結局退職に至ってしまった話を自分なりに沈殿させたく書いておこうかなと考えています。
仕事は続ける予定だった
夫の海外赴任が正式に決定したのは今年の3月頭。
夫の上司が1年前くらいから「もしかしたらあるかも」と伝えておいてくださったおかげで、特に驚きもなく聞くことができました。
夫と私は同じ会社で、夫の上司が私の仕事も現地でできるように手配してくださっていると夫から聞いており、「なんてできた人なんだ・・・!」と感心しきっていました。
しかし、会社という組織は何が起こるかわからない場所であります。
夫の上司が急遽ポジションを退くこととなり、私の仕事の行方が定かでなくなりました。。私の上司は海外にポストを置くことに消極的であったためです。明確には言われなかったものの、「本当に家族で海外に行くの?」と何度も聞かれたり、「もう〇〇氏(夫の上司)はいないからね」と、消極的な姿勢であることが垣間見られる言葉が聞かれたりしました。
その中で、私は自分の今までのキャリアと現地でやるべき仕事がマッチする部分はここかな、とイメージしながら日本と現地の関係者に相談してみたり自分ができる範囲のことはやってみていました。
退職に至った理由
会社の状況に変化はありつつも、自分の中では100%現地で仕事を継続するし、退職の「た」の字も考えていなかったのですが・・・退職に至りました。。
理由としては以下ではないかと整理しています。
わかりやすく3点に整理しましたが、退職に至った当時は複雑な心境で引越準備の忙しさもありしっかり考えることはできませんでした。退職するのは初めての経験でしたが、退職に至る理由はシンプルに決まるものでもないんだなと痛感しました。
⒈ 海外赴任✖️共働きに対する会社のサポートが皆無
私の会社の海外赴任に対する考え方(旧来型)は「自分で何とかする」でした。
ここ数年、海外展開を強化するため考え方に変化も出てきて会社がサポートする部分も増えてきましたが(赴任手当の拡充等)実務面が追いついていない部分もあり、特にV ISA関連は個人でやることが前提でした。(他社を知らないので普通なのかもしれませんが、、)
現地との業務が増えたので夕方のミーティングが増えたり、夫も赴任前の出張が増えたりして私のワンオペが継続したりと私の仕事・家庭上の変化が多少なりともありました。
実家が遠方で頻繁に手伝いもお願いできないので、ベビーシッターさんを依頼したりと色々工夫はしていましたが、常に時間とタスクに追われて疲弊していました。
その中で、不慣れなVISAの準備。。。
会社側も家族VISAは知見がないのでエージェントに丸投げ状態。そのエージェントがまあ使えない。数回失敗して、本腰を入れないとダメだなと気付いて仕事ばりに自らがプロジェクトリーダーをする意識で対応しました。
夫が「ビザを早く取得して赴任したい」とよく呟いていることがプレッシャーにもなっていたので(なら自分がやれよと伝えていましたが笑)仕事・家庭上の変化に加えてVISAを自分で取得しにかかったのは負担になりました。。
⒉ 子育てがピーク期。あと1年遅かったら違ったかも
4月に下の子(当時1歳)が新しい保育園に転園して慣らし保育&病気の洗礼を数ヶ月くらうことになりました。。
そして徐々にイヤイヤ期も始まってきて。一筋縄ではいかないことに加えて、夫の長期出張によるワンオペになり・・・
新しい仕事×ワンオペ×子ども看病 は やってはいけない掛け算です・・・
1と2の組み合わせで相当疲れ切っており、8月頭には仕事をするたびに動悸と涙が止まらなくなり、「ああ、もうダメなんだな。。」と白旗をあげました。
⒊ 自分のキャリアプラン
白旗をあげた時に、次に考えたのは今の会社に残るかどうかということです。
時短や契約を変化して(例えば総合職から一般職に変化するようなイメージ)自分が働きやすい環境を整えて再スタートするのか、退職するのか の2択でした。
これは私個人の考え方ですが、全力で仕事に取り組んでこれたのは「会社をよりよく変えたい」と強く感じていたからです。
会社に合う部分もありましたが、合わない部分やもっとこうした方がいい、と思う部分も多分にあり、そこに変化を提案してより良くしていくことがとても好きでした。より良い変化に対しては然るべき評価もあり、社内の女性の中では順調に昇進していた方だと思います。
上記の考え方において、働き方を制限すると「より良い変化は起こしづらくなる」と感じました。今は昇進して、意思決定権も持っているのにその権利もなくなり、現地に行くと日本での存在感も薄れるので、恐らく発言権も無くなるだろう。
働き方を制限して、陰日向から黙って見ていられるのかな?と思うと、やるせない気持ちになり退職する気持ちに傾いていきました。
また、現地に赴任にするにあたって私の仕事を大幅に変化させる必要性もあり、今までのキャリアから延長線上に描けないイメージもありました。
今後のキャリアプランを考えると、やるせない気持ちのまま気の進まない仕事を続けるのは自分にとっても周囲にとっても悪影響であると考えました。
と、愚痴のようにつらつらと書いてしまいましたが、、
人によっては「会社が仕事を続けさせてくれるなんて有り難いことだ」と捉えて、がむしゃらに頑張れる方もいると思います。実際にそう言われたりもしました。
海外赴任帯同や駐在妻でインターネットを検索すると、会社側から現地で一切仕事はできないと言われて泣く泣く退職した、現地のVISAの関係で働けない等というようなケースもみました。
自分は恵まれていた方だったのかもしれない。自分の体力や精神力のなさ、新しい環境への柔軟性のなさ等を痛感しています。
ただ、あのままの状態を続けていたら家庭か自分か、どちらかが崩壊していたなと思うので選択した結論に後悔は一切ありません。
あの時の自分の未熟さや成長すべき部分を自覚できた良い機会だと捉えて、次を見据えたいと考えています。
最後に
9月末にフランスに来て、もうすぐ1ヶ月経ちます。
最初の頃はバタバタしていましたが、落ち着いてくると働きたくなってきて求人ページばかり覗いてしまいます笑
下の子の預け先を現在探し中なので、それが見つかったら何かしら仕事ができるようにしたい!早くいい保育園が見つかりますように・・・
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