八識(はっしき)と銀行
「○○銀行ってピリ辛の味付けなので、白ご飯が進みます」
「私はこのなめらかな手触りで、△△銀行に決めました」
無味無臭の金融サービスを扱う銀行では、絶対に頂くことができないお客様の声。
今回は「形なき商品しか扱わない銀行が、どうやってお客様のハートを射止められるのか?」を考えてみました。
そのヒントとなるのが、仏教の教え『八識(はっしき)』。
現役銀行マンがおくる八識の全容。
全サラリーマン必修の科目ですぜ!
■八識
絶対に知っておくべき八識の定義は、以下のとおりです。
八識とは、人間の脳が持つ8つの感覚。
それぞれ紹介していきます。
基本の5つは五感
八識のうち、基本の5つは五感と同じ。
視覚 = 眼識(げんしき)
聴覚 = 耳識(にしき)
嗅覚 = 鼻識(びしき)
味覚 = 舌識(ぜっしき)
触覚 = 身識(しんしき)
6つ目『意識』
続いて6つ目の『意識』。
これ、実は仏教用語らしい…
ということで、『意識』の仏教的な意味合いは以下のとおり。
五感を使って自分の周囲を認知するのが『意識』。
例えば、交通事故を目にしたとき。
車がぶつかる場面を見て、音を聞き、衝撃を肌で感じて、交通事故を認知する。
このように五感を使って、周囲を認知するのが『意識』の役割です。
7つ目『末那識(まなしき)』
『意識』より深いところにある心の感覚が『末那識(まなしき)』。
その定義はこちら。
一言でいうと、自我・エゴイズム・執着心。
先ほどの交通事故の例でいうと、交通事故を認知して、「巻きこれなくて良かった…」と思ったりする心の動きのこと。
8つ目『阿頼耶識(あらやしき)』
最後の『阿頼耶識(あらやしき)』は、さらに心の奥底にあるもの。定義はこちら。
一言でいうと、無意識のこと。
交通事故を目にしたとき、無意識に「うおっっ!?」ってなりますよね。
なぜ、そうなるのか?
そんなこと分かりませんよね。
だって、無意識にそうなるから。
■八識と銀行
皆さん、八識を理解頂けたでしょうか?
理解頂けたなら、この記事はコレにて終了。
閉店ガラガラでございます!
ここからは、わたくし、途方に暮れる銀行員の徒然メモ。クソどーでもいいことを書いてるので読まない方がいい!時間の無駄!!
営業で八識が使えないか?
ビジネスの現場。特にBtoCのビジネスでは、顧客の感覚を刺激することが重要。
銀行営業で八識がどう使えるか考えてみる。
まずは、八識をおさらい!
鼻識・舌識・身識は無理ゲー
銀行が扱う金融サービスは、無形のサービス財。
香り・味・肌ざわりなんて無い。
つまり、鼻識・舌識・身識に訴えることは不可能。
結構やってる眼識・耳識・意識・末那識
次は、結構やってる視覚と聴覚と意識。
例えば、テレビ広告。
起用する芸能人のビジュアル・声・好感度を通じて、顧客心理に訴える。
その他にも新聞、サウンドロゴ、イメージキャラクターなども。
それから末那識(まなしき)。
顧客の「損したくない」という自我を刺激する宣伝文句はよく見られます。
例えば、イオン銀行の資産運用(↓)の広告コピー。
ストレートに「預金だけではお金が増えない」と伝える潔さ。力強い訴求ワード!
未知なる阿頼耶識
残るは、ミスター無意識こと阿頼耶識。
銀行はもっと阿頼耶識を攻めるべき!
これからの時代、顧客の内なる無意識まで潜入できた銀行が勝ち組になるといっても過言ではありません。
コモディティ化する金融サービス。
銀行の安心・安全なイメージは当たり前。
もはや地域密着での差別化すら困難。
そんな中、残された手段はただ一つ。
顧客に銀行を選ぶ余地を与えない、「この世に銀行は○○銀行しかない」と思わせる洗脳的マーケティング!
■洗脳的マーケティングのすゝめ
「この世に銀行は○○銀行しかない」と思わせる洗脳的マーケティング。
ここまで無心で書きましたが、冷静に読み返すと結構イッちゃってますね…
でも、もう引き返せない!
いや!引き返さない!!
顧客を洗脳するために銀行ができることは、コレだあぁー!
コンビニの数を超える店舗数
顧客チャネルとして、FAX・ポケベルを復活し、伝書鳩・モールス信号を新設
イメージキャラクターは国民的アニメよりベジータを採用
すべての紙幣の日本銀行券の文字を『○○銀行券』に手書き修正
ちびっこ全員にプレステorスイッチ配布
おじいおばあに肩たたき券50年分を配布
と言いだしたらキリがないので、この記事はこの辺で終了!
銀行員の皆さん
どんどんパクってください😘
「パクるとこねーよっ」って方のスキ、お待ちしております!