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何もうまくいかない2月 / 社会復帰への奮闘
何をしても、うまくいかない。
何一つ、うまくいかない。
そんな2月を過ごしている。
詳細を話すのは控えたいので、例えばなしをしよう。
寒く暗い夜、1人で道なき道を歩いていると遠くに光が見えた。希望を持ち、その光の方へと進んでいると穴に落ちてしまい、足に傷を負った。身体は泥だらけになった。それでもなんとか歩いていると、明かりがついた小屋を見つけた。中には誰もおらず暖炉には火がついていた。少しだけ休ませてもらおうと暖炉のそばの床に座る。
知らずのうちに寝てしまったようで、息苦しさと焦げ臭い匂いで目が覚める。なんと暖炉の火が燃え広がっており、足をひきずりながらなんとかそこから逃げ出す。赤い炎に包まれてゆく小屋を呆然と見つめていると、そこに小屋の主人が帰ってきて「お前のせいだ」と怒鳴り散らす。何度も頭を下げ謝るが許してはくれず、仕舞いには口も聞いてくれなくなった。
これだけ時間が過ぎたというのに、まだ夜が続いている。そしてまた光の方へと歩いてゆく。『あの光の元までがんばらねば』と。しかし今度は、嵐に襲われる。ひどい暴風雨だ。呼吸をするのもやっと。少しでも風と雨を凌ごうと大きな木が集まっている方へ向かうが、落雷によりその木たちは見るも無惨な状態となってしまう。着ている服は水分を含み重くなり、身体に張り付く。
目を開けるのもやっとで、光すらも今は見えない。
こんな状況だ。
人生のどん底と言っていいだろうか。
そしてそんなときに、更なる追い討ちをかけてきたのが先日受けたオンライン面接である。
何度も記事に書いているので知ってくれている方もいらっしゃると思うが、私は2年前に病気となり健康と職を失った。ほぼ寝たきり状態の時期もあった。そこからゆっくりと回復していき、リハビリにもかなりの時間を要したが、現在は日常生活に支障がないほどになった。
そして今年になり、社会復帰をしようと決めた。
だが、立ちはだかる壁は大きい。
闘病明けなこともあるが、30代でこれといった資格もスキルもない、職も転々としてきているのでこれといった経験もない。10~20代の私が、現在の私の邪魔をする。全ては誰のせいでもない。自分自身の責任だ。
けれども諦めるわけにはいかない。
悔やんでいても、動かなければ何も変わらないのだ。
今回の社会復帰にあたり、望む重要条件は1つ。
完全在宅勤務(フルリモート)であること!!
やはり病気になる以前の身体にはなかなか戻らない。体力は、去年から続けている運動やウォーキングにより戻ってきてはいるが、とても疲れやすい上に、脳疲労も起こりやすい。なので、通勤にかかる負担を減らし、自分が仕事に集中できる環境下が1番だと考えた。しかし、そのような求人は多くない。それも"業務未経験者OK"となると更に少ないのが現実だ。
けれども諦めるわけにはいかない。(2回目)
ここで諦めたら間違いなく後悔することになる。
私は片っ端から応募した。
はじめは書類選考。
何社かは面接へ行けるだろうと思っていたが、世の中そんなに甘くない。願い叶わず止まることのない不採用通知。氷河期が私だけに訪れているのだろうか。『世界から必要とされていない』まで思えてくる。私の益々のご活躍を祈っているだなんて、心にもないことを送らないでくれたまえ。
けれども諦めるわけにはいかない。(3回目)
諦めたらそこで試合終了。
登録したいくつもの求人サイトを見続けて、条件が合えば応募。もちろん募集元の会社はしっかり調べている。そうしてやっと、1社面接へ進むこととなった。久しぶりすぎる面接前の感覚。面接対策はしっかりやったつもりだ。毎回面接後には、もう二度とこんなことしたくないと思ってしまうのだが今回はどうだろうか。
そしてオンラインで20~30分ほどの面接が行われた。
結果、私はボロボロになった。
長い年月、外で雨風にさらされた旗のよう。
冒頭の例えばなしの状態 + 面接 = ボロボロの2乗
もう2度と面接はごめんだ。
自分で応募したのにも関わらず、"私を知ろうとしないでほしい"という気持ちしかない。
面接後しばらくしてから、母から別件で電話がかかってきたのだが声を聞いて涙が出てしまった。涙が出るともう泣くことを止められない。涙、鼻水の大洪水だ。この歳でこんなことになってしまうなんて。母には心配をかけたくないのに、なんだかもう限界だった。その後に、夫の前でも「もう全部疲れたー嫌になったー」と泣いてしまった。
この日は大人であることを忘れ、わんわん泣いた。
だが、これがよかったようだ。
泣いてスッキリとはこのことだ。
詳しいことはわからないのだが、泣くというのは心にいいらしい。特にストレスを抱えているとき。泣きすぎて目が腫れ、1日中ショボショボしてしまうのは致し方ない。人前で泣いたり、弱音を吐けるようになったのはここ最近のこと。これが出来るようになってから、だいぶ生きやすくなったように思う。
その夜ベッドに入り、思い出した面接担当者の一言。
「ふーん、じゃ体力が落ちる病気だったんですか?」
そのときは返答に集中していたので気にならなかったが、後に大きな悲しみとなる一言だった。そしてそれは寝る前には小さな怒りと変わっていった。思い返せば、他にも気に障る質問や話し方がちょいちょいあった。考えれば考えるほど腹が立ってくる。でも、そこで郷ひろみさんのインタビュー記事を思い出した。"他人に怒ったことがない、期待していないから"という内容。その言葉を思い出し、パッと怒りを手放すことができた。私は他人に期待しすぎなのかもしれない。
冒頭で現在の状況を例えばなしにしてしまったが、何があったのかをいつか笑い話として記事に書けたらいいなと思っている。
社会復帰の話については、また進捗状況を書く予定だ。これからどうなっていくのか全然わからない。完全在宅ではなく、何か別の仕事に就くことになる可能性もある。でも、やりきったと思えるくらい、自分を信じて頑張ってみようと思う。1人の人間の奮闘記だと思って読んでいただけたらうれしい。
久しぶりの面接や就活(就活とはいえないレベルだが)を行って、思うこと学んだことはいくつかある。まず、自分がどれだけ経験を積み、知識があっても謙虚でいたいということだ。「この業務は未経験」という人を見下げる偉そうな態度の人間にはなりたくない。そして、何十年も社会人としてバリバリ働き成果を出していようと、人として未熟な方はいるということ。
だから、面接に限らず誰かに言われた一言に傷つかず、自分に胸を張って生きていきたい。それに尊敬する方たちもたっくさんいる。
今どん底にいて何をしてもうまくいかないと嘆いている方がいたら、1人じゃないと思ってほしい。
きっとこんな日々は長くは続かないよ。
いっしょに乗り越えようね!
春よ、こい!!!🌸