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支度

目が錯覚するほど白い
誕生日ケーキも年々食べられなくなって、
増えたろうそくに灯る火を指折り数えては
目汁が溢れる。

金木犀が好きだ。
甘い香りに誘われて歩けど、
死んだ姉には会わせてくれない。

私もいつか土に帰り
風となる。
そうしたら分かるだろうか、
目汁が溢れた意味もなにもかも。

もう行かなくちゃ
さあ、生まれてくる準備。
また会おうね
次の人生でもよろしくね。

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