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他者への想像力の欠如

先日、友人のFBの投稿で冬の乗り越え方について「対策」や「ノウハウ」を募集していました。

私の住む但馬地方(山陰)は日本海側に位置しているため、冬は曇天の日が多く、雪もよく降る地域です。冬はとても厳しい季節です。

そして、日照不足による「季節性うつ」「季節性感情障害」になる方もいて、私もここ最近その症状が出るようになってきました。

特に今年は気力が出なかったり、すぐに疲れたりしてしまうので、自分の体調と相談しながら仕事をセーブしていました。

こういうのって、自分ではどうしようもないんです。
もちろん生活習慣の改善や、食生活を変えてみたり、運動してみたりしたらよくなる人もいると思います。

でも、世の中には一定数どうしようもない人がいて、ただ春が来るのを堪え忍ぶしかない人もいるのです。

それで、先述の友人の投稿に戻るのですが、他の方のコメントを見てみて気付いたことがあります。

想像力が欠如しているんです。

・気合いで乗り切るしかないでしょう。
・物理的に準備しておけば大丈夫でしょ。
・季節を楽しみましょう
・しょうがないと割り切る
・辛さを超えると楽になる

これって鬱の人に頑張れ!って言っちゃうのと同じように相手のことを何も考えていないなって私は感じました。
なった人にしかわからないと言ってしまえば、それまでですが、根性論とかを平気で押し付けてる人ってやっぱりいるんだなってちょっとショックでした。

※質問がうまく伝わってないって可能性ももちろんあります。
でも「メンタル的にしんどい人がいるようなのですが、対策なんかありますか」って質問だったので、そこまで伝わらない質問でもないと思っています。日本語難しい。

いつどこで病気になるかわからないし、精神的なものって本人にはどうしようもできないことが多いし、むしろ本人が一番悩んでいるんです。

そういう時に、お前の気合いが足りないって言葉は暴力です。
しかも言った本人に悪意がない分、なおさら厄介です。

冬になると、心身のバランスを崩す人がいる。
じゃあ、お互いに助け合おうってコミュニティを僕は形成したいし、そういう方と接していたいです。想像力を持って相手に接する人が私は好きです。

あと、自分が具合が悪いってあまり人に言いたくないですよね。
私も心身のバランスを崩してるってあまり言いたくありませんでした。
本業のゲストハウスの集客に支障が出る場合も十分に考えられるし、元気なふりをしていた方が人は集まります。

でも、私は勇気を持って、言いにくいことをはっきりと言うことってすごく大事だと思っています。

少しでも理解してくれる人を増やして、言いやすい社会になることがきっと生きやすさにもつながると信じています。

繊細で小さな声を拾えるような感性を大事に持ち続けたい。
そんなことをふと考えさせられました。

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石丸佳佑
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