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【後半】〈再起動〉のライオット(「私立恵比寿中学 大学芸会2021~Reboot~」レポ)

この記事は「私立恵比寿中学 大学芸会2021~Reboot~」の後半部分のライブレポです。
前半部分のライブレポはこちら↓

【大切な色編】


ステージが暗転し、モニターには「あなたにとってエビ中ファミリーとは?」と題した映像が映し出されます。各メンバーが「私にとってエビ中ファミリーとは、〇〇です。」と、それぞれの言葉で思いの丈を語るのですが、ここで印象に残ったのが風見さん。「エビ中ファミリーとは、犬の散歩」。心が汚れている私は、そ、それはサド=マゾヒズム的な……?と一瞬思ってしまったのですが全然違いました。以下、超うろ覚えの書き起こしです。

犬の散歩って、人間が犬を散歩させてるように見えるけど、実は、犬が散歩してくれるから、人間も散歩できるんです。同じように、エビ中ファミリーも、私たちから元気を貰ってるって言ってくれるけど、本当は私たちが元気を貰ってるんです。

周りの大人たちには、この感性を大切に大切に育てていってほしいな、と思いました。これアイドル史に残る名言じゃないですか?本当にこの子最年少?すごい……。

さて、映像も終わり、9人が登場します。ここで身につけているのは、グループカラー、青色の衣装。

15. YELL
 
ライブの定番、エビ中の王道応援ソング。星名さんのワイ・イー・エル・エル煽りは今日も安定。
しかし、なんて言ったって見所はCメロです。

こみあげてくる 思いが
きっと君を動かすだろう

たとえつまずき 擦りむいたって
ただ君だけの道を進んで

かほりこがお互いを見つめ合いながら歌うパートもいいですし、その後のココユノノカパートがうまく決まっていました。特に小久保さんの「ただ君だけの道を進んで」はこれまでで一番の出来でした。この曲、@JAMや秋田分校でも披露されていたのですが、このCメロは毎回3人の進歩を見せてくれます。
オーディションや転入当初の小久保さんの歌は、音程の正確性も声量も欠けていましたが、何より一番気になっていたのはリズムの早どりでした。この七ヶ月で着実にステージをこなし、音程や声量は少しずつ改善されていったのですが、やはりどうしてもリズムが惜しいな、と思うこともありました。しかし今回の大学芸会では早どりはほぼ無く、非常に堂々とした歌いっぷりを見せてくれました。

16. スーパーヒーロー

昨年の大学芸会からの変化を一番感じたのがこの曲ですね。安本さん不在の5人体制では、真山さんが多くのパートを担当していました。9人で挑んだ今回の大学芸会では、真山さんが背負っていた多くのパートが、あるべき場所へ帰還したり、あるいは新たな主人と出会ったりしました。それが少し寂しくもあったのですが、どこか安心している自分もいました。
上部のモニターにはメンバーからファミリーへの手書きメッセージが映し出されます。メッセージの内容自体は感動的でしたが、ステージには歌う9人の姿もあるわけで、これどっちを見たらいいんだ?という気持ちになりました。今回モニターが多いのでこういう事態が多かったです。スーパーヒーローはただライトに照らされながら歌うだけで十分説得力のある曲だと思っているので、ちょっと蛇足な気がしました。

17. 星の数え方

まさか9人でこの曲をやるとは、と多くの人が思ったでしょう。メンバーの後ろで星が舞う演出が綺麗でした。
桜木・小久保・風見のソロパートはないものの、しっかりハモには参加。ずいぶん難しいことさせるなぁ、と思いましたが、それでも目立った破綻は無かったので凄い。
この曲、歌詞がなんとなく織姫と彦星を想起させるので、どちらかというと夏のイメージが強かったのですが、冬の夜空にも合いますよね。

18. 仮契約のシンデレラ

「あなたにとってエビ中とは?」と題した映像を挟み、言わずと知れたメジャーデビュー曲へ突入。
これはもう余計な言葉はいりませんね。純粋に一番楽しかったです。見てるよ心菜!

19. スターダストライト

いつもは全編ユニゾンで進む曲ですが、今回は特別バージョン。一番ABメロを真山→安本→星名→柏木→小林&中山→桜木&小久保&風見の出席番号順(=転入順)で繋ぎました。最初は1人だった真山さんがどんどん仲間を増やしていく、みたいなストーリーがステージ上で展開されました。オリメンの重みを感じます。
小林さんと中山さんが手を繋いでステージに登場するシーン、かほりこオタクは堪らないんじゃないでしょうか。ちなみにこの2人、ステージ袖でもずっと手繋いでたらしいです。

20. 感情電車

過去最高の「その空」でした。まあ毎回過去最高って言ってるんですけどね。
間奏で、9人が並んで腕をがっちゃんこする振りが追加されていました。多分電車の連結を表してるんだと思いますが、これがとても良かったです。誰も置いて行かない、みんなで一緒に行くよ!って言ってるみたいで。

21. ジャンプ

ここまで、あえて6人のイメージが強い曲も披露されていたので、もちろんこの曲もやるだろうと予想はしていたのですが、それでもまさか9人のジャンプが実現するなんて……という感動がありました。
この曲も人数の変化で印象が変わった曲です。5人で披露されてた時は、カッコいいけどどこか暗いというか、シリアスすぎるというか、色に例えるならまさに「黒」というイメージ。そこに安本さんが復帰し、この曲に色彩が宿りました。そっか、この曲で笑顔になってもいいんだ……と気付かされたというか。そして新たに3人が加わり、色彩はより一層鮮やかになりました。
初日は全体を見て、2日目はずっと桜木さんのダンスを追っていたのですが、1人だけすごく情熱的な動きをしていて面白かったです。ぶっちゃけ9人で並んで踊った時の彼女って浮いてるっちゃ浮いてるんですけど、それでも自分なりの表現をしたい、という気概が見えてくるので、好きです。

22. なないろ

9人で、青色の衣装を着て、この曲を歌う。この時点で感無量ですよ……。表向きは箱推しカラーになっているけど、グループにとって大切な意味を持った色、青。
客席のペンライトは青にする人と推しカラーのままにする人がいるのですが、これが本当に素敵だなって思います。青い空に、9人の虹がかかってるように見えるというか。

さて、ここでスタッフロールを各メンバーが手書きするエンディング映像へ。手書き好きっすね、今回のエビ中さん。まあいいんですけど。
「Special Thanks エビ中ファミリー♡」の文字が映し出され、本編終了です。

【〆のラーメン編】


さて、アンコールです。まぁメンバーがTシャツ着て登場して、まだやってないあの曲とあの曲あたりをやって、お知らせと挨拶して終わりでしょ?

いえいえ、今回の大学芸会、ここからが本番でした。
暗転中、なんだか楽器の音みたいなのが一瞬聴こえます。あれ?音響ミス?もしかしてなんかの音楽一瞬流しちゃった?頼むよスタッフ〜。そんなことを思いながらステージ上に再び光が灯るのを待っていました。

しかし、再び輝き出したステージで私たちを待っていたのは……。




ギュイイイイイイイイン!!!!!!!!!!!ジャアアアアアアアアアァァァァァァン!!!!!!!!!ドコドコドコドコドコ!!!!!!!!!!!



Gt.三沢崇篤!!!!!
Gt.伊平友樹!!!!!
Ba.島本道太郎!!!!!
Dr.原治武!!!!!
Key.橋本しん!!!!!




エビ中バンドの時間だあああああああああああああああああwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww




23. シンガロン・シンガソン

Tシャツ着てくるのかな?と思いきやまさかの新規衣装(てかオープニングで着てたやつ)!しかも制服!そしてまさかのバンド登場!で色々と度肝を抜かれている中始まるイントロ。いや〜好きなんですよ生バンドのシンガロン……。
なんていうか今年の苦労は全てこの時間のためにあったんだな、と思えた一曲でした。9人が一列になるCメロ、とにかく美しかった。

今日までの全ての日々よ 私はここで言いたい
「大事にして居たいな」「忘れずに居たいな」
これからもずっと どこに居ようと 何をしようと


23.えびぞりダイアモンド‼︎(DAY2)

2日目はこの曲でした。とにかくバンドの演奏が凄すぎた……このアレンジで音源出しません?(Reboot ver.)みたいなのつけてさ。
桜木さんがカッコよく決める「ダイアモンド‼︎」も、風見さんが囁く「ダイアモンド‼︎」も、本人のキャラクターが出てて良かったです。ていうかとにかく楽しくてあんまり記憶がありません。
ところで2番Bメロのコールどうします?ゆーのぴ!ゆのゆのゆのぴ!ですかね?

24. 自由へ道連れ

アンコール初っ端で既に最高潮のボルテージを保ちつつ、星名さんの煽りでスタート。
この曲はカバー曲ではありますが、6人時代に一番多くの人の耳に届いた曲であり、6人時代のパフォーマンスを象徴する曲です。なので自分は正直、この曲の歌割りが変わることはしばらくないだろうな……と思っていました。ほんとは3人の歌声が聴きたいけど、しょうがないかな、って。
そんな自分をいい意味で裏切ってくれたのが、2番の元は小林さんのパート。

世界のまん中が遠退く
Wake me up, won't you?
気分と合理の両方で迷って居るよ


ここが桜木・小久保・風見の3人に分割されて歌われました。オメカシみたいな楽しさ全開の曲はともかく、「6人の曲」にはなかなか割って入れなかった3人。でもここでその壁が取っ払われたというか、「あぁ、この人たちは6+3じゃなくて9人なんだ」と思わされたというか、そんな感動がありました。
一番はダンスあり、二番以降はフリーで披露。フリーの部分、これまでで一番自由でしたね……。同時多発中学生って感じで見てて楽しかったです。間奏でバンド紹介を挟み、うーはーからの「道連れしちゃうぞ」。安定の決め台詞!2日目の、指の隙間から目を見せるみたいな動きが好きでした。


25. 響

9人になっても、私たちはこの曲で、運命と闘い続けます。

真山さんの言葉と共に、この曲が始まります。
2018年1月4日と2021年12月27日が繋がった瞬間でした。
曲の終わりでは、各メンバーをそれぞれのカラーのスポットライトが照らします。MOVE千秋楽の演出と同じですね。そして、あの時は空位だった緑、赤、ライトグリーン、白にもちゃんとみんながいる。

26. Anytime, Anywhere

そして大団円。これからもこの曲はライブの〆として定番になりそう。
今回がライブでは初披露でした。アンコールで急にバンドが出てくるのってよく考えたら謎なんですが、多分この曲の初披露をどうしてもバンドでやりたかったんでしょうね。
歌割りがやたら細かい曲ですが、それにしてもほんとに新曲か?ってくらいには歌いこなせててビビりました。絶対難しいのに。難しいことをやっているように見えないのも凄いですよね。
小久保さんの「通りいかん駆け引き」、初日では入りのタイミングをミスってたんですけど2日目でしっかり修正してきましたね。両日参戦って初めてだったんですけどこういう成長が見られるのはいいなぁ。

平和な空気に包まれて、アンコールも終わりを迎えました。



しかしアンコールのバンド登場がインパクトありすぎて本編の記憶吹っ飛ぶかと思いました。前半レポの総括で「定食食ったらまた定食が出てきて何回も何回も完食したら最後にめちゃくちゃ美味しい〆のラーメンが出てくるみたいなライブ」って言いましたけど、こういうことです。なんなら最初からラーメンでも……とは思いましたけど、オケとバンドどっちも楽しめたんでオッケーです。

アンコール後のMCでは7thアルバム「私立恵比寿中学」の発売、FCイベントの開催、春ツアーの開催が発表されました。来年はメジャーデビュー10周年のアニバーサリーなので、ぜひともスターダストやSMEのスタッフさんには頑張ってほしいところです。

おやさい

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