七瀬すず菜の2024年配信データまとめ
新年あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
1.はじめに
昨年8月のデビューから約4か月強、七瀬すず菜(以下、七瀬。敬称略)はコツコツと配信活動を続けてきた。
毎朝の定期コンテンツ「おはすず」に加え、定番の料理企画、同期や先輩とのコラボ配信、大型大会への参加。精力的な活動を経て、着実に足場を固めてきた結果、にじさんじ内の認知度も相当高まってきており、
「朝のバケモノ」
「健康と食生活を管理されたい」
「(呼び名が)朝」
「朝活頑張ってるんだけど、後輩が7倍のスピードで追い越していった」
「七瀬すず菜さんの配信を受け止めきれるYouTubeがむしろ凄いまである」
…等々、先輩ライバーからも(やや畏怖を含む形で)評されるケースが増えてきたように見える。
配信の特徴的な「頻度」と「量」と「内容」から獲得できた独特のポジションだが、実際のところ、2024年の配信の全体像はどのようなものだったのか。正月の三が日も終わり、2025年の七瀬の配信が通常営業に戻る前に、改めてデータ面から2024年の配信状況を振り返っておきたい。
なお、本記事は、以前の記事で記載した「2024年10月末までの七瀬の配信データまとめ記事」をベースに、その対象を2024年全体に拡大し、追加の分析項目を加えたものとなる。
数字を用いた細かい話で恐縮だが、お付き合いいただければ幸いである。
2.データの前提条件
データ集計の前提や、用語の定義等は以下の通りだ。
【集計対象期間】
初配信日である2024年8月16日(金)から、2024年12月31日(火)の138日間を集計対象とする。
なお、12月31日は午後11時45分からメンバーシップ限定の年越し雑談配信が行われ、終了が午前0時を跨ぐ形となったが、簡略化のために配信終了までを2024年度の配信データとして集計している。
【配信内容のカテゴリー】
コンテンツ別の配信状況を集計する際は、配信内容をふまえ、以下のカテゴリー分類を適用する。
【集計対象外のコンテンツ】
自分の配信枠での配信に加え、他ライバーの配信枠でのコラボ配信もカウントしている。但し、七瀬の参加時間が限定的な場合は対象外とした。例えば、以下の配信は集計から除外している。
・にじさんじライバーのトップに輝くのは誰だ!?【#にじトップガン】(11/30)
・にじさんじ歌謡祭2024 Day2(12/21)
(他にもにじさんじ寝坊防止委員会など)
また、今回はライブ配信のみを対象としたため、歌ってみた動画(スイートマジック/メイド至上主義)及びショート動画(はじめてのウィンク練習)も対象外とした。
3.配信時間・回数(基礎データ)
2024年8月から12月までの、月別の総配信時間は以下の通り。
8月はデビュー日(8/16)からの集計なので単純比較はできないが、総配信時間は毎月、緩やかに増加傾向にある。11月と12月の総配信時間がほぼ一致しており、概ね毎月150時間弱辺りで安定し始めたようにも見える。
なお、月によって日数が異なるため、一日あたりの平均配信時間と配信回数も算出した。
1日あたりの配信時間としては、毎月じわじわと長時間化しつつ、11月に一度ピークを付けている。12月に入ると配信時間はやや微減するものの、代わりに配信回数が微増し、総配信時間を維持した形だ。
続いて、1回の配信時間の分布を集計した。
「配信モンスター」と評されることもある七瀬だが、こうして見ると、いわゆる超長時間配信の回数は限定的である。
2024年において、5時間以上の配信を行った回数は10回に満たない。ボリュームゾーンは1時間台(161回)及び2時間台(87回)であり、ほぼ全ての「おはすず」や四十七瀬等の料理企画・単発のゲーム配信がこの時間帯に集中している。
Vtuberとしては、比較的観やすい・追いやすい長さの配信を、手数多く繰り出していくタイプに分類されるだろう。
4.コンテンツ別の集計結果
続いて、コンテンツの種類別の配信時間を見ていこう。2024年におけるコンテンツ別の配信時間の合計は以下のグラフ・表の通りである。表では配信1回あたりの平均・最長・最短時間も記載した。
前回の10月末までの分析時と同様に、物量面でおはすずとゲームが2強状態であることに変わりはない。総配信回数ではおはすずが、総配信時間ではゲームがトップという状況も不変だ。
ただ、概ね全てのコンテンツにおいて、平均配信時間が前回よりも微減した(例えばゲームは185分→172分、単発雑談は105分→97分)一方で、おはすずのみ、平均時間が107分から112分と、5分伸びている。
「おはすずの時間をもう少し短くしたい」と述べている七瀬だが、状況はまだ道半ばと言えるだろう。
5.おはすず推移
2024年における、毎日のおはすずの配信時間推移は以下の通りだ。また、各月の、おはすず1回あたりの平均時間も集計した。
大まかなトレンドを示す近似曲線は、緩やかな上昇傾向を示している。
おはすず1回あたりの平均時間は、初めて3時間超のロングおはすずを観測した10月がトップとなっているが、その後もほぼ同程度の水準で、概ね2時間近辺に収束している形だ。
デビュー当時の想定である「1時間~1時間半」といったレンジにもっていくことができるか。2025年も七瀬の試行錯誤は続くのだろう。
6.曜日別の集計結果
コンテンツ別の総配信時間を、さらに曜日別に分解したグラフと表が以下の通りである。
前回の分析と同様に、水曜日が総配信時間が最も長い結果(103時間)となった。
集計期間が8/16の金曜日スタート、12/31の火曜日終了となっているため、水曜と木曜に関しては集計対象日数が1日少ない。それを踏まえると水曜日の健闘が光ると言える。
ただ、水曜日特有の理由があるという訳ではなく、七瀬のゲーム配信の中でも特に長時間だったアクアリウムは踊らない(7時間55分)と天穂のサクナヒメ最終回(8時間29分)が、たまたま水曜日に配信されたという要因が強そうだ。
また、日曜日特有のコンテンツにニチアサがあるが、こちらは仮面ライダーガヴの放送終了(2025年8月予定)をもっての同時視聴終了が予定されている。その分ゲームや料理関係の配信が増えることが想定されるが、いずれにせよ、2025年後半はこのデータも少し様変わりしそうだ。
他にこのデータで、個人的に今後の動向を注目しているポイントが、火曜日である。前回は火曜日がおはすずの曜日別時間トップだったのだが、とうとう土日にその座を明け渡した。
今年、各曜日のコーナー入れ替えの可能性も示唆されている中、火曜日の「懐古チューズデー」はその最右翼に挙げられている。配信時間というよりはお便り投稿の数が決め手となるのだろうが、いずれにせよ個人的には曜日別コーナーで最も好きなコンテンツなので、どうにか踏ん張って欲しい。
7.時間帯別の配信率
今回、配信時間や回数といった物量面に加え、「七瀬の配信はどの時間帯が多いのか」という観点から、時間帯別の配信率も集計した。
配信の開始時間から終了時間が重なっている時間帯を集計したものだが、簡略化のため、その時間帯に少しでも配信時間が重なっていれば「配信あり」とカウントしている。
例えば午前5時半開始~午前8時15分終了のおはすずであれば、「5時台・6時台・7時台・8時台に配信あり」という形である。1分でもその時間帯に重なっていればカウントしている関係上、実際の配信状況よりも多めに配信しているように見えるため、ややラフな集計であることにご留意頂きたい。
最初に、全期間を統合したデータを示しておく。
配信率が100%の時間帯があれば、それは毎日、その時間帯に七瀬の配信があったことを意味する。逆に0%であれば、集計対象期間において七瀬の配信が一回も行われなかったことになる。上記の表では、7:00-8:00(94.9%)はほぼ毎日配信があったが、0:00-5:00と15:00-18:00の配信率は10%を割り込み、10日に1度配信があるかどうか、という状況だ。
ある程度は想定通りの結果だが、これだけでは傾向が掴みづらいため、このデータを更に曜日別と月別の2通りで細分化した。
まず、曜日別の集計結果は以下の通り。
時間帯別の配信率を見ると、当然ながら平日の7:00~9:00、土日の5:00~8:00の密度が物凄い。それ以外では、火曜~金曜の18:00~22:00の配信率も比較的高めとなっている。
逆に土曜と日曜の深夜(23:00~翌5:00)は空白期間。日曜深夜の配信が無いのは、平日勤務・通学の社会人や学生への配慮だろうか。土曜の深夜については、翌朝5:30からのおはすずがあるためと想定される。
なお、翌朝5:30からおはすずがあるという意味では、金曜深夜も同じ状況である。にもかかわらず、うっすらと配信があったのは、「デビュー日8/16(金)の初配信振り返りが深夜に及んだ」及び「11月のスプラトゥーン大会のチーム練習が翌日早朝まで及んだ」ためである。
また、おはすず時間帯の配信率が100%ではない曜日があるのは、「仕事の影響でミニおはすず化」、「仕事の影響で配信時間を変更」、「配信デビュー日(8/16)はおはすずが無かったから」等の理由によるものである。
続いて、月別の配信率は以下の通り。
デビュー月の8月は、ほぼ7:00~9:00と18:00~21:00に配信が集中していたが、9月以降は昼の時間帯や夜遅めの時間帯にも配信が広がってきた。ここで特に目を引くのは、11月の深夜帯だろう。
基本的に深夜帯(1:00~5:00)は七瀬の配信が無い中で、11月にそこそこの配信が観測されたのは、完全にスプラトゥーン大会の影響である。
11/17にスプラトゥーン大会のチーム分けが発表されてから、11/23の大会まで、文字通り昼夜を問わずの練習配信が行われた。
特に大会直前の21日・22日は、七瀬が所属するチーム(29時のモーニンぐー)において、20時~21時スタート、翌朝3時~4時終了と、概ね7時間超のチーム練習が行われている。ちなみに、練習終了から数時間後に、通常通りおはすずも配信されているというタフネスぶりである。
加えて、チーム練習以外に早朝個人練習(おはすず前に2時間ほど)も実施しており、結果として11月は、5:00~7:00の配信率も他の月に比べて高い結果となった。
ゲームがあまり得意ではないという七瀬は、個人戦はまだしも、チームで挑む大会に対して(他のメンバーに迷惑をかけたくないという理由から)消極的な姿勢だったと聞く。
今後もそのスタイルが続く場合、2024年11月のこの配信状況は、七瀬の配信歴において、特異点と呼べる記録になるのかもしれない。
いちリスナーとしては、本大会で七瀬が魅せてくれた心を沸かせるプレイを、これからも(七瀬の体調面には配慮してもらった上で)公式大会で観たいと願う次第だ。
8.おわりに
2024年の七瀬の配信をデータ面から振り返ってみたが、想定通りの配信量や頻度を確認できたと同時に、おはすずの配信時間やコンテンツごとのボリューム感、配信率の高い(=七瀬が頻繁に姿を見せる)時間帯の推移など、Vtuber七瀬すず菜の「配信の型」が固まっていく様子も見えたように思う。
勿論、新年の抱負で七瀬自身が「今年は料理企画を増やしたい」と述べたように、全体的な配信の在り方は今後も様々な角度から見直され、更新されていくのだろう。
ただ、「配信が楽しくてしょうがない」と常々発信している七瀬の「核」の部分は変わらないだろうし、同期のすぺしゃーれメンバーと共に、にじさんじというフィールドの中で七瀬が配信活動を楽しむ様子を、今年も追いかけていきたいと思う。
さしあたって、1月は七瀬の誕生日や新春麻雀大会への参加、2月はすぺしゃーれのハーフアニバーサリーや「にじさんじフェス」と、楽しみなイベントが目白押しである。すずふぁーむ諸氏、今年も無理なく、七瀬を追いかけていきましょう。
それでは皆様、おつすずな~
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(ちょっとだけお休み中のすぺしゃーれメンバー)