七瀬すず菜のお料理・ミニライバーボイス所感

2024年10月14日 12:53

１．決戦は金曜日

本日は10月11日（金）、時刻は午前11時45分。

にじさんじオフィシャルストアから、お料理ボイスおよびミニライバーボイスという、特定シチュエーションで「推しとあんなことやこんなことでグフフ」を楽しめるボイスドラマが販売される日だ。販売前からサイト自体は開設されており、「まもなく発売」の文字が踊る。

筆者の目的はもちろん、すぺしゃーれの朝担当、七瀬すず菜（以下、七瀬。敬称略）の新作ボイスである。

在宅勤務の筆者は朝からPCを立ち上げ、公式サイトを開いて臨戦態勢である。テレワークはこういう時に便利だ。ちょうどランチタイムの午後0時と同時に販売される。推しの新作だ。なるべく早く確認したい。

ただし、推しだからと言って、全商品を盲目的に買うのはいただけない。サンプルを確認し、できれば他の購入者の評判も見ておきたい。買うべきを買い、見送るべきは見送る。その取捨選択、購買活動データが適切なフィードバックとなり、推しの活動方針に活かされるのだ。

また、先日初めて投稿したnoteの記事（家族パロディおよび同窓会ボイスの感想記事）は、長年連れ添った愛妻から、「わりとガチ目に気持ち悪い」という評価をいただいてしまった。これではいけない。はしゃぎすぎた。そもそも前回は長文過ぎた。今回は3,000文字以内で短くまとめよう。

落ち着くのだ。ミドルエイジとして。責任ある社会人として。何より、すずふぁーむ（七瀬リスナーの総称）の一員として、推しに恥じぬように。

沈着冷静、泰然自若、色即是空。努めてクールに、ボイスの販売開始を待

ぬおおお販売開始だァ！乗り込めー！！！！

取捨選択だァ？しゃらくせぇ！全部盛りだ！
全部カゴに入れろ！「ある」のがいけない！
「ある」のがいけない！

みなさん！みなさん、ご存じですか！！！
3,000円払うと、七瀬のボイスが無料でもらえちゃうんです！！！

でっけぇファイル！！！

…いや別に、でかくはないな。ちょうどいい。お手頃サイズ。筆者は電子機器全般に疎いのだが、スマホに入れて、外出先等でいつでも聴けたりするのだろうか。そうだとありがたいな。

という訳で購入・ダウンロード完了である。多少、荒ぶる気持ちがまろび出てしまったが、とりあえずはミッションコンプリート。
だが、まだ業務中のため、今すぐ聴くわけにはいかない。聴きたいのはやまやまだが、そうしたらきっと、仕事にならなくなってしまうから。
$${\textit{Big Love}}$$…しか呟けない体になってしまうから。

さて、実聴である。ファッキン残業のせいで購入日当日は夜遅くなってしまったので、明けて三連休。身を清め、居住まいを正し、ヘッドホンをセットして、いざ。

なお、有償コンテンツのため、今回も過度なネタバレは避け、ボイスを聴いた筆者のリアクションを中心にお届けする。

２．ミニライバーボイス

ちびすずとお出かけ！デカクリームソーダに大はしゃぎの巻　ちょっと甘ぇ！(当社比)

七瀬すず菜のXアカウントより

まずは、少しイロモノの気配がするミニライバーボイスから。七瀬が縮んでしまったらしい。それは大変だ。私が守護まもらねばならぬ。早速聴こう。

あっ、この距離感すごくいい、あっ、あっあっ

え、この前渡した〇〇って…もうすでに、そういう…？

この辺りの2人の会話、後先考えてなさすぎで好き。やってみな！の精神で生きている。

いいぞ俺君、もっとだ！もっといけ！ダメ元だ！こんな選択肢、なんぼあっても良いですからね！

良いんですか！？！！？？（血涙）

良いんですか！？！！？？（痙攣）

（しばらくの間、ハイパー可愛い＆てぇてぇタイムをお楽しみください）

お、そろそろラストシーンかな

えっ？？？？

最後びっくりした。すごくびっくりした。七瀬すず菜、そうきたか…
これまでのボイスは糖度高めの直球中心で、今回も中盤まで剛速球をバンバン投げ込んできたが、最後は大きく外へ曲がる変化球で仕留められた。大谷翔平か？ 七瀬、やるやないか。腕を上げたな。思わず後方腕組みP面が出てしまったよ。

そうすると、EXボイスの解釈はどうなる？ここでの七瀬と俺君は一体？…等々、幾許かの考察の楽しみも与えてくれる。一方で、EX単体で聴いてみると、シンプルに糖度の高いコミュニケーションも楽しめる。見る角度によってその様相を変える、千変万化のストーリー。七瀬ボイスコレクションに、一つまみの味変を加える良品であろう。

３．お料理ボイス

お料理を手伝ってもらいます！レシピとしてもご利用いただけます。なんか距離近くて結構甘ぇ！(当社比)

七瀬すず菜のXアカウントより

七瀬と言えば料理、料理と言えば七瀬。家族パロディ・同窓会ボイスに続くシチュエーションボイス第二弾にして、早くも真打ち登場である。

レシピとしても利用できるということは、料理の手順説明等に相応の時間を割き、その分、糖度控えめのしっとりシナリオになるのだろうか。第一弾の家族パロディ／同窓会ボイスの内容が、こちらを必ず糖尿病にしてやるという鋼の意志を感じる激甘ストーリーだったため（※個人の感想です）、少し差別化を図ったのかもしれない。とりあえず聴いてみよう。

はい可愛い。ここの擬音で優勝。勝ち確です。

ああ～。良い。七瀬にふくれっ面で怒られたい。

（しばらくの間、二人の料理パートをお楽しみください）

この軽口を叩きあっている関係性、完全にアレです。特別なわんだふるです。

えっ？な、七瀬、それって…♡

ああ～、それって…それって…！ぺ…

ぺ…ぺ…ぺ…！

ぺぽりだんす・ぱいなぴ～ぽ～！

大変失礼しました、思わずペポリダンスが出てしまいました。くっきんどりーみんらんどをよろしくお願いします。

いったい、いったいどこが糖度控えめだ。バカ。口をむりやりガーッて開けて、砂糖ドバドバ流し込まれとるやんけ。血糖値がフルスロットルや。

一応、前半から中盤にかけては、少し抑え気味に２人の関係性をゆっくり見せつつ、一緒に料理を作る日常の穏やかなワンシーンを切り取っている。ここは、おはすず月曜日のもぐもぐベジタブルや、最近始まった四十七瀬の郷土料理の様子を彷彿とさせる、七瀬ならではのパートだろう。ある種の真骨頂と言っても良い。

勿論、ここまででも、端々にてぇてぇポイントは仕込まれている。口元が緩みっぱなしになる。が、ラスト1分で急にギアを上げてきた。スプラトゥーンじゃないんだから。やめてください。心臓が持ちません。

普段の配信にそう言った要素が無い分、ギャップの破壊力がすごい。

七瀬の配信は、前回の記事でも述べたが、お子様からお年寄りまで安心して視聴できる。CEROもニッコリの全年齢向けコンテンツである。暴力・色恋・臓器取引が出てくる分、アンパンマンの方がよほどハードボイルドだろう。

一部から、バーチャルキャバクラ・バーチャルホストと揶揄されることもあるVtuber業界だが、七瀬の配信にそう言った要素は無い。少なくとも、筆者はそう捉えている。同じ文脈で例えるならば、七瀬は、行きつけの定食屋の女将だろうか。アラお客さん、しばらく見なかったね。最近どう？アハハ、変なこと言って。バカだねほんと。江戸言葉が混じる七瀬のサッパリとした語り口は、老若男女、あらゆる人が好ましく思うトーンではなかろうか。

そんな七瀬が、ボイスの世界では、貴方だけに、貴女だけに、そして私だけに、配信では見せたことのない表情で語りかけてくるのだ。大人も子供も聖者も、悪人もシャイな貴方も、迷いなんて飛び、理屈ばった心が弾けてしまう。

もちろん今回も、壁のシミだったり、七瀬にクリームソーダを給仕する店員だったり、第三者的な視点でストーリーを楽しむ体制で臨んではいた。が、容易に貫通してきた。ガチガチにガードを固めたはずなのに、空いたボディにリバーブローが突き刺さり、わずかに開くガードの隙間に潜り込んだガゼルパンチでアゴがカチあげられ、視界が明滅する筆者の前で、七瀬の上半身が∞の字を描いている。ノックアウト待ったなしである。

ハードパンチャー・七瀬の剛腕を堪能できるボイスであった。

４．おわりに

以上、今回も、七瀬のボイスの感想をお届けした。どうだろうか？いや、どうだろうかどころではない。どうもこうもない。教育的見地から、青少年のボイスの服用には保護者の監督があってしかるべきだ。用法・容量を守らねばならない。

かように、七瀬のボイスに心を動かされた。そんな大げさな、と思われるかもしれない。確かに、これまでボイス文化に触れてこなかった筆者は、歴戦の古強者に比べて耐性がついておらず、やや過剰反応だと言われれば返す言葉も無い。が、ボイス堪能後にXで「すずぼいす」タグに付いた感想を見るに、筆者と同程度の強度で打ちのめされたすずふぁーむの諸兄・諸姉は、相応に存在するのではないかと考えられる。

少しでも気になった方は、是非、にじさんじオフィシャルストアをチェックしてみて欲しい。サンプルボイスも出ているので、まずはこちらで確認するのもいいだろう。

また、もし七瀬すず菜を本稿で初めて知った方がいらっしゃれば、是非、お手すきの際に、七瀬や同期すぺしゃーれメンバーの配信をご高覧いただければ幸いだ。配信の高評価、Xのフォローも是非。リンクは下に貼っておきます。

それでは皆様、おつすずな～