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地底の王七瀬すず菜・ネザー侵攻編
1.はじめに
1月24日から始まった「にじ若手女子マイクラ」も、約1か月が経過し、いよいよ盛況を極めつつある。初期参加組に加え、2月以降に初ログインする参加者も増え始めた。今ではほぼ毎日、様々な時間帯で、誰かしらのマイクラ配信が行われている状況だ。
七瀬すず菜(以下、七瀬。敬称略)も初期参加組の一人として、マイクラ世界にドップリと浸かっている。「地底の王」の二つ名を冠し、七瀬マイニングハウス2を拠点とした採掘活動をメインに、たまに地上に顔を出しては釣りに興じる。
最初期の、あらゆる環境に怯えた初心者の姿は既になく、ある種の風格さえ漂い始めた七瀬。前回の記事に引き続き、そんな七瀬のマイクラ活動の概要を振り返りたい。
2.マイクラ配信概要(第12回)
(第12回)2月8日(土)18:00~
「綺沙良&七瀬 マイクラに住んでいる人たち」
(配信時間:7時間43分)
あやかきの綺沙良とのコラボ回。
初心者ながらマイクラにどハマりし、参加メンバーの中でもトップクラスのログイン時間を誇る二人。一部では、にじさんじのサン&ムーンと呼称されている(らしい)。
2-1 冒険の前に
配信冒頭は、この回から導入した「影mod」と呼ばれるグラフィック拡張機能の紹介から入る七瀬。
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彩度や陰影がよりクリアかつ幻想的に表現された結果、七瀬マイニングハウス2のアメジスト装飾の迫力も増した。「禍々しい」「マジで趣味が悪い」と本人もご満悦である。
綺沙良との合流前に、手荷物を整理しようと拠点のチェストを開ける七瀬。常々、視聴者や他の参加者から、その固定観念にとらわれない独特な整理術(精一杯の比喩表現)を指摘されてきた七瀬だったが、
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合理性やロジックを置き去りにしたその中身に、流石の七瀬も思うところが出てきたらしい。「あまりにも汚い」「汚すぎてイライラしてきた」とのことで、いずれ、チェストの中身を整理する配信が行われることになった。
その後、綺沙良と合流。立伝都々と珠乃井ナナがこの後にネザーを攻略する予定を立てているらしく、そこに合流するまでの間、まずは地下で探検&マイニングを楽しむことに。
影modの影響で、これまではやや無味乾燥だった地底の風景にも、大きな彩りが生まれた。
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「視聴者の皆、地下にも星がある、空があるんだ」
「洞窟の天井を金ブロックにしたら綺麗かな?」
後に「魔王城」の異名を持つ七瀬の地下拠点の構想は、ここで産声を上げたのかもしれない。ともあれ、しばらくマイニングを楽しむ七瀬と綺沙良。
ひとしきり採掘にいそしんだ後は、雨が降り始めたため釣りに移行。その後、立伝と珠乃井とも合流し、ネザー攻略パーティが揃った。
2-2 冒険の始まり
準備を整え、いざネザー攻略開始である。共同拠点に設置されたネザーゲートから、別世界の冒険に踏み出す、七瀬・立伝・珠乃井・綺沙良の一行。
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様々な冒険を重ね、精神的にも成長した七瀬だったが、流石にネザーの独特の雰囲気には恐怖を覚えたらしい。まるでマイクラ初回配信時のように、弱々しい声で、先導する立伝についていく七瀬。
今回のネザー攻略の目的は、ネザーに点在していると言われる「要塞」の発見と、その攻略。だが、先行して探索を行っていた立伝や珠乃井によると、ネザーの探索開始地点の周辺には要塞は無かったとのこと。
それなら更に遠くへ行こうということで、ネザーに広がるマグマの海を越えていく一行。
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以前、立伝が雲母たまこと一緒に建築しておいたという橋のおかげで、ある程度のところまでは安全に進行できる。ただ、道中のところどころでまだ見ぬ怪物の声が響き、ますます萎縮していく七瀬。
人の顔が浮かぶ地面など、あらゆる要素が七瀬のSAN値を削りに来る。
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だいぶ進んだところで、先行者が開拓・整備した道も途切れた。結構な距離を踏破したものの、まだ要塞は発見できず、そこからは自分たちで新たな道を作りながら先を目指す。
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ネザーの壁面を掘り進めるエリアでは、マイニングモンスター七瀬が先導役を担当した。四方を土に囲まれている状況であれば、この地底人は強い。本人も「落ち着く~」と、失ったSAN値を回復させていく。
だが、探索のかなりの部分は、マグマの海に行く手を阻まれ、そこに橋をかけて先に進んでいくプロセスに占められている。
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作業ミスで足を踏み外せば一巻の終わり。かつ、いつ敵が襲撃してくるかわからない緊張感の中で、歩みを進める一行。4人中3人がネザー初心者という構成の中、唯一の経験者である立伝が不安がるメンバーに声をかけて落ち着かせ、作業の段取りを組み、パーティ全体を引っ張っていく。
その精神的支柱に、悲劇が訪れた。
2-3 立伝都々救出戦
何回目かのマグマの海を渡り、到達点の先に立ちはだかる壁面を掘り始めた一行。
最前列で掘り進む立伝の、少し後方に控えていた七瀬の目の前で、突然、立伝が炎に包まれた。
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道を掘り進める中で、掘り当てたマグマの処理を誤ってしまったらしい。空中の橋では逃げ場も限られ、その場で倒れるリーダー。これだけであれば、所持品を回収し、リスポーン地点から立伝が戻るのを待てば良いのだが…
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リスポーン地点に死に戻った立伝に、何が起こっているのか?状況を把握できない3人は、一旦、共同拠点に帰還することを選択した。
頼れるリーダーを失い、不安に襲われながらも、協力しながら帰還を試みる七瀬・珠乃井・綺沙良の3名。おおよそ中間地点まで戻ったところで、立伝からのチャットが届いた。
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通常、キャラクターの死亡時には、最後に触ったベッドか、初期リスポーン地点(共同拠点近くの森)に戻される。が、どうやら、バグで立伝のリスポーン地点がネザーに固定化されてしまったらしい。
この時、立伝側の状況は以下のようなものであった。
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リスポーン地点が、なんとネザーのマグマの上。復活後、すぐ火炙りとなり、延々と死に続ける無限ループである。G.E.レクイエムか?
所持品を失った状態での復活となるため、道具には頼れない。ゲームの管理者権限を持つ主催者・栞葉るりもこの時間はログインしていなかったため、まずは自分でどうにかするしかないが、あまりにも盤面が詰んでいる。自力脱出は不可能に思える状況だ。
拠点帰還への中間地点に、手持ちの素材で仮拠点を作り、立伝の救出方法を考える3人。異常事態に気付いたネザー攻略パーティ以外の参加者からも、救助に向かうチャットが届く。
ネザー要塞攻略戦から、立伝都々救出戦に目的を切り替え、総力を挙げてリーダーを助けようと決意した、その矢先…
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なんと、自力であの状況から脱出できたらしい。装備も何もないのに、どうやって?と、立伝のサバイバル能力に感嘆する3人。
どうやら、普通にリスポーンを選択するとHPが減少した状態で復活するが、一旦ログアウト→ログインしてから復活すると、HPが全快した状態で始まるらしい。勿論そのままでは再度焼死する訳だが、HP全快時であれば、被ダメージ時のわずかな無敵時間を利用し、マグマ池からギリギリ脱出できる。
その後、四方を囲む壁を素手で掘り進み、特定の装備が無いと襲ってくる敵を上手くかわしつつ、ネザーの探索開始地点まで戻った…とのこと。流石はみたらし団が誇るバーサーカー、立伝都々の生存力である。
多くの死を繰り返した後の、自力脱出劇にご興味がある方は、是非以下のリンクから直接ご覧頂きたい。
ともあれ、頼れるリーダーが無事帰ってきた。
慣れないエリアでの冒険とアクシデントに、ここで一旦切り上げる選択肢もあるかと思われたが、むしろ大きく士気が上がった攻略パーティの面々。意気揚々と、ネザー要塞の探索行を続けることに。
2-4 ピグリン要塞攻略戦
再開した攻略の道中、ここまで七瀬達に恐怖を与えてきた声の主・ガストに遭遇したが、
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気力が充実している一行は、これを難なく退ける。ネザーの敵であっても「殴れば死ぬ」ということを学習した七瀬達。それまで交戦を避けてきた他のモンスターに対しても、回避一辺倒ではなく、必要に応じて戦うという選択肢が取れるようになり、攻略の安定感が大きく向上した。
とはいえ、やはりネザー。誤って発生させてしまったマグマ流に巻き込まれ死亡したり、
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より危険だと言われるデルタ地域に迷い込んでしまい、恐る恐る進む羽目になったり。
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なかなか一筋縄ではいかない道中を、協力しながら進むパーティ。
そしてネザー攻略を開始してから、およそ2時間半を経過した頃。休憩中に一人斥候に出ていた立伝が、「ピグリン要塞」と呼ばれる建物を発見した。
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眼前にそびえる本日の目玉コンテンツに、気合が入る七瀬達。攻略に入る前に、仮拠点作りのため、一旦地上に戻るネザーゲートを作成する。
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突入準備を整えた4人。ここからは戦闘が激化していくため、改めて、今回の要塞攻略メンバーの概要と、パーティ内での役回りを見ておく。
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攻略パーティのリーダー。今回のメンバーの中では頭一つ以上抜けたマイクラの知識と経験を持つ。愛用のダイヤ斧(おののおの)を振り回すアタッカー兼タンクとして、探索・戦闘の両面で皆を引っ張る。
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所持品消失リスクを承知で、ダイヤ装備で身を固め高い継戦能力を確保。初見のガストが放つ火の玉を盾で跳ね返す戦闘巧者であり、立伝の不在時には前面で敵を処理する等、遠近両面で器用な立ち回りを見せる。
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遠距離攻撃での敵制圧に加え、几帳面な性格に基づくサポート的な役回りが光る。踏破エリアへの精巧な目印の設置、敵侵入を防ぐ障害物の設営等で、パーティ全体の行軍時の速度や安全性の向上に大きく貢献。
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主にアーチャーとして遠距離攻撃を担当。綺沙良と同じくダイヤ装備で身を固めるが、愛用の弓「最強」はロストのリスクが大きいためお留守番。残弾無限ではないため、矢の残数管理が自身の制圧力を左右する。
突入準備も完了し、真正面からの攻略は避け、要塞の側面からの侵入を試みる七瀬達。
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後ろから挟み撃ちに遭わないよう、侵入経路をブロックで塞ぎつつ、要塞を駆け上がっていく。
辿り着いたのは、要塞中央部の高層エリア。大きな吹き抜けを、要塞の外壁部がグルっと取り囲む塔のような造りとなっており、円筒型の建物のように見受けられる。
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吹き抜けの底、1Fと思われるマグマエリアには、お宝が眠っていそうなチェストが設置されている。但し、チェスト周りには当然敵モンスターが群がっており、さらに外壁部からも他の敵モンスターが雪崩れ込みやすい配置となっている。
まずは外壁部の安全地帯の確保と、必要に応じて敵を排除する方針で歩みを進める4名。途中、七瀬が足を踏み外して敵モンスターの群れに落下し倒されるアクシデントはあったものの、それ以外は順調に制圧エリアを増やしていった。
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ここを決戦の地と定めた一行は、吹き抜け中央に架かっている橋を整備し、有利な立地を作りつつ、敵をせん滅するための算段を立てていく。
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現在地である2F(階層の概念が無い建物だが、便宜上そう呼称する)の橋を1Fのスポナー上部まで拡張すると、2Fの橋に居ながら、安全にスポナーを破壊できるらしい。そうして敵の追加発生を止めた上で、1Fの敵をせん滅する…という作戦を立てた一行。
いざ、作戦を開始しようとした、その矢先…
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七瀬達が居る2Fの橋に飛び乗ってきたマグマキューブの奇襲を受け、整備作業を進めていた珠乃井が1Fに叩き落とされてしまう。
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マグマの中で倒れたため、装備品もマグマに飲まれて全ロスト。「マジか~!」と珠乃井の断末魔が響く。
体勢を立て直した3名により奇襲してきたマグマキューブは処理できたが、更に増援に乗り込まれるリスクがあるため、珠乃井との合流よりもスポナーの破壊とエリアの制圧を優先することに。
立伝が、無事にスポナーを破壊。その後は、1Fに残るマグマキューブの群れを七瀬・綺沙良の遠距離部隊で討ち減らし、エリアの危険度を下げていく。
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ある程度敵の数を減らしたところで、1Fのチェストの中身を回収へ。七瀬と綺沙良に背中を任せ、2Fの橋から立伝が降下を試みる。
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チェストの中身を回収した立伝には、当然、1Fのモンスターが群がる。大小多数のマグマキューブに取り囲まれた立伝だったが、
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2Fから降り注ぐ、七瀬と綺沙良の援護射撃。降り立った場所の金ブロックを防壁代わりに、相棒「おののおの」を的確に振り回し続け、
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チェストの場所が完全にマグマに取り囲まれていたことで、外周の敵対ピグリンが戦闘エリアに立ち入れないという幸運にも恵まれ、
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途中で弓矢部隊の矢は尽きたものの、無事、チェストの中身および金ブロックの全回収に成功した。
ちょうど1Fの制圧が完了したところで、リスポーン地点から戻ってきた珠乃井も合流。
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最大の難所である中央吹き抜けの1Fマグマエリアを攻略した一行は、その後も外周エリアを慎重に探索。結果、更に複数のチェストを発見できた。
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効率強化Ⅴといった強力なエンチャント付きのピッケルに加え、ネザライトの鍛冶型、古代の残骸etc。現時点ではダイヤ装備が最高峰のにじ若手女子マイクラ世界において、ダイヤのさらに上のネザライト装備への道が開いた。
苦労の末、非常に大きな戦果を獲得できた一行。要塞から脱出し、仮拠点が見えたところで、「皆、偉いよ~!」と、安堵したリーダー立伝から労いの言葉がかかる。
初のネザー要塞攻略が、大勝利で幕を閉じた瞬間であった。
2-5 帰還、そして攻略の後処理
この後は非常に長い帰路や、ネザーのモンスターの群れが待ち受けていたが、珠乃井が精緻に置いてきた目印や整備した道が奏功し、スムーズな帰還となった。
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「右手にエンダーマンがおります♬」
「左手にマグマです♬」
「ご飯を食べます♬」
「現世が恋しいです♬」
なぜか観光案内風の声掛けで、帰路を進む一行。
最初はあれほど恐怖の対象だったガストに、ダル絡みしていく珠乃井ナナ。
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少し浮かれ気味の帰路を駆け抜け、一行は無事に現世に帰還した。
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その後は、ネザーで大量に獲得した金を中立ピグリンと交易しつつ、要塞の戦利品を皆で整理する等、要塞攻略の後処理に時間を費やすことに。
ネザライトの鍛冶型とネザーで発掘する素材があれば、ダイヤ装備を更に1段階上のネザライト装備へ更新できる。鍛冶型自体は消費アイテムだが、その複製はダイヤ(と入手難易度が低い素材)を用いれば可能。最近用途が少なく、ダブつきつつあったダイヤの使い道が急に広がった。
全身ネザライト防具はもとより、ピッケルもネザライト製に出来るのでは?と考える七瀬。「最強」に、更にその「先」があるかもしれない。可能性に震える地底の王だった。
いろいろと試したいことはあるが、現世に帰還した時点で時間は午前0時を回っている。6時間超の配信、特にネザー攻略は大冒険だったこともあって、流石の七瀬にも疲れが見える。
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大冒険で疲弊したところへ、もとより不得手な大量のチェスト整理。思考が上手く働かず、幼児化していく七瀬。
「うへぇ~何だかお片付けしている気持ちになる~」
「いや、お片付けだよ笑」
他のメンバーになだめられつつ手を動かすが、意識が朦朧とし、呂律も回らない七瀬。ネザー攻略時に、多少の3D酔いも出ていたらしい。普段の配信ではあまりお目にかかれない、これはこれでレアな姿である。
最後はなぜか立伝の倉庫の屋根裏に「召喚用の台座」を作るという奇行に走る一行。
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ネザーで獲得した素材も、ふんだんにブチ込む。七瀬以外のメンバーも、相当に疲労困憊ということなのだろう。七瀬曰く「ネザーズハイ」ということらしい。
立伝の拠点に怪しいシンボルが設置された所で、第12回の配信は終了した。
3.おわりに
2月に入ってからはマイクラ内の生活基盤も整い、比較的穏やかなマイクラ生活を過ごしていた七瀬。
今回も、マイニングや建築・エンチャントなど、綺沙良とお互いの活動を紹介しあうような平和な配信になるかと思われた。が、結果としては本企画の序盤戦における、七瀬の最大の冒険回となった。
とうとう、1つの記事で配信1回のみをカバーするボリュームとなってしまった。だが、非常に見どころの多い配信だったことに起因するものであり、何卒ご容赦頂きたい。次回以降はもう少しコンパクトにまとめていきたいと考える次第だ。
本記事が、まだ七瀬のマイクラ配信を観たことが無い人にとって、これから七瀬の配信を追うきっかけになれば。また、にじフェスの長い待機列で待つ参加者の皆様にとって、時間潰しの一つとなれば幸いである。
それでは皆様、おつすずな~
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