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娘に関するこの夏の嬉しい発見

今朝、私と大学生の娘の間で交わされた「行ってきます」と
「行ってらっしゃい」の挨拶、ありふれた光景です。
けれども少し前の私たちにとってはそうではありませんでした。

それまでは、娘は私の言葉に対して無視か
不機嫌に「はい」と口ごもるだけでした。
私はそっけない娘の後ろ姿を追いながら
淋しさを日毎に募らせていました。

そんな日々が続いたある日、
娘はコンビニでアルバイトを始めました。
接客業ゆえのストレスが大きいらしく、
口を開けばコンビニに来るお客さんの話ばかり。
正直、娘の話を聞くのが苦痛なこともありましたが、
「親の時間」の仲間に聞いてもらいながら
何とか話を聞き続けました。

そして今、娘は「それじゃあ、行って来るね」と
言ってから出かけるようになったのです。

私は、これまでとの違いを考えてみましたが、
はっきりした理由はわかりません。
けれども、きっと娘の感情的になりながらの
アルバイト先での話を、私が黙って受けとめたことくが
影響しているのではと思います。

あまり関係なく見えるふたつの事柄が、
こんなうれしい結果をもたらしてくれたことは、
私にとってこの夏のうれしい発見です。

みゆ
この文章は、2015年8月に書かれたものです。

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