息子の留学
16歳になる息子が先日
語学留学のためにイギリスに
一人旅立ちました。
3か月前から、彼は自分で調べ
準備を進めてきました。
彼の努力で念願のイギリス留学を
実現したのでした。
その準備は簡単では
なかったにもかかわらず
彼は粘りづよく頑張ったと思います。
私はどうだったかというと、
息子をよくサポートできたと思います。
何度も彼の話を聞きました。
夫と親としてどのように
サポートしたらいいか
一緒に考えたりもしました。
私は仕事もしていますし、もう一人
12歳の男の子の親でもあります。
決して時間も、身体にも余裕が
ある訳ではありませんでした。
それでも、やってこれた理由に
一つのエピソードがあります。
私は14歳の時に看護師に
なろうと思いました。
その時の私は、腎臓の病気で
入院中でした。
母はシングルマザーで、私と二人
親戚の家に居候している状態の時でした。
居候先の叔父夫婦は病気の私が
看護師になれるはずがないと
反対していました。
でも、母は応援してくれたのです。
それがとても嬉しく、心強かったことを
今でも忘れません。
母は今の私以上に忙しく、時間も
経済的な余裕もありませんでした。
私が時折不安を見せると母は
「大丈夫、看護師になれるよ」と
言っていたのを思い出します。
私は「親の時間」で
泣くこと、怒ること、弱音を
吐くことなどの感情を
直接対象になっている
本人にぶつけるのではなく
全く関係のない、でも私の話を
ただ黙って聞いてくれる
ことに同意した他の人に
聞いてもらうことは悪いことではなく、
聞いて貰った方が尚一層
よく考えられることを経験して
知っています。
なので、息子の留学に関する話も
私の心配で焦ることなく
普段通り話を聞くことができました。
私の母はリラックスして
私の話を聞くことは
できなかったけれど、
もし「親の時間」を知っていたら
私の不安な気持ちも聞いて
くれただろうと思います。
私のことが大好きで、
娘を応援したい気持ちは、
息子を応援したい
私と同じだと思います。
自分の孫がイギリスに出発して、
寂しくなった母から
「心配で心配で眠れない」と
電話が来ました。
「私もとても寂しいよ。
今度一緒に会って話そう」と
私は母の不安をリラックスして
聞くことが出来ました。
お互いに母親として
一緒に寂しさを分かち合い、
共感しながら息子の帰りを
待っていようと思います。
きっと、私にとって
いい時間になると思います。
としみ
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