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小さい自分に言わせてあげる
幼い頃 両親が嫌だった。
好きだけど嫌になることがある
と言ったほうが近い感じがするかな。
小学4年生になって
将来の夢についてクラスでみんなが
答える時間があった。
クラスの女子の半分くらいが
お母さん、お嫁さんと答えていた。
私はその時
『絶対になりたいと思わない
なんであんなのになりたいかわからない』と
少し混乱したのを覚えている。
ややしばらくして混乱が落ち着くと
ゆっくり心の奥の方から母の顔が浮かんできて
やはり母のことが好きだから
嫌いにはなれないなぁと
そんな感じにふぁ〜っとなった。
その時、
もし私が将来母になり、
家庭ができたら、
会話のある家にしたいと
強く思ったのを覚えている。
そのときのことを今振り返ると
自分を産んでくれた母のことを否定することは
自分で自分を否定することに
繋がるような感じがするので
それはできなかったのだと思う。
私は幼い頃
両親に悪い子、できない子と
言われるのではなく、
私が泣いた時には
しっかり受けとめてくれて、
抱きしめてくれて
その時の気持ちを聞いてもらって
いっぱい泣いてみたかったな。
ママが一緒にいてくれて
小さかった私の気持ちを聞いてくれたら
一人じゃないって思えたかな。
守られてるって感じられたかな
愛されてる、大切にされているって
感じられたかな。
でも、それが出来なかったから
いっぱい嫌な気持ちがたまって
大人になるにつれて、たまった怒りが
目の前にいる人たちに出るようになった。
大人になってから
両親に怒りをぶつけるようになった。
私の身体は大きくなって
ママとパパが年をとったから
怒っても大丈夫って思った。
人間関係が
あちこちでうまくいかなくなったり
ずっと寂しい思いをかかえていた。
何度もうまくいかないことを繰り返した。
結婚して子どもたちを産んだけれど
うまくいかない。
そのうちに「親の時間」にたどり着いた。
今私は「親の時間」で
小さい私に子どものときに言えなかったことを
言わせてあげるってことをやっている。
あの時の怒りのエネルギーを出してあげている。
聞いてくれる人は優しく聞いてくれる。
そして
私は気持ちを調整する。
小さい自分の気持ちを聞いてもらい
小さいな私をよしよししたりして
今の自分を調整する。
そうやって自分の中に
安心できる場所をつくっているよ。
『ママやパパのこと大好きだよ。』
そうやって言えるようになってきたよ。
くるみ