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20歳の娘からの手紙

女の子の成人式はなかなか大変です。

娘は、成人式に振袖を
着たいという希望だったので
2年前に貸衣装の予約をして、
半年前に写真の前撮り、
当日は朝から着付けと髪結に行って、
会場のプリンスホテルまでの
送迎をしたのです。

ちなみにお兄ちゃんの成人式は、
就職活動にも使えるスーツを
一緒に買いに行くだけでした。

でも、娘の成人式は、
なかなかの楽しみもたくさんありました。

どの着物にするか着物屋さんを周り、
素晴らしい着物を見に行くのも楽しくて
ちょっとした美術館めぐりの様です。
美しい着物は、本当に
日本の伝統美術そのものです。
また、娘は日本髪を結いたいとの希望で
その為のつまみ細工の髪飾りが見つからず
結局、私が勉強して手作りしました。

そして成人式の当日、
おじいちゃん、おばあちゃん達に
見せに行った時の彼らの喜びようは、
言うまでもありません。
うちの近所の人達にも
一目見せて欲しいと頼まれていたので
近所めぐりをして喜んでもらいました。

その後、夫と2人で
成人式会場まで送った時に、
娘からママへ,パパへと
一通づつの手紙をもらいました。

涙で読めないくらいの
嬉しい事がたくさん書いてありました。

一部抜粋すると
「今日は成人式です。20年間、
大事に100%の愛情で
育ててくれてありがとう。」

次に、色々な大変だった時の事が
綴られていて、いつもその都度、
助けてくれたという事が
書いてありました。

その後に
「今、人生の中で一番幸せです。」
と書いてあり、最後に
「自分が親になれた時には
ママやパパみたいになりたいです。」
と締めくくられていました。

嬉しかったです。

「親の時間」のクラスに参加したことで、
娘にスペシャルタイムをとってきた事も含め
私も母親としてよく頑張ってきたなと思います。

そして子どもたちのおかげで
たくさんの喜びをもらい、
親にしてもらえたという
感謝の気持ちでいっぱいです。

ところで娘を成人式に送った後、
振袖を着た20才になった
女子の衣装を見ながら、
夫と『あーだこーだ』言いながら
しばらく見ていました。
それもかなり楽しかったです。
だってピッカピカの彼女たちが
伝統美術をまとった姿は
見応えありましたから。
今年は、赤い振袖がとても多かったです。

ふーちゃん

※この文章は2022年に書かれたものです。

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