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きょうは母の日 ~母がくれたもの ~

今日5月10日が母の日で明日5月11日は母の68回目のたんじょう日です。まとめて1回でお祝いをしてしまいましょう(笑)ちなみにプレゼントはソープフラワーです。

母が生まれた日は母の日だったそうです。(それって親孝行なのかな?笑)

そんな母ですが、5年前のゴールデンウィーク5月3日には救急車で運ばれて緊急手術を受けていました。病気は胃ガンで、連休明けに手術が決まっていた所でしたが、その前にガン細胞が弾けて胃の中に穴が開いてしまったとの事でした。

手術は成功しましたが、ガン細胞が弾けてしまったが故にがん細胞が見えない所に拡散してしまったので、全身に転移の可能性を広げたような形になってしまいました。

病理上の状況はステージ4と診断され、転移はほぼ起こりうるとのお話をいただきました。そしてすぐに抗がん剤治療を開始しましたが、薬による副作用が強く、CTなどの検査でガンも見つからなかったので、抗がん剤治療を取りやめる事としました。

その後、1年が経過した時の検査にて、肺と食道への転移が見つかりました。手術で食道のガンは切除できましたが肺は切れませんでした。でも、その期間で新しい抗がん剤が使えるようになっていたので、以前より副作用も少なく治療を受けられるようになっていました。(当初は高かったです・・・)

少し暗くて長い前置きになってしまいましたが、お医者様が厳しいと言っていた5年を経過した今でも、治療により辛そうな時もありますが、元気に生きてくれています。

そして、小さい頃から母子家庭で育った私が、母の死を実感した5年前あたりから、母がくれた物を実感できることが多くなったと思います。

たとえば、、、
~母に対して~
・自分を育てる為に1人で頑張ってきたこと
・私を育てる為に人生の労力を費やしたこと
・母子家庭でも何一つ困らなかったこと
~病気に対して~
・自分にできない事がたくさんあること
・とにかく頭を下げてお願いすること
・心からの感謝を言葉で伝えること

など、もっとたくさんあるのですが、一番は『今の自分の人生を与えてくれたこと』になるのだと思います。

病院への送迎、副作用による世話、高額な治療費と仕事で精神的につらい時期もありましたが、「自分でやる!」と決めたら気持ちは楽になりました。辛かったのは、やらないとダメみたいに妥協的に考えてしまっていたからですね!そうなると自分の息抜きすら忘れて現状に耐える事を考えてしまいます。

親が子を育てる事やお医者様が治療をすることは、人によって気持ちが違い、やってもらって当然と思えば当然という方もいますし、ありがたいと思う方もいます。

私は他者に「感謝できる人間」でありたいという気持ちで生きていましたが、それの源には「謙虚さ」がないと、自分が他者に感謝できると思い込んだ人間になってしまうのだなと実感できたのが大きな学びでした。


改めて、母の日にありがとう。誕生日におめでとう。長生きしてね。




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