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[Excel]ファイルを引き継いだらやること ①引き継いだファイルを消さない

2024/R6年の春先に掲載しようと書き始めましたが、機会を逸しました(自分の異動&単身赴任等で)。
これから上げていけば、来年(2025/R7)の春には間に合うかな…


4月は異動の時期です。
異動で新しい業務を持ち、前任のファイルを修正する機会が多数発生します。
そんな時、「このエクセル、どうすればいい?」と悩む方は多いでしょう。
一番悩むのは「どこを修正すればいいいのか?」「ここを直していいのいか?」でしょう。
他にも「生数値(手入力されたデータ)は消したいけど、計算式のセルまで消したら困る」とか。

というわけで、前任から引き継いだエクセルファイルを弄(いじ)るとき、「こうすれば少しは楽じゃない?」という提案記事です。

詳細は個別記事にしていきますが、大事なことは(リンクで各記事へ)
① 引き継いだファイルを消さない(間違ったら戻れるように)
② ファイルの内容を消さない(同上)
修正したセルを目立たせる(自動で色をつける)
計算式の入っているセルを見つける(自動で色を付ける)
計算式(参照元のセル)を確認する その1(F2押下)
  計算式(参照元のセル)を確認する その2(トレース)
生数値(手入力してある数値)を消す
入力すべき欄が空欄になっていたら目立たせる
セルに説明を付ける
計算式を消さない/消させない

ざっと、こんなところでしょうか。
逆にいえば、エクセルファイルを引き渡す人(前任者)は、上の仕掛けをしておけば、後任者の負担が減ります(ある意味「先憂後楽」)。
ただし、異動が決まると忙しいもの(あらかじめ分かっていても)。
中々そこまで出来ません(普段からやれていればいいのですが)。
従って、ファイルを引き継いだ人が「解読作業」を行うこととなります。


今回は

「引き継いだファイルを消さない」です。

これは簡単です。トータル3分位の作業です。

【まとめ】
引き継いだファイルを弄る場合
1 データ修正前に、ファイルのコピーを作る
*「データ修正してから別名保存」は御法度

2 「自動バックアップ」を設定する

3 「自動保存」を設定にする



【説明】
引き継いだファイルは、修正する前にコピーをを作ります。
ファイルを間違って消しても大丈夫なように、自動でバックアップする設定にします。
また、ファイルは自動で定期的に保存されるせてにします。


1 ファイルのコピーを作る

ファイルのコピーは簡単です。
フォルダを開いたら、ファイルを選択して、「Ctrl」を押したまま、「C」を押し、続けて「V」を押すだけ。
1秒です(サイズが大きいと少し待つ)。

フォルダを開いたら、ファイルを選択

Ctrl + C でファイルがコピーされ、
Ctrl + V で貼り付けされます(コピーファイルが作成される)。
普通の「コピペ」と同じです。
これで、下のようにファイルのコピーができます。

コピーすると、
コピーされたファイルが
自動で選択されます

コピーされたファイルには後ろに「-コピー」が付きます。
ファイル名が長いと「-コピー」が隠れてしまう場合がありますが、コピーされたファイルが自動で選択されますので、その状態のまま「F2」を押します。

後ろに「-コピー」とついたファイルができます。

F2を押して、ファイル名を変えます。
例 「R05集計 - コピー.xlsx」→「R06集計.xlsx」


「データ修正してから名前を変えて保存」は御法度

上のファイルのコピーはとても簡単な作業です。
大事なのは、
「ファイルを修正してから名前を変えて保存する」のは御法度
ということです。

なぜか?
データ修正している際に、うっかり上書き保存しまうおそれがあるからです。
もし、修正したデータが誤ったものだと、元に戻せません。

その点、ファイルをコピーして、先に別名にしておけば、間違って上書き保存しても、元のファイルに影響はありません。
「後でやればいい」は「うっかり」の発生装置です(反省多数)。

2 「自動バックアップ」を設定する

コピー後に別名にしたファイルを開いたら、保存時にバックアップを取る設定にします。
保存画面の右下にある「ツール」をクリックすると・・・

ダークモード愛用者なので
黒くてすみません

出てきた小メニューから「全般オプション」をクリックします。

「全般オプション」の中の「バックアップファイルを作成する」を☑を入れます。

以上です。
パスワードを入れる必要はありません。
下手にパスワードを入れると、後で開けない事態が勃発しますので、注意が必要です。
これで、保存の度にバックアップファイルが出来ます。

フォルダを見てみると・・・

「R06集計」のバックアップができています

バックアップファイルができていること分かります。

もし本来のファイルを消してしまっても、バックアップファイルを開けば、直近の保存状態までは復元可能です。
なお、バックアップファイルを開こうとすると、以下が表示されます。

「OK」で開いたら、ファイル名を直して保存すれば、復元可能です。

ちょっとイラっとするのは、本来のファイルより、バックアップファイルの方が上に並んでしまうこと(ファイル名昇順の場合)。
そのため、ついバックカップファイルを開こうとし、上のメッセージが出てバックアップと気付いてやりなおし、ということをよくやってしまうことです。
でも、バックアップが取れないよりはいいと思っています。

3 「自動保存」を設定する

もう一つの安全策が「自動保存」です。
これは「ファイル」の「その他」の「オプション」から設定します。
「オプション」画面が開いたら「保存」を選択して、「次の間隔で自動回復用データを保存する」にチェックを入れておきます。
間隔は10分位でいいでしょう。

これで、万一パソコンが固まってしまった場合などでも、10分以内の状態に戻れます。

以上で「元ファイルを消さない」環境ができました。
では実際にファイルを修正します。
と、その前に、もう一つやっておくことがあります。
それは次の記事で。
ご関心あればフォローorブックマークをどうぞ。

(作成 2日3h)

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