[Excel]ファイルを引き継いだらやること ①引き継いだファイルを消さない
4月は異動の時期です。
異動で新しい業務を持ち、前任のファイルを修正する機会が多数発生します。
そんな時、「このエクセル、どうすればいい?」と悩む方は多いでしょう。
一番悩むのは「どこを修正すればいいいのか?」「ここを直していいのいか?」でしょう。
他にも「生数値(手入力されたデータ)は消したいけど、計算式のセルまで消したら困る」とか。
というわけで、前任から引き継いだエクセルファイルを弄(いじ)るとき、「こうすれば少しは楽じゃない?」という提案記事です。
詳細は個別記事にしていきますが、大事なことは(リンクで各記事へ)
① 引き継いだファイルを消さない(間違ったら戻れるように)
② ファイルの内容を消さない(同上)
③ 修正したセルを目立たせる(自動で色をつける)
④ 計算式の入っているセルを見つける(自動で色を付ける)
⑤ 計算式(参照元のセル)を確認する その1(F2押下)
計算式(参照元のセル)を確認する その2(トレース)
⑥ 生数値(手入力してある数値)を消す
⑦ 入力すべき欄が空欄になっていたら目立たせる
⑧ セルに説明を付ける
⑨ 計算式を消さない/消させない
ざっと、こんなところでしょうか。
逆にいえば、エクセルファイルを引き渡す人(前任者)は、上の仕掛けをしておけば、後任者の負担が減ります(ある意味「先憂後楽」)。
ただし、異動が決まると忙しいもの(あらかじめ分かっていても)。
中々そこまで出来ません(普段からやれていればいいのですが)。
従って、ファイルを引き継いだ人が「解読作業」を行うこととなります。
今回は
「引き継いだファイルを消さない」です。
これは簡単です。トータル3分位の作業です。
【まとめ】
引き継いだファイルを弄る場合
1 データ修正前に、ファイルのコピーを作る
*「データ修正してから別名保存」は御法度
2 「自動バックアップ」を設定する
3 「自動保存」を設定にする
【説明】
引き継いだファイルは、修正する前にコピーをを作ります。
ファイルを間違って消しても大丈夫なように、自動でバックアップする設定にします。
また、ファイルは自動で定期的に保存されるせてにします。
1 ファイルのコピーを作る
ファイルのコピーは簡単です。
フォルダを開いたら、ファイルを選択して、「Ctrl」を押したまま、「C」を押し、続けて「V」を押すだけ。
1秒です(サイズが大きいと少し待つ)。
Ctrl + C でファイルがコピーされ、
Ctrl + V で貼り付けされます(コピーファイルが作成される)。
普通の「コピペ」と同じです。
これで、下のようにファイルのコピーができます。
コピーされたファイルには後ろに「-コピー」が付きます。
ファイル名が長いと「-コピー」が隠れてしまう場合がありますが、コピーされたファイルが自動で選択されますので、その状態のまま「F2」を押します。
F2を押して、ファイル名を変えます。
例 「R05集計 - コピー.xlsx」→「R06集計.xlsx」
「データ修正してから名前を変えて保存」は御法度
上のファイルのコピーはとても簡単な作業です。
大事なのは、
「ファイルを修正してから名前を変えて保存する」のは御法度
ということです。
なぜか?
データ修正している際に、うっかり上書き保存しまうおそれがあるからです。
もし、修正したデータが誤ったものだと、元に戻せません。
その点、ファイルをコピーして、先に別名にしておけば、間違って上書き保存しても、元のファイルに影響はありません。
「後でやればいい」は「うっかり」の発生装置です(反省多数)。
2 「自動バックアップ」を設定する
コピー後に別名にしたファイルを開いたら、保存時にバックアップを取る設定にします。
保存画面の右下にある「ツール」をクリックすると・・・
出てきた小メニューから「全般オプション」をクリックします。
「全般オプション」の中の「バックアップファイルを作成する」を☑を入れます。
以上です。
パスワードを入れる必要はありません。
下手にパスワードを入れると、後で開けない事態が勃発しますので、注意が必要です。
これで、保存の度にバックアップファイルが出来ます。
フォルダを見てみると・・・
バックアップファイルができていること分かります。
もし本来のファイルを消してしまっても、バックアップファイルを開けば、直近の保存状態までは復元可能です。
なお、バックアップファイルを開こうとすると、以下が表示されます。
「OK」で開いたら、ファイル名を直して保存すれば、復元可能です。
ちょっとイラっとするのは、本来のファイルより、バックアップファイルの方が上に並んでしまうこと(ファイル名昇順の場合)。
そのため、ついバックカップファイルを開こうとし、上のメッセージが出てバックアップと気付いてやりなおし、ということをよくやってしまうことです。
でも、バックアップが取れないよりはいいと思っています。
3 「自動保存」を設定する
もう一つの安全策が「自動保存」です。
これは「ファイル」の「その他」の「オプション」から設定します。
「オプション」画面が開いたら「保存」を選択して、「次の間隔で自動回復用データを保存する」にチェックを入れておきます。
間隔は10分位でいいでしょう。
これで、万一パソコンが固まってしまった場合などでも、10分以内の状態に戻れます。
以上で「元ファイルを消さない」環境ができました。
では実際にファイルを修正します。
と、その前に、もう一つやっておくことがあります。
それは次の記事で。
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(作成 2日3h)