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[Excel]ファイルを引き継いだらやること ③修正したセルを目立たせる(自動で色を付ける)

[Excel]ファイルを引き継いだらやること シリーズその③

【まとめ】
・修正したセルは手作業で色付けしない。
・「条件付き書式」で自動で色付けさせる。
 *所要時間 約3分(1シート)
 *詳細は【説明】参照


【説明】

修正セルの手動色付けは面倒(忘れる)

前回の記事「ファイルを引き継いだらやること ②ファイルの内容を消さない」で、シートのコピーについて説明しました。
元のデータ(や集計表)が載っているシートをコピーすることで、元のデータを「守る」ということです。


その後、データを修正していくわけですが、「どこを直したんだっけ?」となる場合があります。
これを防ぐためには、修正したセルに色を付ければいいのですが、手動での色付けは面倒です。
セルを指定して右クリックし、塗りつぶしマークから色を選ぶだけ、ではありますが、地味に面倒。修正セルが多いとなおさら。
忘れるおそれも多々あります。

右クリック ⇒ 塗りつぶしマークをクリック
で色は付きますが・・・


修正セルは自動で色付けする

手動は、面倒&忘れるという欠点がありますので、「修正セルは自動で色付け」が理想です。
方法は簡単。1シート3分も掛からずできます。

「条件付き書式」を使います。
サンプルは、「実際の自治体データで集計をしてみる」シリーズで以前から使っている茨城県の旅館業の登録データです。

手順は以下の通り。
1 修正しているシートのA1をクリックした後に、A1セルの左上(「A」と「1」の角の部分)を選択。

2 シート全体が選択される

A1セルの左上をクリックすると、
シート全体が範囲指定されます
(A1以外グレーになります)


3 「条件付き書式」の「新しいルール」を選択( Alt ⇒ H ⇒ L ⇒ N の順に押す)

4 「新しい書式ルール」ウィンドウが開く

5「指定の値を含むセルだけを書式設定」を選び、「次のセルのみを書式設定」の「セルの値」の右の欄の「次の値に等しくない」を選択

6 「次の値に等しくない」の右の欄に移動して、「【元】データ」シートのA1セルを選択する。
「=【元】データ!$A$1」と入るので、F4キーを3回押して「=【元】データ!A1」にする(「$」を取って、絶対参照から相対参照にする)

F4キーを3回押すと、
「$」が2つとも取れます

7 右下の「書式(E)」をクリックして、「塗りつぶしタブ」で好きな色を選ぶ(ここでは黄色を選択)。

8「OK」を押し(2回)、ウィンドウを閉じる。

9 「【修正中】データ」のどこかのセルを変えてみて、黄色くなるか確認する。

例)「【元】データ」セルに23行目「つくば市北条3472」というデータがあります。

「【修正中】データ」の同じセルを修正してみると(「つくば市北条3472」を「つくば市北条3473-1」に修正) 

すると、自動でセルが黄色になります。

これは「【元】データ」と「【修正中】データ」の同じ場所のセルの内容が異なっているためです。

「条件付き書式」での設定は1回だけですが、シート全体を選び、条件の対象となるセルを相対参照にして指定したことで、シート全体に条件が適用されてているのです。

仮に「=【元】データ!$A$1」という絶対参照のままだと、A1以外のセルすべてに色がついてしまいます。これは全てのセルが、「【元】データ」シートのA1セルと比べることになってしまうからです。


以上で「条件付き書式」の設定は終了です。
これにより「【修正中】データ」のセルを修正すると、そのセルは黄色くなります。

手で色付けする必要はありません。

「条件付き書式」の解除(クリア)

色付けされたセルの色を取りたい場合は、「条件付き書式のクリア」します。

Alt ⇒ H ⇒ L ⇒ C の順で押すと、下の表示が出ます。

特定のセルの条件付き書式をクリアしたければ「S」を、シート全体をクリアしたければ「E」を選択します。


「修正したセルを目立たせる」は以上です。
これで「どのセルなおしたっけ?」がなくなります。

取りまとめ業務をやっている方はピンときたかと思いますが、この手法は、他の人や他所属にデータを修正してもらう際にも使えます(むしろそちらの方がよく使うかも。)


以上、参考になれば幸いです。

(作業 1日2h)




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