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【まとめ】
=ASC(対象セル)
対象セル内の全角の「数値」「英字」「記号」「カタカナ」が半角になる。
 *漢字、ひらがなは全角のままで変わらない。

半角を全角にする場合は、JIS(該当セル)

【説明】
今更ですが、基本的な関数の説明です。

ASC(アスキー)関数は、全角を半角に直す関数です。
直せるのは、「数字」「英字」「記号」「カタカナ」。
「漢字」「ひらがな」は半角になりません。
「半角の漢字」「半角のひらがな」は、ないからです。
一方、上の例のように、「カタカナ」は半角になります。

どういう場面で使うか?

使い方としてわかりやすいのは、電話番号や住所(の番地)の記述統一でしょうか。記載方法を統一することで、検索や名寄せ(重複の確認)、並び替えができます。

入力規則を設けずにWEBやエクセルで連絡先一覧等を作ると、電話番号や住所の番地が、入力する人によって、全角だったり半角だったり。
同一人による入力でも、住所が「●●124-5」となる場合もあります。

住所の番地なら、半角と全角が混在しても「気持ち悪いな」位で済むかもしれませんが、電話番号の場合、全角ではそのまま発信できません(多分、多くのシテムでは)。
また全角と半角が混在していると検索や名寄せもうまくいきません。
*電話番号の場合「-」をどうするかは課題です。実際の記号として入れる方法と、セル内は番号の数字だけにして「-」は入れずに「セルの書式設定」で「-」を表示する2つの方法が考えられます。
ただし、これも、携帯の場合のみ有効です。
固定電話は、市外局番の桁数が複数あるので後者は不適当です。
*住所は、たとえ番地を半角に統一しても「丁目」や「番地」などの記載の有無が不統一だと、検索や名寄せがうまくできません。
「一丁目」と「1丁目」が混在しても同じです。
「丁目」や「番地」は消すのも手ですが、正式な記載(住民票記載の住所)と異なってしまうという問題もあります(住基システムなどの大きなシステムでは、そこらへんはカバーされているのでしょう。)

そもそも入力時に統一すべき?

「住所」や「電話番号」などは、入力の段階から「入力規則」を設定することで、このような「統一」の作業は不要になります。
入力の段階から「半角」しか受け付けない、などとしておけば、全角での入力は不要になります。
ただし、入力様式(WEBでも)には、「この欄は半角のみ」と「はっきり」記載しておかないと、「入力しても跳ね返された」というイライラが生まれます。
そういった意味では、「全角」「半角」どちらでも入力可能にしておく方が「入力者フレンドリー」(入力者にやさしい)といえます。
その代わり、後での「統一」作業が生じますので、どちらを取るかは、状況次第です。

以上、全角を半角にするASC関数の説明でした。
なお、半角を全角にするにはJIS(ジス)関数を使います。それは別記事で。



余談

以前、あるEXCEL本の著者が「顧客情報の電話番号を社員(部署?)総出で全角から半角に手入力している会社があったので、コンサルしたら、あっという間に完了した」といった記事(自己紹介?)を見たことがあります。

「ほんとかいな? そんな会社があるんのか」が、率直な感想。
ASC関数を知らないことはあり得ます。
でも、誰もその作業を「簡単にできないか?」「自動で出来るのではないか?」と疑問に思わなかったのかと不思議でした。
WEBで調べればすぐに出てくる内容です(たとえWEB黎明期であっても。)。

まぁ、くだんのEXCEL本の著者も、多少盛っているのかもしれませんが、まだまだ、「自動で出来ることに手間をかけている」作業は、あちこちの企業、そしてお役所に存在しているでしょう。

「機械的な作業は自動でできないか?」というのが私がいつも思っていることです(そして楽をして、かつ、間違い宅ない。)。

「全角を半角に」程度なら、今時は、該当ファイルを生成AIに読み込ませて「半角にして」と指示を出せば、あっという間にできそうです。
そういう意味で、関数を知らなくてもできるようになる、というのは一つの理想です。

関連関数
基本の関数 半角を全角にする JIS(該当セル)



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