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本の中に答えはなかったね

統合失調症を患ってる妹の一言。発病してから今年で5年になる妹は膨大な量の関連書籍を集めては勉強していた。(妹との日常についてはマガジンにて執筆予定)

彼女の結婚を機会にこれらの書籍を全て売却することにしたので、妹と喋りながら本を整理していると飛び出した言葉である。

人の心を癒す小説を書きたいボクにとっては胸の痛む言葉だったが、5年の実体験には叶わない。

** そう。本の中に答えはないんだ。**

人生が変わるきっかけとか、心の傷を癒してくれる言葉に出会える可能性は読めば読むほどある。(とボクは思う)しかし、直面した問題の解決はいつも当人の行動にしかない。(ような気がする)

彼女が回復の兆しを見せたのも、何度も号泣し、戸惑い、家族と衝突し、たくさん傷ついた後の事だったから。
 
 そこには、本が入り込む余地がなかった

 悔しい話だが、目の前の人を救うには生の言葉がどうしても必要だ。

 生の言葉を探す旅は始まったばかりだ。

 


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