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起業は、愛される人になることから



あなたの売るものは何か


起業するとしても、何をすればいいのか分からなくなることはあります。
「起業しよう」と決意をして、先ず何をしたらよいのか分からない人が大半だと思います。私の所にも多くのご相談が来ますが、そんな時に何だか凝りまくったビジネスモデルを創ろうとしている人も少なくありません。

最初からGAFAMを創ろうとしても、上手くいくわけがありません。
先ずは、あなたの売るものを買ってもらう事が大事です。
GAFAM・・・Google、Amazon、Facebook(現・Meta)、Apple、MicrosoftというIT企業5社の頭文字

どんなビジネスも、その繰り返しなのです。
何を売れば良いのか分からない。
しかし、意外な所に、あなたの能力を活かす仕事があるかもしれません。


筋肉質の語彙力を鍛える


たとえば、私は今では広告とかマーケティングを仕事にしています。
そうした会社に勤めたことはありません。完全に独学です。
仕事では、キャッチコピーなど、豊富な語彙力です。それは筋肉のようなもので、速く走るためにはあった方が良いです。なのでたくさん本を読んだり、毎日何か文章を書いて鍛えます。
筋肉なので鍛えることが全てです。
それでも、凄い語彙力にひれ伏すこともあります。

私の原点を見事に覆した「モノは言い様」


私の原点は、子供の頃から観てきた映画のポスターです。私にとっては70年代や80年代の映画のコピーなどには恐れ入ります。

例えば、あるSF映画の宣伝文句が「巨額の製作費をかけた超大作」
これは本当なのですが、実情は最初作っていた特殊効果が失敗で、別会社に発注し直して余計なコストがかかったというだけの事です。
言わば「やらかしちゃった」事なのですが、それさえも「高いクオリティ」のように聞こえます。

もっと言えば「全米○○州で上映禁止!」という宣伝文句もそうです。
実際は映画が売れずに上映してくれる劇場がなかったというだけです。
同じように「構想○○年!」も企画が売れなかっただけです。
モノは言い様です。そうした言い様、言い方を身に付けたら、あなたも宣伝文句はすぐ創れます。

言い方ひとつで、あなたは「会いたい人」になるか「時間の無駄」になるのかはっきりと分かれます。会いたい人になれば、その人はあなたのことを「買っている人」なのですから、あなたの「売りたいもの」は売れます。
例えば、あなたの会話で取引がまとまるかどうかが決まると言っても良いでしょう。

会話は大切な営業活動


大手の広告代理店が出しているマニュアルには、「逆接の接続詞を完全に使わない」とありましたので、それだけで印象が良くなるそうです。
逆接の接続詞というのは、例えば「ですが」「だけど」等です。
相手の発言に対して否定から入ると、もうあなたの話は聞いてもらえません。

否定の先には否定しか存在しません。もし、あなたが否定して、それを聞き入れてくれる相手だったら神様です。すぐに祠を建ててお祀りしましょう。(笑)

自分に置き換えてみると分かりやすいと思いますが、否定から入る人と会話を続けたいですか?
自分が意見を求められたときに「でもさー」とか返されたら二度と口を開く気をなくしますよね。実にもったいないです。
それを自分がやってしまったとしたら、自分の小さな自尊心や承認欲求のせいで、相手は有益な意見を発言しなくなります。
実にもったいないことです。

相手が肯定しにくい話をした場合は、先ずは相手の言葉をちゃんと受け止めましたという姿勢を見せてください。

相手の言葉は企画書のようなもの


相手の言葉は企画書のようなものです。もしも、どれほど酷い企画だとしても、いきなり突き返すより「こんな考え方があるのですね。一旦持ち帰って検討します」と言うと相手はもっと企画を考えてくれます。

自分の意見と違っていれば、「そうした考えは私の中にはないものです。ありがとうございます」と異なる意見を頂けたことにお礼を言いましょう。
基本的に人は自分のことを受け入れてくれる人が好きです。

愛されるお悩みコンサルタントになるコツ


広告やマーケティングの仕事をするならそうしたお悩みにコンサルタントのように相手とのコミュニケーションが必要となります。そんな時、自分を受け入れてくれない人の話なんか聞けません。だって、自分も受け入れてもらっていないのですから。

ちゃんと意を汲める人であることを示さないといけません。
相手の話を聴き、どんなリアクションを欲しているかをかぎ取れるようになることが大事です。
例えば相手が「あの行動が上手くいかなかった」とか過去の失敗談を話したら、相手はどう感じて欲しいと思いますか?おそらくは「共感」と「同調」でしょう。大抵はこれですから、応用していくと良いでしょう。

ここに「私はもっとやらかしました」とか自分を卑下してしまうのはNGです。
「会社でこんな失敗をする人がいてね」に対しては「それは大変でしたね」でしょう。同調するべきは、話をしている相手です。時々「私も失敗するんですよ。ダメダメですよね」と暗くなる人がいます。同調するターゲットを間違えてはいけません。
「私も出来ないんですよ」とか卑下が過ぎるのは逆マウントです。そんなことは聴きたくないですし、返答に困るのは「面倒くさい人」のレッテルを強力接着剤でくっつける行為です。

「それ分かりますー。あはは」で十分です。
どんな返事を求めているかを察すること。


一番売れる商品とは


もっとも売れるものは何か?多くの人が喉から手が出るほど欲しがっているものは何か?答えはとてもシンプルです。
異論もあるかもしれませんが、最も売れる商品それは「お金」です。
広告が売れるのは、それを買う事でお客様の商品が売れて利益が出るからです。
「稼げる」とか「儲かる」なんて商材が高額で買われているのかその証明ですね。あなたの技能が、お客様の利益を生む。ことが重要です。

例えば、金融の世界でも、お金を貸すことで利息を払います。たとえ一時的でもお金を手にすることで、それを元にビジネスを活性化させたり商品を開発したりして利益を生み出します。
「お客様にどうやって利益を出させるか?」これをアピールできたら、あなたのビジネスは進みます。
さぁ、あなたのビジネスを始めましょう。



篠原有利(ゆーりママ)