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「パサつくものには片栗粉」がお約束:水晶鶏

片栗粉が好きです。

片栗粉をお料理に使うと、適度なとろみを付けてくれるし、カリッと香ばしく揚がってくれるし、ちょうど良くタレがからんでくれます。

そして、食材が本来持つ水分を逃さず調理が出来る事が何よりの理由です。

だから、片栗粉を切らしてしまうと何だかソワソワしてしまいます。

皆さんは、普段片栗粉をどのように使われますか?唐揚げの時しか使いませんか?

とろみをつける料理はハードルが高いと思われがちですが、そんな事はありません。
片栗粉を同量の水で溶き、火を止めた鍋に入れて軽く混ぜ、もう一度火を付けて片栗粉に火を通すととろみが出ます。だまが出来るのは、火を消さないで水溶き片栗粉を入れたために全体に澱粉が行き渡る前に固まってしまうからです。

もし、とろみが強過ぎた場合は、水や出汁を足すことで簡単にのばせます。つまり、リカバリーが出来るのです。これもまた好きな理由の1つです。

さて、パサつき食材です。
パサつき食材の代表選手と言えば、鶏むね肉。次いで切り身魚でしょうか。

パサつく食材をしっとり柔らかく食べるには、片栗粉が大活躍します。代表的なレシピを1つご紹介しましょう。

水晶鶏

【材料】
・鶏むね肉 … 1枚(300g前後)
・片栗粉 … 大さじ2〜3
・塩 … 1つまみ

【作り方】
①小鍋にたっぷりのお湯をわかします。
②鶏むね肉は1cm厚さ程度のそぎ切りにしてビニール袋に入れます。

③塩を入れて軽く揉み込み、片栗粉と空気を入れて口をしっかり持って振り、片栗粉をまぶします。

④沸騰したお湯で③の鶏むね肉を一枚ずつ入れて茹で、浮かんで来たら茹で上がり。

ザルやバットに取り、お好みのタレと野菜を添えて召し上がれ。

どうです?このツヤ!
片栗粉をまぶした鶏肉の表面がお湯を吸ってキラキラした水晶をまとったようになるので水晶鶏。素敵なネーミングです。

お弁当などに入れたい場合は、茹でずに多めの油でこんがり焼いて、お好みのタレをからめると冷めても柔らかくて美味しいですよ。

さて、次点の切り身魚も同様に、片栗粉をまぶして焼きましょう。
驚くほど柔らかくジューシーに仕上がります。

ブリの照り焼きや西京焼きなどのタレに漬け込むレシピは漬け込みに数時間かかる上、焦げやすいので焼くのが難しいのですが、片栗粉をまぶして焼くと、タレに漬け込まなくても表面にまぶした片栗粉にたれがからんでしっかりと味をつけてくれますし、甘みが入っていないのですぐに焦げることもありません。

エライぞ!片栗粉!

そして、水晶鶏を茹でた後の茹で汁は、鶏肉の旨味が出ているので捨てないで!

詳しくはコチラで書いています。

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古谷 真知子:家庭料理のコンシェルジュ
試作のための食材費や、子供達が使いやすい調理器具の購入に使わせて頂きます!