MTG 統率者を楽しむための新しい方法

なぜ、統率者(EDH)で勝つことを目指してしまうのか。
それはMTGに初めて触れた時まで遡る必要のある命題です。
誰しもがMTGのルールとして、ゲームの勝利条件を覚えたはずです。
勝つことを目指さないということはあり得えません。ゲームが成り立たなくなります。勝利を目指した動きそのものを否定することは出来ません。

しかし、EDHの勝利条件はゲームに勝つことだけではありません。

統率者で一番大切なのは楽しむこと

要するにEDHには、全く別の勝利条件が存在するのです。
EDHのプレイヤーが誤解と衝突を続けるのは、勝つためにはあらゆることを犠牲にできる勝利至上主義の競技プレイヤーが、EDH特有の『楽しむための方法』を知らないことにあります。

競技思考のプレイヤーが正しくEDHをプレイするためには、いまだにルールとして明記されたことのない、この概念を指標として定義してやる必要があります。

私が提案したいのは、統率者を楽しむための新しい方法です。
まだ明記されてたことのない、全く別の勝利条件を提案するために、この note を書いています。

全く別の勝利条件の模索

本来EDHのデッキには自分がやりたい動きが凝縮されています。
ひとつのデッキを作り上げるために選び抜いた100枚には作成者のゆずれない思い『萌え』が詰まっています。

しかし多くのプレイヤーは、EDHのデッキを強くするために好きなカードをデッキから抜いた経験があるはずです。

それは、勝利条件がゲームに勝つことだからです。逆に言えば、好きなカードを入れることが勝利条件になれば、私たちはデッキを好きなカードだけで構築することが出来るようになるはずです。

どんなデッキを作ったか語ろう

あなたが採用している基本土地一つとっても、採用されたからには由来があります。(たまたま手元にあったカードを採用していても、あなたがそのカードを持っている理由があるはずです)

悲しいことに、愛着あるデッキのカードを一回のゲームですべて使うことはありません。

一回のゲームでは、あなたのデッキの『萌え』を伝えきれないのです。

しかし、デッキの『萌え』をゲーム終了後に語り合う時間を確保することで、この問題は解決できるはずです。

デッキのアピールで第二の勝敗を決定しよう

さて、デッキの『萌え』を説明するには、時間がいくらあっても足りません。(オタクは早口です)
そこで、説明の方法にもフォーマットを決める必要があります。

まずは、ゲームの勝利者はゲームに勝利した人は、審査員となりデッキのアピール権を失います。

次に、ゲームのほかの参加者は順番にデッキのアピールを行います。
アピール可能な時間は事前に決めて、タイマーなどで時間を管理しましょう。

最後に、全員のアピールが終了したら審査者(ゲームの勝利者)が、誰のデッキが最も芸術的で完成度が高いかをジャッジします。

判定の基準としては、最もクレイジーなデッキを選ぶことになるでしょう。
要するに、ほかにもっと強いカードがいくらでもあるのに特定のこだわりのために好きなカードが採用されているデッキです。

私の知る限り、最高難度の芸術性を持っていたのは以下のデッキたちです。
・イラストレーター単(特定のイラストレーターのカードのみのデッキ)
・ギデオン単(ギデオンの記載があるカードのみのデッキ)
・侍単(デッキには侍に関するカードだけが採用されていた・・・)

最後に、この遊び方はほとんどテストプレイを出来ていないため、改善余地が無茶苦茶多い状態です。

より良い方法やルールの提案を考えていければと思っています。

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