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最初のお肉が美味いの法則。

「今日は焼肉食べ放題だ!食いまくるぞ!」

少し待ちたまえ。

「え?」

たまには、ちょっといい焼肉屋に行くのも
如何だろうか?

「えー…カルビ5キロくらい食べたい…」

…君の胃腸が心配だ。
ますます引き止めたくなったよ。
して、限界効用逓減の法則はご存知か?

「てい…何?」

経済学における一つの概念だ。
説明しよう。

限界効用逓減の法則とは、一般的に、財の消費量が増えるにつれて、財の追加消費分(限界消費分)から得られる効用は次第に小さくなる、とする考え方である。
(Wikipediaより)

「…つまり?」

焼肉を用いて話をしよう。

限界効用は、
「追加でお肉を一枚食べた時の満足感」
と例えられる。
(ここでの限界はLimitでなくMarginalの意)

そして、限界効用逓減の法則とは、
1枚目のお肉の満足感>2枚目のお肉の満足感
>3枚目のお肉の…>4枚目のお肉の…
となる、とする考え方。

つまりは、肉1枚から得られる満足感が、
食べ進めるごとに小さくなっていく

というのが、この法則の指す内容だ。

グラフにするとわかりやすい。

まぁ焼肉に関して言えば、お腹がいっぱい
になる、お肉に飽きる、など理由は色々と
あることだろう。

「確かに、身に覚えがあるぞ。」

ほう、そうなのか。

「後半は脂がしつこいんだよな!」

君はカルビから一度距離を取りたまえ。

さておき、冒頭の話に戻るが、この法則から
一つ言えることがある。

「1枚目のお肉が一番満足感がある。」

だから、沢山食べるのではなく、たまには
少し値の張るお店で、少量食べる選択肢も
検討してみたらどうだろう?

より美味しい1枚目を求めて。

「うーむ、一理あるな!」

だろう?

日頃の他の消費活動でも、量と質との関係を
意識すると、より納得のいく決断ができると
私は思う。

「よし、決めた!」

おお。して、どうする?

「寿司にする!!!」

カルビは?

(第一章 完)

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